2023年1月23日月曜日

中国移民の話

タイ人も広い意味では中国系タイ族が多いという分類もあるわけで、古くから、中国南部から移動してきた人たちも多いです。

アユタヤ時代から、中国商人たちも増え、今のラタナコシン王朝時代に入ってからは、潮州からの移民がかなり入ってきています。

もちろん、南のマレー人や東のクメール人やラオス人、西のミャンマー系の人たちなど、いろいろな人々が暮らしていますが、最近は、ニューカマーといわれる新しく入ってきている華人たちが注目されています。

以前の中国移民たちの多くが、故郷での貧乏生活から抜け出すために、体一つで海外で一旗揚げようとしてやってきているので、苦労を重ね、節約をしながら、生活を向上させてきている人たちが多いのに対して、今の中国は豊かになっているので、大金を持って、タイでもっと稼ごうとしてやってくる華人たちも多いわけです。

大きなビジネスをする人もいますし、飲食業とか貿易業とか旅行業とかも多いそうです。

外国人がタイでビジネスをするときには、原則タイ人が半分以上の株を所持する必要があります。

不動産も外国人には土地を所有する権利がないです。

でも、名義貸しをするタイ人もいるので、実質外国人が会社や不動産を100%所有しているケースもあるわけです。

中国人は、古くからタイだけでなく世界中に移民しているので、いろいろなネットワークやノウハウを持っていて、表の世界でも裏の世界でも、どんどんのし上がっていくわけです。

弁護士事務所とか会計事務所とか裏銀行とか、いろいろなニセ書類とか、まあ何でもあるようです。

このところタイで話題になっている中国人マフィアとタイの警察官や政治家との癒着ですが、タイの公務員には、ワイロが好きな人も多いそうで、昔からいろいろな噂はあります。

日本だとヤクザなどがやっている裏社会のビジネスをタイでは軍人や警察官がしている場合もあるそうです。

今日のテレビでやっていましたが、中国の若い女性がSNSで、タイはいいとこ一度はおいでとタイを宣伝しているそうで、その内容が、金さえあれば何でもできる国ということらしいです。

彼女いわく、タイでは、金さえ払えば、警察官が到着ゲートまで迎えに来てくれ、通関も待つことなくフリーパスで、空港からホテルまでは、白バイの先導もあるとのこと。

そして、長期ビザもお金を払えば取れるし、運転免許証や船舶の免許証、そして、すぐに銀行口座も持てるし、必要なら警察官をボディーガードとして雇えるとのこと。

もう一つは、以前から日本でも問題になったこともありますが、いまだに、代理母のエージェントもあるとのこと。

警察幹部は一部の警察官がそういったことに関係している話を聞いているので、取り締まりを強化していると公式見解を述べています。

タイで暮らしていると、この手の話は昔からあるわけで、日本の企業でも、こうしたことを利用しているところもあるようです。

こうして、タイも、どんどん近代化して、いい意味でのいい加減なところがなくなってきています。

路上販売の屋台も取り締まりが強化されているし、これからタイはどうなっていくのでしょうね。