2023年3月7日火曜日

JAE LENG ショッピングプラザの話

最近ネットでJAE LENGに関する書き込みをよく見るようになってきています。

一部のバンコク在住者の間で日系スーパーやタイのスーパーとはちょっと違った品ぞろえの店だと評判です。

今でこそ、タイのスーパーでも日系スーパーでも日本の食材やスナックがたくさん売られていますが、1970年代のバンコクには、大丸はあったものの、日本の食品はほとんど売られていませんでした。

まだ暮らしている日本人が少なかったこともあったし、日本食材に対する関税も高くて、商売にならないと聞いていました。

当時は、今のシャングリラホテル近くにバンラック市場という有名な市場がチャオプラヤ川沿いにあって、野菜とか魚介類はそこで買っていました。

その近くには椿商会という日本のお味噌やお豆腐などを売る小さな店がありました。

Foodlandもかなり古くからあって、欧米人用の食材をそろえていたので、それを買って日本食モドキを作ったりもしました。

当時は、売られているローカルの食材で、日本食を作るわけで、料理ができるかできないかで、食生活に大きな開きが出たし、日本料理店もまだまだ高かったです。

バンコクで暮らす日本人は、日本に帰ったときに日本から買ってくるとか、香港やシンガポールのように、日本の食材がかなり売られていて買い出しに行っていました。

私は、シンガポールに行くと、まるで夢の国のような気がして、買えるだけ食料を買って帰りました。

食品関係だけでなく、ブランド品や化粧品などもなかなか手に入らず、バンコクは、いろいろな意味でまだまだ田舎でした。

そんな中、免税品などを中心に安く売っている店がドンムアン空港近くにあると評判になりました。

なんでもタイ航空のフライトアテンダントなどから安く仕入れた免税品を売っている店だといわれていただけでなく、タイ空軍の偉い人のお妾さんがやっている店で、関税を潜り抜けた商品を売っているとのうわさまでありました。

私が行ったときには、ドンムアン空港の鉄道をはさんだ西側にお店があり、店の中は通路も細くてごちゃごちゃしていて、そんなに欲しいものがなかった記憶があります。

でも、香水とか化粧品とか、なかなか手に入らないものを売っていたので、お金持ちのご婦人方には喜ばれていたようで、どんどん店が大きくなっていったようです。

現在は、ドンムアン空港の本当にすぐ南側でJAE LENG ShoppingPlazaという名前で、かなり広い一角にいくつかのビルが建っています。

駐車場もあり、会計の時にスタンプをもらえば3時間まではフリーだと思います。

メインのお店は1階が化粧品などで、エレベーターか階段で2階3階に上がることができ、ワインやスナックなどが2階で、3階には、スナックやインスタント食品や調味料やお茶などが売られています。

思ったほどの品ぞろえではないですが、他では見ることのない商品もあります。

ほかの店は、どこにでもあるようなタイのローカルの洋服とかバッグとか食料などを売っています。

バンコクが、近代化して、普通のデパートなどでもブランド品や高級品が手に入るし、化粧品や香水なども、以前よりは安くなっているし、一説では、まがい物も混じっているという噂が昔からありました。

食品は、もう日系スーパーやローカルのスーパーでもかなり手に入るし、コンビニもスナックはいっぱい売られるようになってきています。

時代が変わったということで、いろいろと変わっていきますね。