イタリアの中央東部に世界最古の共和国があるそうです。伝承的な創立記念日は、西暦301年9月3日だそうです。
その名をサンマリノ共和国と言います。
世界で5番目に小さなミニ国家だそうで、人口は、約3万3千人。
この国を知らなかったのですが、中国から世界に広まっている新コロナウィルスの統計を毎日見ているのですが、最初に、知らない国名が出てきたのは、このサンマリノ共和国でした。
昨日までの感染者が236人、死者が28人出ています。
そして、人口の割りに感染者も死者も多いわけですが、100万人に付き感染者が6,955人で、死者が825人となっています。
まわり四方をイタリアに囲まれているわけですが、イタリアの総人口は約6048万で、感染者が110,574人、死亡者が13,155人、100万人あたりの感染者が1,829人で、100万人あたりの死亡者が218人だそうです。
サンマリノ共和国の方が、割合からいったら、イタリア共和国よりも感染者も死亡者も高いです。
2011年のサンマリノの平均寿命は男性が82歳で世界一、女性は84歳で世界2位の長寿国だそうなので、高齢者が多いことと関係があるのかもしれません。
ちなみにサンマリノ在留日本人は7人、日本在留サンマリノ人は1人、日本訪問サンマリノ人は年間55人(いずれもに2015年)だそうです。
2002年12月、在日本サンマリノ大使館が開設され、初代駐日大使が着任したそうです。
今、世界では、感染者の数よりも、すでに感染をして、抗体を持っている人たちの数が注目されはじめているようです。
すでに感染して抗体を持つと、基本的に、中国から世界に広がった新コロナウィルスに対する免疫力を持っている可能性が高いそうです。
もちろん、まだわかっていないことも多いウィルスなので、一度感染して治ったのに、また感染したといった人もいるそうです。
でも、一般論としては、抗体を持っている人は、感染しにくいわけで、ワクチンの開発が、まさに、軽い感染をさせて、免疫力を付ける戦略です。
最近、血液検査で、抗体を持っているかどうかは、簡単に検査できるシステムも出来てきているから、ドンドン検査をして、抗体を持っている人には、「免疫証明書」のようなモノを出して、外出禁止であっても、特例として外出を認めることがドイツなどでは検討されているそうです。
それが機能すれば、医療関係者でも、抗体を持っている人がリスクのあるところで働けるし、休止しているいろいろな経済活動も徐々に再開できるはずです。
そして、今までのPCR検査に代わる迅速ウイルス検出機器GeneSoC(ジーンソック)を全国16カ所の医療機関に導入されたそうです。
検体採取から結果判定まで、1時間以内(前処理30分弱+検査時間15分弱)で完了できるようです。
従来のPCRのように一度に大量の検体を検査することには向いていませんが、少量の検体を迅速に診断することが求められるような場面では、GeneSoCの能力が大いに活かされるものと期待されています。
多くの人に抗体検査をして、抗体を持っている人にはGeneSoC検査をするのがいいように思います。
そして、人口の60~80%の人たちが感染をして集団免疫を持ったら、この感染も止まるという話もあるので、サンマリノ共和国の感染者の数をこれからも注目したいです。