2020年6月18日木曜日

The Animalsの話

The Animalsはイギリスのバンドで、1964年6月にシングルとしてリリースした「The House of the Rising Sun」が大ヒットして、日本でも「朝日の当たる家」の名前でヒットしました。

この歌は、アメリカの作者不詳の伝統的なフォークでいろいろな人たちが歌ってきていますが、ジョーン・バエズとかボブ・ディランが歌ったことで有名になりました。

娼婦に身を落とした女性が半生を懺悔する歌で、悲しげなメロディーが多くの人の心に響きました。

アニマルズは、それまでのフォークではなく、フォークロックとして歌いました

アニマルズバージョンの歌詞は、女性から男性に主人公が変わっています。

歌詞の中に wear that ball and chainというのがありますが、 「ball and chain」というのはアメリカなどの囚人が足につけられる鎖につながれた鉄の玉ですね。

この 「ball and chain」といえば、あのジャニスの歌が有名ですが、こちらの映像は、世界をびっくりさせた、ジャニスのMontereyでのパフォーマンスで、いつ見ても鳥肌です。

恵まれない女性が、風俗の世界にという悲しい物語は世界にあるわけで、日本でも、いろいろな歌手がカバーしています。

浅川マキバージョン

ちあきなおみバージョン

アニマルズは、その後、ベトナム戦争とか、社会を歌っていきました。

We Gotta Get Out Of This Place (Live, 1965)

時の流れは速く、あっという間に歳をとってしまう

こんな所からさっさと出ていこうみたいな歌詞です。

私が、一番好きなのは、1968年の曲「Sky Pilot」です。

歌詞を見ればわかるように、当時のベトナム戦争を意識した反戦歌です。

世の中ドンドンきな臭くなっている今日この頃、喧嘩も時にはしかたがないと思うけど、殺し合ってはいけませんね。

昔は、戦争をするのは右翼といわれていましたが、最近は、左翼が暴力的で、戦争をしそうな気がします。