wikiにある東南アジアの地図を見ていると、西から東への海路は、必ずマラッカ海峡を通って、シンガポールを経由していることがわかります。
マラッカ海峡を通過する船は、年間9万隻にも上っているのだそうで、特に、中東から東アジアへの石油輸送ルートとして重要です。
最近問題になっているのは、海上の渋滞だそうです。それに、海賊も出るそうです。
海賊とかテロリストとか、とんでもない存在ですが、歴史が動くときとか、混乱が起きるとき、どこかの国の利害で起きることもあります。
いつも、思い出すのは、チャップリンの映画で、窓ガラス職人の父を助けるために、街中の窓ガラスを割って回る少年の話です。
話し合いで追い詰められると叫び出したり暴れたりするとかも、ある意味テロじゃないかと思います。
船が安全に航行するだけでは、保険は、そんなに売れませんが、海賊の被害が出たら、海賊被害に対しての保険が売れます。妄想ですけどね。
マレー半島の付け根部分がくびれているから、そこに運河を通したら、マラッカ海峡を通らないで、船は、1200キロの短縮が出来ると、古くからわかっていました。
でも、そんなことになると、シンガポールの存在価値がなくなってしまうので、イギリスは、タイと、あのあたりに運河は通しませんという条約を結んだ時期もありました。
最も狭い部分はわずか44km幅しかないのに、建設は、なかなか難しいようで、一時は、核爆弾を使う計画まであったそうです。
タイの南部には、イスラム過激派がいるんだそうで、よくわからない爆弾事件が定期的に起きていて、治安が悪いようです。見方によっては、あの辺に海外からの調査が入れないような妨害ではないかと疑ったりもしますよね。
今は、ミャンマーが話題で、クラ地峡よりももう少し北側にある、ミャンマー南部ダウェーに港と経済特区を作り、そこから、陸路タイからカンボジアを通って、ベトナムまで通じるアセアン南部回廊の計画が進んでいるそうです。
タイからカンボジア・ベトナムへは、すでに開通しているそうです。
ミャンマーからタイ、ラオスを通ってベトナムに通じるのが東西経済回廊です。
どちらも、日本にとっては、大きなメリットがありますが、ミャンマーでは、環境破壊に反対する人たちがでてきて、計画が進まなかったりするようです。
環境破壊反対というのも人権問題に並ぶ「錦の御旗」で、そうした反対に対しては、強行しにくいわけです。
最近話題になる、ミャンマーのロヒンギャ問題も、実は、マラッカ海峡を通りたくない中国の「一帯一路」政策に関係があるのではないかといわれています。
ミャンマーとバングラデシュの国境付近に住むロヒンギャといわれるベンガル人たちとミャンマー人たちの間で、混乱が起きているわけですが、その裏には、中国によるラカイン州チャオピューで計画されている深海港の開発やそこから、中国の雲南省昆明につながるパイプラインや道路建設に関係があるのではないかともいわれています。
歴史的には、ベンガル人をミャンマーに連れてきたのはイギリスなんですよね。
マラッカ海峡を通らないですむ計画を立てると、その計画がある地域で問題が起きるわけです。そして、海賊が減ります。
あくまでも個人の妄想で、地図を読んでいるんですけどね。