世の中には、いろいろな教訓があって、時には自分の人生を救ってくれることもあります。
ことわざなんかも、意外とためになったりもします。
数年前に亡くなられたフォーク歌手の加川良さんに「教訓 I」という曲があって、戦争に行かないようにしましょうと歌っているわけですが、それもまた教訓です。
戦争なんかしない方がいいに決まっていますが、自分から仕掛けなくても、侵略されることもあります。
その時に無抵抗で、好き勝手されるのか、それとも、その時には、家族や自分の国を救うために立ち上がるのかは、個人個人の問題です。
戦争反対といっている人が、デモで火炎瓶や石を投げたりもするわけで、人間というのは、いつも理性的に行動できるわけでもないようです。
で、教訓の話ですが、印象に残っているのは「三陸大津波の教訓」です。
高台にある家は子孫に平和と幸福をもたらす、と記された碑は、太平洋に面するリアス式の三陸海岸で数千人の死者を出した1933年(昭和8年)の昭和三陸大津波の後に建てられた。碑の文句は「想へ惨禍の大津浪(大津波の災いを忘れるな)此処より下に家を建てるな」と続く。
地震や台風や津波などの災害は、70年とか100年とか150年とかの間隔で繰り返すといわれています。
人生100年の時代になっても、100年前の記憶はほとんどの人に無いわけです。
そこで、過去にはこんな事があったよと、本に残したり、石碑にしたりするわけですが、今は写真も映像も残せます。
多摩川氾濫はやはり「人災」だ、忘れられた明治・大正・昭和の教訓
今回の台風19号の教訓としては、台風が上陸するまでの降る雨の量や降る地域にも十分に注意が必要だということでしょうね。
そして、自分が住んでいる土地が、過去に災害に遭ったことがないのかどうかも調べておく必要があると思います。
景観がいいとか土地の価格が安いからとか、いろいろな理由で、過去に災害のあったところにも住宅は建つわけですが、日本は人口が減っているわけで、出来るだけ、危険だと思われるところには住宅は建てない方がいいでしょうね。
インフラの老朽化問題もあるわけで、ちりちりバラバラに住むのもこれからは、止めた方がいいと思います。
日本式建築も、地震対策だけでなく、もう少し台風を意識して作った方がいいと思います。
台風は、よく同じコースをたどることもあるわけで、たいした勢力でも無い台風でも、その前に大きな台風が通ったあとを通ると、大きな災害が出ることもあります。
今は、インターネット時代で、手軽に過去の災害を調べることも出来ますから、一度は、自分の住んでいるところに、過去どんな災害が襲ったのかを調べてみることは大切ではないでしょうか。