海外に長期で滞在している日本人もかなり多くなっているわけですが、海外で暮らしていると、日本がとても恋しくなります。
昔は、日本の新聞や週刊誌を海外で読むことさえも特別なことで、私がヨーロッパにいた70年代のころには、日本の新聞を読むために、日本大使館とか日本人会とか日本航空の事務所とかに行って最新の新聞を読んでいる人たちもいました。
都市によっては、新聞や書籍などを現地で販売する業者もいました。需要があれば供給もあります。
今はインターネット時代ですから、ネット環境さえあれば、地球上どこにいても日本のニュースを読むことが可能ですし、VPNを使えば、日本のテレビを見ることも不可能ではない時代です。
今日、Slingboxからメールが来ました。
Slingboxユーザーは、2020年11月9日にすべてのSlingbox製品が中止され、サーバーがオフラインになることを以前に通知されています。
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以前は、海外で日本のテレビ番組を見るには、現地のテレビ会社のやっているサービスでNHKワールドを見ることが基本でした。
でもNHKワールドは、ニュース中心で娯楽番組、特にスポーツ中継やドラマを見ることができないので、NHKや民放のドラマを見たいという欲望をかなえるために、それをVHSのビデオテープに録画し、貸し出すサービスを考えた業者もいました。
そのうちに、ソニーがロケーションフリーという製品を開発し、自宅に置いた機器を介して、自宅外でもテレビを見ることができるという画期的な時代に突入しました。
しかし、こうした機器を利用して海外などで視聴することに関しては、著作権の問題が出てきて、裁判に訴えられた人たちもいたわけです。
ロケーションフリー(LocationFree)通称「ロケフリ」は、あくまで日本にいる本人が、自宅外にいるときに、ノートパソコンなどで自宅で見ているテレビを視聴できるというサービスなので、海外出張中とか長期滞在者は、灰色ということが以前から言われていました。
まして、日本に自宅がない人用に業者がそのサービスをするのは、違法であるという判断も出ているわけです。
ソニーなどは、あくまで国内用としてのロケフリを今でも発売しています。90日後の再認証なしでは見れないとか地上波以外はほどんどダメとか、問題もあるようです。
そんな中でSlingboxだけが再認証のペアリングが不要で、著作権映像:対応、スマホ視聴:対応、PC視聴:対応と無敵でした。
日本にSlingboxを設置しておけば、インターネットを介して海外でもリアルタイムで、日本のテレビ番組を見ることができました。
ただ、設置している場所で見ることができる地上波チャンネルの制約はありました。
スポーツ中継とかドラマとか、とても助かりました。
でも、急にPCでは見ることができなくなったり、2020年11月9日にすべてのサービスが中止になるとの発表がありました。
海外の日本人は、現在Tverで見ている人が多いのではないかな?
海外で母国のテレビ番組を見たいのは日本人だけではないわけで、著作権とか法律に関しては日本人のように真面目ではない人たちもいっぱいいるわけで、特に中国とか韓国などには、いけない違法サイトなどもあるし、違法な機器を販売しているところもあるわけです。
日本にいる外国人も、合法・非合法の手段で、祖国のテレビとかエロビデオをいっぱい見ていると思いますよ。