今回は、トイレの話題になるので、食事前後や排便の話に嫌悪を感じる方は、読まないでください。責任は負いかねますので。
タイのトイレですが、個室の場合、紙とお尻シャワーが用意されているのが基本です。
田舎などでは、お尻シャワーがなくて、水瓶が置いてあり、その水で、お尻などを洗うところもあります。
紙は、水で洗ったあとを拭くためで、拭き終わった紙は、個室のコーナーに備えられている汚物入れに捨てるのがデフォだそうです。
日本人は、排便後、紙で拭くのがデフォでしたから、水洗いには抵抗がある人も多いわけですが、衛生的には、水で洗ってから紙で拭く方がいいと思います。
NHKの「あさイチ」が取り上げて話題になりましたが、女性の排尿後は、拭くよりも、紙を『当ててじっと』が正しいそうです。
女性のトイレに入ったことがないので想像ですが、女性用個室には、生理用品を捨てる容器があるはずです。
生理用品をトイレに流して、トイレを詰まらせ、大変なことになることもあります。
ドイツにいたときに、日本の友人がお友達と遊びに来てくれたのですが、彼女たちが帰ったあと、トイレが詰まって、大変でした。
わたしは、家主に責任を感じて、トイレの汚水パイプを外して、大掃除をして、もう、人生最大の危機という感じでしたが、でも、すべて水に流せば、元通りになることを学びました。
日本では、古来からトイレは、汚物を貯める槽の上に便器があり、たまった便は、肥やしとして使われることも多かったですし、竹べらとか縄とかでお尻を拭いていたそうです。
犬や猫を見ていて思うのは、彼らは、排便後、お尻を拭かないでも、下痢でもしていない限り、フン切れもよく、肛門は汚れません。
人間は、不健康な食生活を続けてきて、拭かなければならなくなったのでしょうか。
いつの頃からか、日本人は、排便後、紙で拭くようになったようです。
日本でもそうでしたが、タイでも、昔は、新聞紙とか、使い古しの紙をトイレに置いて、その紙をよくもんで柔らかくして使っていたそうです。
そして、その紙は、そのまま下に捨てますから、その習慣で、水洗になってからも、紙を流す人がほとんどだと思います。
世界中、トイレに紙を流さない国も多く、日本人は、注意が必要です。紙を流して詰まりやすいのは汚水管のサイズの問題もあるそうです。
今冬季オリンピックをやっている韓国でも、トイレが詰まって大変らしいです。
韓国のトイレにお尻洗いシャワーやウォシュレットがついているのかわからないですが、ついていないで、排便後紙で拭いたモノを汚物入れに捨てたら、相当な悪臭ではないかと思いますね。
世界中、だいたい歴史的に、小川の畔にトイレを作ったり、トイレの下に排水口をつくって川まで流れていくとか、穴を掘って、そこにためるとか、そういった所からスタートしています。
タイの田舎では、高床式の住居が基本で、床下で豚やニワトリなどを飼うことも一般的で、排泄物もエサになっていました。
川辺や海辺では、当然、そこに流し、魚などの餌となります。
タイでは、その後、大きな水瓶を逆さにしたような陽気を土中に埋め、下部には、浄化のための小石や砂や木炭などを敷き詰めて、その上に便器を設置するスタイルが一般的になったようです。
自然の発酵で、浄化して地中に染みこんでいくシステムなので、土に還らないモノとか、殺菌作用の強い薬品などは、トイレに流してはいけないんだそうです。
醗酵時には、ガスが発生して、ガス爆発の危険があるので、ガス抜きパイプが取り付けられて、屋外にガスを逃がすシステムです。
人間、生きていく上では、食べることと排泄からは、逃れられません。