5月に行われるといわれているタイの総選挙に向け、いろいろな話題がテレビにも登場している今日この頃ですが、やはり、注目はタクシン元首相とその一味の動きでしょう。
香港・シンガポール・ドバイの例のお金持ちの支援を受けているようなので、なかなかしぶといです。
タクシンには3人の子供がいて長男・長女・次男なんですが、今回は次女をタクシンが作ったプアタイという政党からの首相候補として登場させています。
タクシンが溺愛しているといわれる次女で、顔だちも性格もタクシンに一番似ているという話もあります。
顔だちの方は、美容整形を受けているという噂もありますが、日本でも話題のColaboの仁藤さんによく似ているような気がします。
タイで一番レベルが高いといわれているチュラロンコーン大学に裏口入学したのではないかという疑惑が語られていました。
ただ、政治家としての実力はないわけで、まわりに実力者を並べて盛り立てています。
普通は中国系だから、長男を後継者にしそうなものですが、なんでもちょっとおかしいのではないかとのうわさも以前からあります。
タクシン自身ももう後期高齢者ですから、なんとしても帰国したいようで、今回の選挙では、最大の議席を確保すべく、いろいろと動いているようです。
タクシンは、昔から、いろいろな仲間を切り捨ててきているから、20年以上前から一番最初にタクシンの批判を始めたSondhi Limthongkulが有名で、最初に黄色いシャツを着て反タクシン運動をしていました。
そんな彼も最初は、タクシンのお友達でしたが、仲たがいしたようです。
そんな黄色シャツと過激な闘争をしてきた赤シャツのリーダーの一人にJatuporn Prompanがいましたが、今では、毎日のように自分のSNSでタクシンの批判をしています。
私利私欲のために多くの仲間や部下を見捨ててきているから、恨みも買っているのですが、とにかくお金持ちですから、お金に釣られる人も次から次と出てきます。
今回の選挙では、今の首相のバックにいた与党が分裂しているのですが、一説では、プラユット首相の陸軍時代からの先輩で、副大臣を務めている、プラウィット・ウォンスワン大将が、タクシンと手を組んでいるとのうわさがあります。
プラユット首相は、新しい政党に入党しています。
タクシンの父親時代からのお仲間であるチットチョーブ一族で、ブリラムの帝王と呼ばれるネーウィン・チットチョーブや大麻解禁で有名になったタイ誇り党のアヌティン・チャーンウィーラクーン保険相をプラユット支持から何とか切り崩そうとこのところ、元風俗王として、多くの支持者を持っているチューウィットを使って派手なパフォーマンスをしているとの噂もあります。
この切り崩しがうまくいけば、タクシン派がプラユット派を上回るだろうといわれています。
ただ、タクシン派でも赤シャツとは別のグループで、若い学生などから支持を受けていたグループの政党が、タクシンから離れて独自の路線で若者たちの支持を広げているようです。
そして、赤シャツも以前のような団結がなく、タクシンに投票しないグループもかなりいるともいわれています。
とにかく、お金次第で動く政治家も多いし、投票する側も依然として少しのお金で買収される人たちがいるようですから、まだまだ分からないです。
ただ、もしタクシン派が勝利してタクシン派から首相が生まれると、また、反タクシン派が、騒ぎ出す可能性もゼロではないと思うし、とにかく、平和なタイであってほしいです。
日本人は、メディアもタイが好きな人たちも圧倒的にタクシンが好きな人が多く、いまだにタクシンが民主主義を守るとか、タクシンは貧困層を救うとかおめでたいことを考えている人もいるようです。