北部や東北部では、まだひどい洪水被害が続いていますし、バンコクの北100キロほどにある古都アユタヤもひどい洪水だそうです。
バンコクの場合には、満潮時にチャオプラヤ河や河口付近で冠水することがあるようですが、もう今年の雨季は終わったといえるかもしれません。
中国からの寒気が南下していて、朝夕は涼しいバンコクで、北部や東北部では、寒いくらいに気温が下がってきているそうです。
これからは、山岳地帯を中心に10度以下になることもあって、お年寄りなどには凍死する人も出る寒さです。
皮下脂肪が少なく、栄養状態の良くないタイの高齢者には日本人よりずっと、寒さに弱いです。
日本のような山の多い国と違ってタイの場合には平地が広く広がっているので、一度川が氾濫して洪水になると、広い範囲でなかなか水が引かないです。
人々の暮らしも大変ですが、人間が飼っている家畜にも洪水の被害は出ています。
人間に飼われている犬や猫なら、人間と同じで、水に浸からないところで生きていかれるし、食料も与えてもらえますが、野良犬や野良猫は、とにかく洪水から逃れるしかないですし、普段よりも苦労してエサを探す必要があります。
最近は、いろいろなところで野生動物同士の生存競争が激しくなっていて、普段は襲わないニワトリなども野良犬などに襲われることもあるそうです。
野良犬や野良猫を狙うワニとか大トカゲとかニシキヘビもいますし、生存競争は、本当に厳しいです。
養鶏場とか養豚場などは、もっと深刻で、大きな被害が出ているそうです。
見えないカビとか病原菌もいますから、皮膚病なども増えているそうです。
あと、新型コロナではなく、RSウイルスによる肺炎も子供や高齢者に増えているそうです。
そして、来年の5月に予定されている総選挙を控えて、この洪水を政治問題化する野党もいます。
2011年の洪水を知らない世代もいるし、タイ人は物忘れするので、今の政府と違って、2011年のインラック政権はよかったとか、嘘を広めている人たちもいます。
あの時には、今年以上にひどい被害が出て、無能なインラック政権と批判されていました。
世界中、野党は、可能な限り、なんでも政治問題化して政府与党を攻撃して選挙を戦います。
選挙前180日間は、選挙運動としてモノやお金を配ることが禁止されているので、洪水被害者に直接モノやお金を配ることはできません。
とにかく、洪水被害を受けて、経済的に困っている人たちも多いですから、犯罪も増えるかもしれません。
日本政府は、タイだけではないけど、特別に洪水被害者たちに援助すればいいのにね。