2022年9月11日日曜日

聴力の話

多くの人が、子供のころから視力検査はよくしますが、聴力の検査は、よほどの自覚がない限り、自分から病院で検査を頼む以外、あんまりないと思います。

モノが見えにくいというのは、子供でも本人の自覚もあるし、モノを見るときの表情などからもうかがい知ることができることもあります。

視力にも近視とか遠視とか乱視とかもありますし、色盲(色覚特性)といわれる色を判断する能力が他の人とは違う人もいるし、まさに見る力が弱い弱視などもあります。

私は、中学生のころから近視の矯正で眼鏡をかけてきているのですが、眼鏡を作るのは結構好きなので、眼鏡を作るたびに視力検査を受けます。

50歳を過ぎるころから、近視だけでなく老眼も始まり、眼鏡も、一つの眼鏡で、近視用の部分と老眼用の部分とがあるようなレンズを使うようになっています。

そして、いくらレンズで近視を矯正しても、以前のようには見えなくなっているので、それを指摘したら、歳ですから仕方がないといわれます。

還暦を過ぎるころから、白内障になって、水晶体にレンズを入れる人も多いです。

それに比べると、聴力は困っている人が少ないのか、検査を受ける機会も少ないですが、視力と同じように、子供のころから聴く力が弱い人もいるわけです。

全く聞こえないのであれば、本人もまわりもわかりますが、ちょっと聞き取りにくい時があるとかだと、検査を受けようと思う人はほとんどいないような気がします。

音がかなり聴こえ辛いことを難聴といいますが、難聴にもいろいろな種類があるそうです。

音の大きさが一般的で、誰でも小さな音や声は聞こえない時もあります。だからひそひそ話も成り立ちます。

聞きたくない授業や嫌いな人の話が聞こえづらくなるのはまた別の話です。

もう一つは、音の周波数ですよね。若い人には聞こえても歳をとった人には聞こえない周波数があるし、一部の動物には聞こえている音でも人間には聞こえないこともあるわけです。

非常に大きな騒音の中で暮らしていると、徐々に難聴になることが多いそうで、大きな音がする工場とか、パチンコ屋とか、ヘッドフォンで大音響で音楽を聴いたり、ゲームを長時間したりしても、気が付かないうちに難聴になっていることがあるようです。

若い時には気にならなくても、歳をとって、自覚してびっくりする人もいます。

いつの間にか、テレビの音声が大きくなっていると指摘されたり、本人の話声も大きくなっていたりすることで、まわりから指摘され自覚することが多いようです。

居酒屋など大勢の人が話をしている中で、同じ席で話している人の話が、時々聞こえない時があったり、女性の声が男性の声に比べて聴こえ辛くなったり、いろいろなことも起きてきたりするようです。

一般的には、加齢による難聴は、周波数の高い音から聞こえなくなっていくそうなので、例えば、家のチャイムの音とか、スマホのお知らせ音とかが聞こえないことも出てくるそうです。

周波数による聴力テストができるサイトもありますが、あくまでも参考程度がいいと思います。

あと母音に比べて子音が聞こえにくくなる傾向になることもあるそうで、語音聴力検査といって、言葉が聞き取れるかどうかを調べる検査もあるそうです。

こちらのサイトで、簡単なテストも受けられますが、あくまでも参考程度で、おかしいといった自覚があったら病院での検査が一番でしょうね。

視力の矯正には眼鏡ですが、聴力の補強には、補聴器ですね。

一口に補聴器といっても、本人の聞こえない音の種類などによって、いろいろなモノがあるので、専門医や専門家にしっかり検査してもらってから購入すべきだといわれています。

眼鏡でも歯の矯正用のリテーラーでも補聴器でも、検査もしないで適当なものを買って使うと、危険だそうです。

しっかり検査し、問題を矯正するための補聴器であれば、自分の目的に合った、まわりの余計な音をカットして、近くの人の声だけがよく聞こえるとか、最近の補聴器はかなりの優れものだそうです。

最近は、イヤフォンなどにもありますが、骨伝導といって、空気の振動で伝わる音ではなくて、頭蓋骨など骨を通して伝わる音の伝導を利用したものもあるそうです。

そういえば、テレビドラマの話声などが聞こえづらくなった高齢者用のスピーカーも出ているそうですね。

私は、まわりの人には聞こえない音でも聞こえるときがしばしばで、地獄耳と揶揄されています。