2017年12月23日土曜日

体罰について

学校でも職場でもいじめ問題が時々話題になりますが、体罰についても、いろいろな考え方がありますね。

わたしの世代では、体罰は、ごく当たり前の話で、小学校だと、先生がチョークを投げつけたり、腕をつねられたりしたし、中学では、わたしは、やられたことはなかったですが、素手でビンタする教師だけでなく、スリッパでビンタしたり、竹刀で頭を叩いたりする教師までいました。

スリッパや竹刀は、当時でも、やはりやりすぎだと思いました。

正座は、あらゆる機会にやらせられました。職員室の机の上でもやらされたことがありました。

子供の目から見て、これはやられてもしかたがないと思う時と、それはやり過ぎだろうし、先生の癇癪でやっているのではと思うこともありました。

こんな記事を見つけました。

事前に親に体罰の許可をもらう「合理的スパルタ塾」の高実績

学習塾の場合には、気に入らなければ行かなければいいわけですし、選択肢もいろいろとあるはずですから、こういった塾があってもいいと思います。

親にあらかじめ「体罰NG」「シッペまでならOK」「ビンタまでOK」から1つを選んでもらい、それに沿った指導をするんだそうです。

わたしは、個人的には、ビンタは反対です。ビンタは、日馬富士暴行事件のように、時に耳に入って、鼓膜が破れたりする事故もあるし、顔は、自尊心を傷つけると思います。

わたしごとですが、わたしは、どうしようもない悪ガキで、小学校の時の通信簿は、評価が1から5までありました。毎日、無駄話や宿題をやってこないことで𠮟られて、罰を受けていました。

体罰はありませんでしたが、一度など、もう学校に来なくていいと、学校から追い出されました。

𠮟られたときには、𠮟られてもしかたがない理由はあるモノです。どうしようもない悪ガキや、口で説明してもわからない子供はいるわけです。

そんなわたしが、中学生になる少し前から学習塾に通い始め、その塾で、それこそ、体罰教育を受け、成績が、誰もが驚くほどよくなりました。

その学習塾は、英語と数学だけを教える塾でしたが、体罰としては、「シッペ」とお尻へのムチでした。ムチは痛かった。ミミズ腫れで、熱いお風呂には入れませんでした。

それで、ムチをされたくないから勉強したわけです。

子供は、子供なりに、相手を見ていて、この人なら大丈夫とか、この人は危険だと、見分けています。やはり、子供になめられるような教師は、教師失格だと思います。

気分で体罰をするような教師は、軽蔑されます。真剣に指導してくれているのなら、体罰も我慢できます。気をつければ、体罰をされないわけですしね。

怪我なんかでもそうなんですが、子供の頃にナイフで怪我をしたり、木登りで木から落ちたりすれば、痛みを体感します。そうした経験が、他人に危害を与えてはいけないというブレーキにもなると思います。

勉強は、失敗しても怪我したり死んだりしませんが、仕事や運動は、約束事を守らないと、時には命にかかわることもあるわけで、軍隊なんかは、体罰も必要悪だと思います。

たった一人の不注意から部隊全員が死んでしまう可能性だってあります。

スポーツでも、油断からの怪我は多いです。

緊張感を持つことは、大切なことです。緊張感を持たせるための体罰は、わたしは、許容範囲です。

一度覚えたことは、死ぬまで忘れないってこともたくさんあります。無理矢理体罰が怖いからと勉強したことでも、ずっと覚えていられるのなら、儲けものです。

人から強制されなくても出来る優等生もいるわけですが、厳しく指導されて伸びる子もいるわけです。もちろん、厳しく指導されたがゆえ、勉強嫌いになったり、非行に走る子もいると思います。

指導者は、その違いをしっかり見極めることの出来る目を持っていないとダメですよね。