我々の体は、必ず老化します。
生まれた時から老化は始まっているといっても過言ではないわけで、呼吸する酸素や食べるものなどで、体はどんどん老化していきます。
古い時代から権力者は、不老不死を願い、いろいろな手段で老化を防ぐ方法を探してきていますが、なかなかその方法を見つけることはできず、仕方がないから、生き返ることができる日が来たら何をしたらいいのかと、ミイラになったりしてきています。
不老不死は無理にしても長生きをする方法は、いろいろと見つかってきていて、病気やケガの治療も薬や栄養剤なども生まれてきています。
大きな発明は、医療技術と医療器具でしょうね。
現在では、個人でも体温を測り、血圧を測り、血糖値や血中酸素も図ることができます。
病院にある高価な機械を使えば、血液検査や尿検査やレントゲン写真だけでなく、超音波や磁気による体内のスキャンもできるし、胃カメラや大腸内視鏡などによって、早めに腫瘍やポリープの発見も可能になっています。
手術も進歩していて、心臓手術や脳の手術など、死と隣り合わせの大手術でさえも、かなりの成功率になっています。
怪我の治療も、人造の骨とか関節もあるそうですし、整形手術でかなり元の状態に近づけることも可能になっているそうです。
リハビリの技術も向上し、以前は歩けないような人でも、歩けるようになったりもしているそうです。
昔なら、老化すれば、歯も目も耳もダメになっていましたが、白内障でも人工のレンズを入れることで視力を取り戻したり、歯の治療も進んでいるし、補聴器もどんどん進歩してきているそうですから老化への抵抗が進んできているとも言えます。
老化するのは植物や動物だけでなく、あらゆる生命が老化するわけで、大きな意味で老化を防いでいるのは、新しい生命の誕生というか生殖ですよね。
老化したものが死んでも、赤ちゃんが生まれてくることで、人類も生き続けてきているわけです。
さて、「ふるさとの未来」というテレビ番組で、インフラ老朽化問題に取り組んでいる山形の企業が紹介されていました。
日本は、高度成長期に、多くのインフラが整備されているわけですが、その中には老化が進んで、大きな問題になっているところも多いのだそうです。
道路や橋やガス管や水道管や下水管などなど、修理したり建て替えたりするには、ものすごいお金が必要になるそうです。
でも、人口減ですし、過疎化問題もあるので、お金のない自治体も多いわけです。
そんな中、 水道管の水漏れには、「音とりくん」だったり、パイプ探査ロボット「配管くん(R)」だったりを作っている会社が取り上げられていました。
最近ではドローンによる空中からの検査もいろいろと進んでいますし、水中ドローンなども活躍しています。
原発事故の時にも、いろいろな形のロボットが研究されて、人間が立ち入れないところへ行って検査をしていました。
これからは、無計画に進められたメガソーラなどの修理点検や異常の発見にもドローンは利用されるでしょう。
高いつり橋や風力発電のプロペラの点検にも専用のロボットが開発されたら、危険な作業の必要も減るでしょう。
この分野で日本はもっと頑張って欲しいです。
上記の「弘栄ドリームワークス」は「配管くん(R)」からヒントを得た透明なパイプを使った「パイプロボコン・メカモグラ競技世界大会」もやっていて、大人に混ざった子供たちが一位から三位までを独占しているそうです。
子供たちが、こうしたことに興味を持てば、日本の得意な製造業も息を吹き返し、老化状態から若返るのではないかと期待です。