日本の食糧自給率の低さは異常で、37%だとか。それに比べ、タイの食糧自給率は、150%くらいだそうです。
かっては、タイの食糧自給率は300%だと豪語していたそうですが、さすがに近代化して、農地も農業に従事する人も減っているのでしょうか。
タクシン政権以降、中国からの農作物輸入も増えています。
タイの食品といえば、防腐剤問題とか合成着色料の問題とか、衛生基準とか、いろいろな問題もあるわけですが、意外と神経質なのが、うま味調味料にたいしてです。
うま味調味料といえば「味の素」ですが、東南アジアには、「味の素」以外にも「味王」などが売られています。
以前は化学調味料と呼ばれていましたが、アメリカを中心にグルタミン酸ナトリウム・MSG(Mono Sodium Glutamate)は、身体に有害だという話が広まり、タイ人の中には、それを信じている人たちがかなりいます。
「味の素」は石油から作られていると信じている人たちに対して、「味の素」が、必死で、味の素は、サトウキビを発酵させて作っていると説明していますが、一度広まった噂は、強制連行された慰安婦の嘘のように、打ち消すことは難しいようです。
タイの屋台で食事をしていると、タイの人たちが注文するとき、「モヤシ抜き」とか、「麺は少なめ」とか、「うま味調味料は入れないで」とかいっているのをよく耳にします。
それと、時々テレビなどで話題になるのが、遺伝子組み換え食品(GMとかGMO)のことです。神経質な人たちが多いです。
今、日本では、中国がアメリカからトウモロコシを輸入しなくなったので、日本がそれを輸入する話が話題です。
遺伝子組み換え食品といえば、大豆やトウモロコシが有名です。こちらのサイトがわかりやすいです。
病気や害虫に強い農作物を遺伝子を組み換えることで創り出すようです。
多くは、家畜の餌などに使われているわけですが、もしも、問題があるのなら、その家畜を食べている人間にも有害ではないかというのがポイントのようです。
あとは、大豆を使った食品ですね。お醤油とかお豆腐とか、遺伝子組み換えの原料は使っていませんとか、注意書きもあります。
酪農品なども、グラスフェッド牛肉とかグラスフェッドバターとか、気にする人たちには人気です。
遺伝子組み換えの飼料ではなく、天然の牧草で育てた家畜というのが売りなわけです。
冷静に考えると、農薬を減らすための遺伝子組み換えを考えると、農薬と遺伝子組み換えの危険性、どっちを取るって話かもね。
食糧増産のための遺伝子組み換えと、食糧不足とどっちがいいの?みたいな究極の選択をしないでも済むようにするには、やっぱり、日本人が必要な食糧は、日本人が作るのが理想でしょうね。
中国人たちの中には、中国産の農産物や食品は買わないで、日本のモノを買う金持ちが多いんだそうです。
日本が生き残るためには、安全や高性能や信頼を売ることがいいでしょうね。