2019年8月1日木曜日

モノなしマルチ商法のお話

マルチ商法といえば、無限連鎖のピラミッド商法が有名で、日本では、ネズミ講ってのが有名でした。

講ってのは、知り合い同士が集まって、困っている人のためにお金を貸すシステムだそうで、中国を中心にアジアでは、昔からあった相互扶助だそうです。

ただ、ネズミ講とかマルチ商法というのは、助け合いではなくて、一部の強欲な人たちが、人間の弱みを利用して、儲かるからと誘って、利益を吸い上げるシステムだから、多くの場合に非合法となったり、裁判になっています。

マルチ商法といえば、お金のやりとりではなくて、商品のやりとりを表に出すやり方が流行りましたよね。

親が子を作り、その子が孫を作るといったシステムで、子供を増やせば、自分の利益も大きくなるということです。

マルチまがい商法なんてのもあるそうです。

まあ、宗教でもカルトとかいわれるような所は、よく似たことをしていて、信じれば幸せになるだけでなく、商売がうまくいくとか、信者を増やせば、組織内で出世するとか、ワケのわからないことを言い出すようです。

壺を高額で売りつけるカルトもありましたよね。

インターネットが普及しはじめの頃、ネットでは、悪徳商法を告発するサイトが多くて、実に興味深かったんですが、その中に、山岡俊介というジャーナリストのサイトがあって、マルチに関する話題を扱って、裁判になったりしています。

で、最近は、健康食品や化粧品などの実際の商品を扱うのではなくて、時には仮想通貨だったり、ファンド型投資商品だったり、ネットで金儲けする方法とか、秘密の情報だったり、必ず儲かる方法の入ったUSBだったり、「モノなしマルチ商法」が流行っているそうで、特に未成年の大学生が狙われているのだそうです。

まあ、昔から、恋人になりすまして宝石など高価な商品を売りつけるなど、大学生を狙った犯罪はありましたが、今回の「モノなしマルチ商法」では、大学の友人や先輩が、自分が犠牲になった分を他の友人を巻き込むことでカバーするようなシステムになっているようです。

とにかく、最初に洗脳に近い近づき方で、情報を買わせるのですが、お金がないから、消費者金融を紹介し、そこで間違いなくお金を借りることの出来る方法を伝授するそうです。

まあ、欲をかく方も悪いといえば悪いですが、友人とか先輩がからむと、断りにくいという若者の心理を悪用したとんでもない犯罪です。

こういったトラブルに巻き込まれたら、とにかく親に相談するなり、*消費者ホットライン「188(いやや!)」番*に電話して助けを求めるのがいいそうです。

楽して儲かる話なんかないですよ。儲け話があっても、それを見ず知らずの人に教えてくれるわけもないです。

儲かるよといった話を持ってきた人が儲かるワケで、そんな儲け話に乗った人は損をすることがほとんどです。

結果、そういった悪党たちが、高級外車に乗って、高級腕時計を身につけ、きれいなオネエサンたちと豪遊し、うらやましかったら、儲ける方法を教えてやってもいいよといってくるわけです。