子供の頃から、台風が来ると、胸騒ぎがして、台風情報を聞いたり、外の様子を見たりしていました。
小学校の時には、今の気象予報士ではないですが、百葉箱の中の気温とか湿度とかを調べ、雨量計や風速計を見て、記録したり、ラジオの気象状況を聞いて、天気図を書いたりもしました。
石垣島、天気晴れ、南の風、気圧990ミリバールとか、天気図に書き込んでいって、等圧線とかも書くわけです。南鳥島とか南大東島とか何かの時に見たり聞いたりすると、懐かしいです。
今では、気象に関する情報も多く、台風の発生から発達や進路などもテレビを見ていればよくわかります。
昔は、情報が無いから、漁師さんたちは、過去の経験や自らの6カンで気象を予測していました。
風向きとか、雲の様子とか、波の変化などでしょうね。命にかかわりますから、真剣です。
一般的な台風は、南の海上で発生して、発達しながら北上して、九州から四国あたりに上陸し、勢力を弱めながら、日本海に抜けて温帯低気圧になります。
イメージとしては、ゴジラの物語ですね。アレは、台風からヒントを得て、それに第五福竜丸が巻き込まれた水爆実験の恐ろしさをこめて考えたのではないかと思います。
台風には、大雨をもたらす雨台風と、強風で被害の出る風台風があります。
今回関西地方を襲った台風21号は、まさに風台風でした。風台風は、中心付近の気圧が低くて、北上する速度が速いことが特徴だそうです。
風台風
風の被害が特に顕著な台風で、家屋の損壊、高潮、塩害、落果などが主な被害となる。強い台風が非常に速く移動するときには風の被害が特に大きくなるといわれ、洞爺丸台風(1954(昭和29)年9月)、伊勢湾台風(1959(昭和34)年9月)、第二室戸台風(1961 (昭和36)年9月)などがそうである。
事前に100%風台風だと予想することは難しいようですが、ある程度の予測は可能でしょうね。
今回の場合、高潮がかなり注目点ですね。
台風のまわりでは、気圧が低いですから、海面を吸い上げ、海面は上昇するし、強風で、荒波が立ち、それが岸に押し寄せるので、海面が一挙に急上昇して、陸地に流れ込むことがあります。
今は、まだ報道されていませんが、強風での被害は、いろいろと出てくるでしょうし、停電は、意外と深刻かもしれません。
今の生活には電気は欠かせないわけで、万が一に備えての準備は必要でしょうね。発電機までは無理にしても、PC用などの非常時用電源なんかは、用意した方がいいと思います。
そろそろ電柱を地中に埋める時期だと思いますね。それに、ソーラパネルも、洪水や台風に弱そうです。
いろいろなことを、もう一度、しっかり検証していった方がいいでしょう。
食糧や飲料水も備蓄すべきでしょう。
あと、風台風の影響としては、塩害です。海から潮風が吹いていますから、農作物や弱い木などは、枯れてしまう可能性もあります。
関西から東海地方にかけては、大地震が来るとの予測もあるわけで、今回の災害を教訓として、準備できることは準備した方がいいと思います。
台風が来ると、3キロほど離れた海岸に自転車に乗って海を見に行くのも子供の頃には好きでした。ものすごい風と荒れた海を見ていると、何か、エネルギーが湧いてくるような気がしました。
そんなことをすると、高波にさらわれたり、海や川に落ちて命を落としますけどね。
9月から10月にかけても、台風が上陸することがありますから、これからも注意が必要ですね。
これからの時代は、見た目優先の建築ではなく、災害に強い建築が必要になりますね。ガラスは怖いです。
人間も内面重視で質実剛健でしょうか。