2020年6月7日日曜日

"We got your Six" ってなあに

あの黒人ジョージ・フロイド(George Floyd)さんが亡くなってから、アメリカを中心にいろいろな抗議運動が広がっています。

最初は「アンティファ」という人たちが抗議活動に紛れて、破壊活動を強いるのではないかとの疑惑で、トランプ大統領によってテロリストに認定されるという話まで出ています。

もしも、テロリスト認定されると、アンティファに関連すると認定された人物は、米国に入国できないとか、いろいろな制約もあるらしいです。

日本をはじめ、いろいろなところで、ANTIFAの旗を振ったりANTIFAのTシャツを着たりする活動家や政治家もいるわけで、深く考えもしないで、ファッション感覚でいきがっていた人たちが青ざめているという話もあるそうです。

でも、中には、ANTIFAは、最初の頃は平和的な活動をしていたけど、最近では、過激な行動をしているとわかり、ANTIFAではなく「Black Lives Matter」のプラカードを掲げることが増えているようです。

ANTIFAは "anti-fascist" の略称で1930年代のドイツではじまったファシストに反対する運動だったわけです。

ANTIFAは、アンティファとかアンティーファと日本語では表記されますが、アンチファシストという人もいます。

アンティファの旗が意味するものは、赤い旗が共産主義で黒い旗は無政府主義ですから、まあ過激な反政府運動をするわけです。

しかし、差別に抗議する人たちが、黒人の命だけを問題にしているのも矛盾しているわけで、それに気が付いた人はオール・ライヴズ・マター(All Lives Matter)を使っているようです。

差別をされているのは黒人だけでなく、アジア人も、アラブ人も女性も男性もLGBTなどもいるわけです。

左翼はダブルスタンダードが得意ワザですから、いくらでも矛盾を見つけ出すことが出来ます。

警察官の人権を守ろうという運動もあって、こちらは、ブルー・ライヴズ・マター(Blue Lives Matter)というそうです。

そんな中、また新しい言葉を発見しちゃいました。実際には、以前から使われていた言葉で、わたしが知らなかっただけなんですが、それは、"We got your Six" という言葉です。

"I got your Six" でもいいわけですが、あなたの背後を守っているという軍隊用語なんだそうです。

軍隊用語では、方角を時計の針で指し示すわけで、12時は前方ですし、3時は右90度、6時が後方、9時が左90度です。

軍隊でもいろいろな作戦でも後方支援は重要なわけで、われわれに後方は任せて安心しろということです。

この運動は、当初からホームレスの退役軍人の生活再構築と自信の再構築を支援することを目的とした非営利団体からなんだそうです。

ホームレスの退役軍人たちが立ち直り、しっかりとした安定した有意義な生活を送るのを助けるために活動しているそうです。

軍人や警察官など、危険と隣り合わせで任務を行っている人たちの中には、精神を病んでしまう人もいるし、現実から逃避したくなる人もいるわけでしょうね。

今は、いろいろな反体制運動もあるし、正しい行いをしても、アラを探されたり、イチャモンを付けられたりもします。

今回のアメリカなどで起きている暴動でも、警察官がボコボコにされている映像もたくさんあります。

不当な差別はいけないことですが、時に差別を受ける側にも原因があることももあります。

差別を受けるようなことをしておきながら、差別をされたとか、差別があるから無罪にすべきだというのは間違いですね。

犯罪や違法行為は、犯罪だし違法行為で、差別とは別問題です。

抗議集会や抗議デモは法律で認められた範囲で行うべきで、暴動や略奪などは、違法行為で重罪です。

右でも左でも過激派には注意が必要ですね。