2022年9月27日火曜日

洪水の話 その5

台風第16号(ノルー)が、これからベトナムに上陸し、その後、タイ方面に向かうと予想されています。

タイに到達するのは29日早朝と予想されていますが、その前から、タイ全土では、激しい雨風による災害に関する注意報も出ています。

48時間後 (29日09時) には熱帯低気圧になっている可能性が高く、中心気圧は1000hPaになっているようですが、この台風自体による影響よりも、それまでに降る雨がどの程度かが問題です。

すでにタイ全土では雨季の終わりで雨が降り続いていて、いたるところで洪水の被害も出ています。

ですから、これから洪水被害がますますひどくなっていく可能性が高いと思われます。

さてバンコクですが、大雨による冠水と大潮の時の満潮によるチャオプラヤ河や水路からのあふれ出す水なんですが、2011年の時と同じように、上流から南下してくる水が問題になりそうです。

北部に降った雨はチャオプラヤ河を南下してくるだけでなく、乾季の時の灌漑用として、いくつかの巨大ダムに貯められています。

こちらでチャオプラヤ河流域の降雨状況や放流状況やダムの運転状況を見ることができますが、タイ語なので、Googleなどで日本語に翻訳してください。

タイ語ですが、詳しい河川放流状況はこちらで。

ダムも貯水の限度を超えれば、崩壊の危険を避けるために、大量の放流をせざるを得ません。

そうなるとチャオプラヤ河が、ナコーンサワン、アントーン、アユタヤから徐々にあふれてしまいます。

現在もすでに、冠水している地区も出ているので、それがもっと増水してしまう可能性もあるわけです。

一応、政府や地方自治体も対策できるところから対策もしているはずですが、最終的には、自分の身は自分で守るしかないと思います。

一戸建てやタウンハウスの場合には、水にぬれては困るものはなるべく家の高いところに移動しておくこと。

飲料水や食料や生活必需品や必要な薬は、パニック買いが起きる前に、少し多めに蓄えておく。

2011年の時を思い出してみると、10月いっぱいは、油断しない方がいいのではないかと思います。