2023年5月23日火曜日

2023年 タイの政治の話 その3

タイでは前進党を中心とした連立政権を目指して、いろいろな話し合いと合意が行われているそうです。

連立を目指す8政党間で23項目の基本合意書に署名したそうですが、不敬罪に関しては政党間に意見の相違が大きくて、合意文書には書かれなかったそうです。

前進党内にも、あまり理想に走るよりも、連立政権を誕生させるためには譲歩も必要で、政権誕生後に、徐々に自分たちの主張を実現させた方が賢明だと言い始めているようです。

極論を言えば、今回理想の政治ができなかったとしても、4年ごとの選挙で、彼らを支持する若い世代はどんどん増え、逆に保守派の高齢者が減っていくから、16年の長い視野で行こうと言っている協力者もいるそうです。

ただ、過激な思想を持つ指導者もいるので、前進党内部にも亀裂が入る可能性はあるかもね。

ここからは、私の妄想です。

選挙結果で最大の票を獲得した前進党に組閣を主導する権利があるわけで、まずは、それに従って連立できるという政党が集まっています。

ポイントは、現在下院で連立を組むのが313議席ですから、上下院の合計750議席の過半数を確保するのには、残り66議席が必要となるそうです。

ですから上院議員の切り崩しが行われているそうですが、たぶん、60名には達しない妥当というのが私の妄想です。

そうなると、第30代の首相が簡単には決まらず、とりあえずは、下院議員の議長の選出が始まるような気がします。

この下院の議長がかなり重要で、前進党主導での首相が決まらないから、獲得票第2党の貢献党主導で連立をという話になる可能性があります。

そうなったときに、前進党の党首であるピター氏の議員資格問題が再び表面化するかも。

国内を混乱させないために、ピター氏の議員資格に関しては、当分問題にしないということで、貢献党を中心とした連立政権が誕生するかもしれません。

パラン・プラチャーラット党の党首で、現政権のプラウィット副首相が、自分の影響下にある上院議員を連れて、タクシンのタイ貢献党と手を組み、大麻解禁で有名なアヌティン党首率いるタイ矜持党までもが連立に参加するかもしれません。

貢献党からタクシン氏の次女を首相候補とすれば、また反タクシン派からの批判が大きくなるので、もしかしたらセーター氏が貢献党からの首相候補として、第30代の首相に任命されるかも。

タクシンの次女はあくまでも票集めで実力不足でしょうから、お飾り的な外務大臣かな。

もちろん、パラン・プラチャーラット党の党首で、現政権のプラウィット副首相が、プラユット現首相と手を組み、大麻解禁で有名なアヌティン党首率いるタイ矜持党などとも連立を組み、上院議員多数の支持を受け、首相を続ける可能性もゼロではないかも。

いずれにしても、まだまだ先が読めないタイの政治です。大混乱や流血の内乱だけはないことを祈ります。


個人情報の話

いろいろなところで個人情報が危ないといった話やニュースを聞くわけですが、そこで言われる個人情報は、氏名だったり、生年月日だったり、住所だったりすることが多いですが、それ以外にも学歴とか血液型とか持病とか思考とか思想とか、まあ、個人情報にはいろいろとあるわけです。

日本人はLINEが大好きですし、TikTokが好きな人も多いですし、YouTubeやFacebookやInstagram とかTwitterなどで個人情報をあげている人たちも少なくないです。

写真を載せれば、本人の顔だけでなく家族や友人たちも時にはバレたりもしますし、行動範囲を特定されたりもします。

今までは、注目されてこなかったけど、最近のAIによる声の合成とか顔の合成などを考えると、YouTubeなどの動画から、声を集められてAIに学習させて、本人に成りすますとかも考えられるわけです。

最近では街中に監視カメラが設置されているから、そこに写っている人を、それまでに集めておいた顔写真の中から特定することも可能です。

病院の診断書などがデジタル化されると、それを盗めば、多くの個人の健康に関するデータを集めることもできますから、それをこれからの医療や新薬開発などに使うだけならいいけど、悪用も可能なわけです。

昔からよくある、血液型と性格とかと同じように、こんな顔立ちには心臓や血液の疾患が多いとか、ガンになりやすいとか、糖尿が多いとか精神疾患になりやすいとか、かなり危険な話も出てきそうです。

頭のいい顔立ちとか、運動能力の高い顔立ちとか、まあ、顔だちだけでなく、ほかにもいろいろなデータを重ね合わせたら、かなり正確なこともわかるような気もします。

他にも性的な嗜好なども顔立ちなどから割り出されるとか、性犯罪者に多い顔立ちとか、すでにあるのかもしれません。

わたしなんかも、こうしたブログに大量に文章を残しているから、それをAIに学習させたら、私が考えそうなこととか、私が書きそうなことをAIに書かせることも可能でしょうね。

それをAIが合成した映像に私の声に似せてしゃべらせたら、私の知り合いは、私だと思うでしょう。

そうすると、何事にも本人確認のカギが必要な時代になりそうですね。


2023年5月22日月曜日

著作権の話

最近ちょっと気になっているのですが、有名なアーティストのYouTubeなど、一昔前は、なかなか見つからなかったと思うのに、最近は、オフィシャルサイトでいろいろな曲をあげている人たちが多くなっているような気がします。

勝手にダウンロードしたりアップしたりすれば著作権侵害で訴えられたり、アカウントがバンされたりしたのに、もしかしたら、イタチごっこで、訴訟に時間がかかったりするなどの理由から、自分でアカウントを作って、チェンネル登録してもらって、視聴回数を増やした方が収入になると思っているのかな?

特に昔の曲なんかは、YouTubeの再生回数で稼ぐ方が儲かるのではないかと思います。

昔だったらCDとかDVDの売り上げを守るために著作権で守っていたけど、今や、パソコンよりスマホで、ダウンロードして保存よりもサブスクで好きな時に聞く人が多いわけで、ビジネスモデルも変わってきているわけですよね。

音楽や動画だけでなく、写真とかイラストも、著作権で守って使用料をとるのではなく、フリー素材として、自分のチャンネルなどから、勝手に使わせている人もいるようで、直接的な使用料よりも、宣伝になればとか、写真やイラストの使い方などアイディア募集になればとか、考え方も変わってきているようです。

ゲームのネット実況なども、著作権で守る範囲と、自由を認めている範囲とがガイドラインで分かれていることが多いようです。

ネットにあふれている文章や情報や動画や音楽やゲームや写真を集めて、AIに記憶させて、それを個人が適当に組み合わせて新しい作品を作る時代になっているわけで、どこまでを著作権で守れるのかよりも、チャットGPTなどのように、それでビジネスになるようなモデルを考えたほうが儲かる時代かもね。

AIが自動的に音楽を作ってくれる

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他の人の声をAIが学習して、その声に自分の声を返還することで、それを悪用する一味もいますから、用心用心。

AIが貴方の声で詐欺!AIを使った超危険な詐欺が日本上陸 ・AIが貴方の声を盗む【たった3秒で・・・】

2023年5月20日土曜日

ピカルの定理の話

 ドラマ「波よ聞いてくれ」が面白いと思って見ているのですが、キャストがいいですね。

小芝風花さんはじめ中村ゆりかさんや原菜乃華さんなど気になる女優さんも出ています。

そんな中、茅代まどかを演じる女優さんが気になったので、チェックしてみたら、なんと平野綾さんでした。

平野綾さんといえば、涼宮ハルヒ役で一世を風靡したそうですが、私にとっては、「ピカルの定理」で初めて知った女優さんでした。

ピカリ隊にピース(綾部祐二・又吉直樹)モンスターエンジン(西森洋一・大林健二)ハライチ(岩井勇気・澤部佑)平成ノブシコブシ(徳井健太・吉村崇)を中心にした新人芸人たちによる爆笑コントで、めちゃくちゃ面白かった。

1st Seasonの女性ピカリ隊に平野綾、大島麻衣、おかもとまりで、この時の平野綾さんがかわいくて魅力的だった。

2nd Seasonが大島麻衣、夏菜、渡辺直美で渡辺直美の独壇場でしたね。

3rd Seasonが西内まりや、加賀美セイラ、渡辺直美に千鳥(大悟・ノブ)が加わってきましたが、もう旬は過ぎた感が出ていました。

その平野綾さんが、大人の女性の魅力いっぱいで、演技しているわけで、相変わらず素敵です。

私の個人的なイメージとしては、あざとさで元祖サーバーダウン女王の田中みな実さんが、ひそかに平野綾さんを参考にしたのではないかと妄想しています。

シンガポールの思い出話 その2

シンガポールについて、いろいろと思いだしたり、検索したりしている中、興味深いものを見つけ感動しています。

シンガポール日本人墓地公園

私は、1976年にこの墓地を訪れる機会があったのですが、当時に比べ、驚くほどきれいに整備されていて、びっくりしました。

今までにもいろいろなところで、あの時の思い出に関して書いてきていますが、当時は、荒れ果てていて、「からゆきさん」たちの墓石も当時は石ころだった記憶があるのですが、立派なものも増えていました。

シンガポールとかかわった諸先輩方や日本人会などの努力には頭が下がります。

シンガポールが独立したのは、1965年8月9日でそれまでは、マレーシアの一部でした。マレーシアはイギリスの植民地で、今でもイギリス連邦加盟国の一つです。

シンガポールもイギリス連邦加盟国の一つです。

シンガポールは大航海時代から、西と東とを結ぶ中継の港として栄えましたが、イギリス東インド会社の重要な都市で、船の修理や貿易などで栄えました。

早くから中国人の移民も多く、湾岸労働者やゴム園やスズ園などで働く者たちの中から、英国人が作った学校で英語や簿記などを学び、英国人の番頭として働く者たちも増えていきました。

日本人は、勤勉で正直なので、戦国時代から、キリスト教の宣教師や貿易商人などによって、日本人男女が海外に売られていった歴史もあります。

男は船や港での肉体労働で、女は、女中や売春婦として働くことが多かったそうです。

シンガポール日本人墓地公園のサイトに紹介されている日本人墓地の現地ガイド歴45年の顔夕子(がん・ゆうこ)さんへのインタビュー映像は非常に興味深いです。

わたしは、日本軍は、アジアの独立のためにイギリス軍と戦っていたと思っているので、シンガポールにあった抗日中国人たちとの戦闘は、すべて日本側が間違いだったとは思っていません。

タイでもマレーシアでもシンガポールでも華僑の人たちは、祖国中華民国のために銃を持って日本軍に反抗していたわけです。

彼女の話の中に出ている沖縄出身のおじいさんが私を日本人墓地に案内してくれた人なので、彼の話は多少は知っています。

日本軍の作戦や軍事行動については、マレー作戦を読んでみてください。

1942年2月15日から、1945年9月12日まで、日本は、シンガポールを占領し、昭南島と名付けていました。

カクテル・シンガポールスリングでも有名な歴史ある高級ホテルラッフルズホテルも当時は昭南ホテルと呼ばれていたそうです。

「YESかNOか」で有名なパシーバル将軍と山下将軍との会談の行われた場所とか、いろいろと思い出しました。

2023年5月19日金曜日

シンガポールの思い出話 その1

 シンガポールに初めて行ったのは1976年でしたので、到着した空港は、パヤレバ国際空港でした。(今はパヤレバー空軍基地となっているそうです。)

当時のシンガポール航空SQ7便は、羽田発でした。観光旅行ではなく、約1年間滞在しました。

当時のシンガポールには、まだ古い港町シンガポールの面影も多少は残っていて、徐々に近代都市として変わっていく街並の貴重な思い出になっています。

今回シンガポールを思い出したのは、「東野・岡村の旅猿」でシンガポールをやっているのを見たからで、シンガポールの食事といえばと昔を思い出したわけです。

70年代後半のシンガポールといえば、まずは、オーチャードカーパークで、ギリギリ間に合っています。

オーチャードロードの東のはずれといえば大統領官邸ですが、オーチャードロードの中間ほどのところにあった駐車場が夜になるとオープンエアーの屋台街になったんですが、都市開発ですぐに消えてしまいました。

オーチャードカーパークの思い出といえば、近くに行くと強烈なヤシ油の焦げた臭いで、気持ち悪くなってしまい、なかなか慣れませんでした。

あとは、取引先の人に無理やり薦められて少しだけ飲んだスッポンスープの思い出です。

私は、ゲテモノが苦手なのに、無理やり飲まされ、なんか、体が火照ったことを思い出します。

オーチャードカーパーク以外では、ニュートンサーカスの屋台です。

一番の思い出は、Yong Tau Foo(釀豆腐)でした。朝食に食べる発酵した豆腐の赤い汁で食べるシンガポール風のおでんのような、魚のすり身を使ったいろいろな種類の揚げ物などと空心菜などとビーフンをクリアースープで食べる料理でした。

こちらの方が詳しい説明をしています。

当時はニュートンサーカスにあるお店がシンガポールで一番有名で、噂では、屋台のオーナーがお店に来るときには高級なベンツで通っていたそうです。

私は、鶏肉が苦手で、海南チキンは、あまり詳しくないですが、チャイナタウンにある専門店やマンダリンホテルのコーヒーショップのシンガポールチキンが有名でした。

私は、シンガポール人たちが朝食に食べる、ナシレマとか黒くて少し甘いとろりとした醬油で炒めた半生の赤貝が入ったチャークイティオを時々食べていました。

あとは、肉骨茶(バクテー)ですね。日本人の中でこのバクテーの魅力を知ったのは、私の前にはそうたくさんの人はいないのではないかと思っています。

なんといっても1976年なのですからね。

当時オベロイインペリアルホテルの近くにあるお店が有名で、現地の労働者たちが食べに来ていました。

料理に使った残りの豚のあばら骨をニンニクや香辛料で煮込んだもので、それを濃いめの醤油に骨についた肉を付けてご飯をかけこむ港湾労働者のエネルギー源です。

ですから、英国の植民地だったところの港町マレーシアのクアラルンプールとかペナンとかミャンマーのヤンゴンなども有名だそうです。

シンガポール北部で対岸はマレーシアというところにあるプンゴルのチリクラブ(カニのチリソース炒め)も多分、日本人としては、かなり早くから食べたのではないかと思っています。

なんといっても1976年なのですからね。

2023年 タイの政治の話 その2

 イジメを英語では何というのか、日本人には知らない人も多いのではないかと思いますが、タイ人の多くは知っています。

イジメはBullying(ブリング)で、イジメるはbully(ブリイ)弱い者・小さい者をいじめるという意味です。

タイでも、イジメは学校だけでなく、会社とかいろいろな組織内でも問題になっているわけで、よくテレビニュースにも登場します。

最大多数の最大幸福が民主主義の基本という考え方もありますが、最大多数は、いつも同じメンバーではないわけで、少数派だった人たちが、最大多数になることもあるわけです。

政権交代などもそんな転換で、日本でも自民党にうんざりした選挙民が民主党に期待して民主党政権ができたこともありました。

今回のタイの選挙結果も、ある意味では、今までさんざんに煮え湯を飲まされてきた人たちが、ついに多数派に躍り出たともいえるわけです。

こういった状況で、よく起きるのは仕返しとか復讐と報復なわけですよね。「やられたらやり返す、倍返しだ!」

革命なんかでも、こうした報復はよく起きますよね。フランス革命なんか、かなりの悲劇を生みだしましたし、中国の文化大革命などは、インテリなどがひどい扱いを受けました。

「革命無罪」ですし、「民主化無罪」と勘違いする人たちも出てきます。

どんな目的のためでも、やっていいことと、いけないことはあるわけです。

でも、今まで抑圧されてきた人たちが解放されたら、そりゃあ、弾けますよね。

やりたい放題やりたい気持ちはわかりますが、やり過ぎたら、また振り子は逆に振れ始めます。

日本の民主党政権も、あっという間に化けの皮がはがれ、何だ、自民党の方がマシだったじゃないかと、すぐに元の状態に戻り、民主党は、もうほとんど消え去る寸前です。

政治家にならないまでも、村祭りでも学校祭でも主催した経験があればわかりますが、どんな小さな催しでも、実際に行うことは簡単ではないし、どんなに頑張っても批判されてしまうわけです。

政治でも野党で政府を批判するのは簡単ですし、極論でいえば、無責任でいられるわけです。

メディアも同じで、批判は金になるし、すぐ勝ち馬に乗るし、残念な人たちも少なくないです。

で、タイの選挙の結果で、前進党が勝ち、前進党を中心に連立ができそうなんですが、立ちはだかるのが上院の250名です。

彼らの最低でも66名が前進党サイドにYESといわないと、連立政権が誕生することはできないので、今、上院議員に対するイジメともとれる攻勢がすごいそうです。

上院議員個人に対して、電話やメールで、YESでないなら、関係する企業や家族の名前をさらすとか、メディアまでもがイジメに加わっているとか。

民主派とか少数派とかを名乗る人たちも一皮むけば、独裁主義者とやることは変わらないわけです。

2023年 タイの政治の話 その1

 2023年5月14日にタイの下院議員選挙が行われ、多くの人たちの予想を裏切り、前進党が最大の得票数を得ました。

ほとんどの予想では、タクシンのタイ貢献党が第1党になるだろうといわれていましたが、結果は第2党でした。

選挙区での当選者数はほぼ同じでしたが、比例代表の方で10議席ほどの差をつけられました。

そして第1党になった前進党を中心に連立の話し合いが現在行われていて、今のところ、8党が手を組むことになり、下院議員数は313人となっているそうです。

タイには、上院があって上院議員が250名いるので下院と合わせて750名の投票で、376票以上を獲得すれば、第30代の首相が決まる予定になっています。

早ければ、8月15日には決まるようです。

今回の選挙では、総得票数4000万票のうちの半数以上を前進党と貢献党で獲得したので、国民から多くの支持を受けたと強気の発言が目立ちます。

前進党の党首ピター氏は、誇らしげで喜びの絶頂のように見えます。

ただ、冷静に判断すれば、今の前進党を中心とした連立以外にも、可能性はあると思います。

それは、何らかの理由で前進党中心の連立ができなくなったケースで、その時には、貢献党中心のシナリオとそれ以外の政党連合による連立のシナリオも可能性はあるようです。

現在、前進党を中心とした政党間にも政策上の相違点はあるようで、特に不敬罪の扱いで意見がまちまちのようです。

他にも王政改革や軍の改革、地方自治の改革など、いろいろと相違点もあるようですし、もっと大きな問題は、前進党党首ピター氏の政治家資格問題があります。

タイでは、マスメディアの株主が議員として立候補することはできない決まりになっていて、4年前の選挙でも、前進党の前身であった新未来党のタナトーン党首が、資格違反で10年間の政治活動停止と、政党法違反で新未来党の解党が決まっています。

今回も同じことになったら、今回の支持者は、1400万人を超えているので、大混乱が予想されます。

もう一つのシナリオは、貢献党を中心とした連立で、これは、以前から噂されてきたパラン・プラチャーラット党の党首で、現政権のプラウィット副首相が、自分の影響下にある上院議員を連れて、タクシンのタイ貢献党と手を組むというシナリオです。

これが現実となれば、タクシン元首相が以前からSNSで繰り返して言ってきた、7月の誕生日までにはタイに帰国するということも実現するかもしれません。

その場合には、法律に従って服役するのか、それとも驚きの恩赦が出るのか、その辺も興味深いです。

こちらのシナリオでも、前進党支持者や反タクシン派の人たちは納得しない可能性があり、混乱する可能性はゼロではないでしょうね。

3つ目のシナリオとして、結局、プラユット首相派とプラウィット副首相派が手を組み、大麻解禁で有名なアヌティン党首率いるタイ矜持党などが連立を組み、上院多数の支持を受けて、プラユット首相政権が続く可能性もゼロではないでしょうけど、こちらも、大混乱が予想できそうです。

要するに、これでタイに民主化が訪れるといった楽観論がどうなっていくのか、予想は簡単ではないかもね。

2023年5月18日木曜日

大使館からのメール 反政府集会

インターネット上の情報によれば、5月19日(金)16時頃から20時頃まで、ラチャプラソン交差点(エラワン廟のある交差点)で、反政府グループ等による抗議集会が行われる見込みです。

 

・不測の事態に備え、抗議集会が行われている現場周辺には近づかないようにするなど、ご自身の身の安全を確保してください。

・集会場所周辺では、交通渋滞や交通規制等も予想され、また政治集会予定は、急遽変更や追加等の可能性がありますので御注意ください。

情勢次第では、周辺地区にまで影響が出る可能性もあります。最新の関連情報の入手に努めるとともに、周辺への興味本位での立ち寄りは絶対に避け、また付近にお住まいの方は外出を控えるなど、安全確保には十分注意を払って下さい。

 

(問い合わせ先)

○在タイ日本国大使館領事部

電話:(66-2207-8500696-3000

所在地:177 Witthayu Road, Lumphini, Pathum Wan, Bangkok 10330

(ウィタユ通り、ルンピニー警察署とMRTルンピニー駅のほぼ中間)

2023年5月12日金曜日

バフィ・セント=メリーの話 その2

バフィ・セント=メリーに関するドキュメンタリー映像がありました。英語なのでちょっと残念ですが、映像だけでも楽しめると思います。

ちょっと話は飛びますが、アメリカ大陸には先住民族がいて、日本人にとっては、アメリカンインディアンとして知られていますが、アメリカの西部劇を見ている人たちにとっては、未開の民で、イギリスなどヨーロッパから来た白人に征服されてしまった民族だと思われています。

突然やってきて、土地を奪って、虐殺したり奴隷にしたり、いつもメチャクチャをやるのが白人の開拓民たちです。

日本にも黒船に乗ってやってきたりして、やりたい放題でしたし、太平洋戦争で勝った後も、アメリカは、日本を半植民地としてやりたい放題ですよね。

一応、人類は、アフリカから出て、世界中に広がった説が一般的ですが、実は、複数の場所で人類は生まれた説もあるわけで、その一つが、日本列島など、ユーラシア大陸の東の淵で誕生した説もあります。

日本の土壌が酸性だから、人骨などは、溶けちゃってほとんど残っていないそうですが、石器とか土器とか埴輪などは、いっぱい発掘されていて、世界で一番古いものもたくさんあるそうです。

地殻変動や海面の上下動や気候の変化で、人類の暮らす場所もいろいろと移動してきているのですが、水と食料がないと生きていけません。

それで、少しでも暮らしやすいところを目指して移動してきていて、必ずしも一方通行ではなく、特には、逆に進むこともあったわけです。

日本にいた縄文人たちは、朝鮮半島からユーラシア大陸に移動したり、アリューシャン列島経由でアラスカから北米、そして中南米ヘイト移動していった説もあります。

一般的には、稲作や文明は朝鮮半島から日本に伝わった説が古くから信じられてきましたが、最近では、コメは日本から朝鮮半島にわたっているし、古墳も日本から朝鮮に伝えられた説が有力になっています。

顔だちを見ていると、一般的に言われているエスキモーは単一の民族ではなく、大きくはアラスカ北部以東に住むイヌイット (Inuit) 系民族(東部集団)とアラスカ中部以西のユピク (Yupik) 系民族(西部集団)に分けられるんだそうで、ほかにもグリーンランドにもカラーリットと呼ばれている人たちがいるそうです。

北欧にも、ラップランドには、サーミ人などアジア系の人たちも暮らしています。

南米のインカ帝国時代の人たちの顔立ちも似ているような気がします。

個人的な勝手な妄想ですが、縄文人が、世界の広い地域で平和に暮らしていた可能性があると思っています。

なのに残虐なイギリス人やスペイン人などに征服されてしまったのだと思います。

あんまり知られていませんが、バフィ・セント=メリーは70年代にアメリカのラジオ局によってブラックリストに登録されており、レッド・パワー運動に参加していた彼女やネイティブ・アメリカン、その他の先住民族は業界から追放されたと語っています。

黒人運動(ブラック・パワー運動)は有名ですが、縄文人は従順で平和主義だからか、レッド・パワー運動はほとんど知られていませんよね。

「インディアン嘘つかない」は、西部劇中では有名なセリフですが、多くの善良な日本人も嘘つかないから、悪党どもにいいように騙されて、もう滅ぼされてしまいそうですよね。

バフィ・セント=メリーの話 その1

映画「The Strawberry Statement」については、以前にも書いたことがありますが、この映画を実際に見たことがなくても、「イチゴ白書をもう一度」という曲を聞いたことのある人はかなりいるのではないかと思います。

作詞作曲は、松任谷由実さんで、彼女自身の歌も素晴らしいです。

映画は、青春映画なんですが、70年前後の世界では、学生運動や反体制運動が盛んで、そうした運動に飲み込まれていく男女の物語です。

最初と最後に歌われるのが、The Circle Gameで作詞作曲は、Joni Mitchellで彼女のオリジナルは、澄んだ歌声ですが、映画の中で歌われているのが、Buffy Sainte Marieの歌声となっていて、ずっと迫力がありますね。

この彼女の顔を見て、何かを感じた人もいるのではないかと思うのですが、彼女はカナダ生まれの北米先住民族、俗にいうところのアメリカンインディアンの血を受け継いでいます。

私は、予備校に通っている時に一人でこの映画を見て、映画にも感動しましたが、彼女の歌声に鳥肌もので、彼女のEPレコードを買いました。

確か、B面が、別の映画の主題歌になっていたソルジャー・ブルー( Soldier Blue )だったような記憶がありますが、定かではありません。

この映画も1960年代のベトナム戦争でのソンミ村事件へのアンチテーゼを掲げた映画だとも云われていて、アメリカの西部劇でアメリカインディアンが登場します。

最後の無差別虐殺は、のちに「サンドクリークの虐殺」として伝わる歴史的事件としても有名です。

彼女の歌を聞いてこの映画も見たんですが、映画としては、少し退屈だった印象でした。

バフィ・セントメリーの経歴は、非常に複雑ですが、彼女の歌声を聞いて、体の中に何かの感情が生まれてくる人は、もしかすると、同じ縄文人の血が流れているのかもしれませんよ。

1983年に映画「愛と青春の旅だち」 (An Officer and a Gentleman)の’主題歌をJack Nitzscheとの共作で、アメリカンインディアンとして初めてオスカーを獲得しています。

彼女の歌をカバーしている有名アーティストには、Donovan、Joe Cocker、Jennifer Warne、 Janis Joplin、Elvis Presley、Glen Campbellなどがいます。

とにかく、すごい女性なんですよね。


大使館からのメール ビジネスメール詐欺

 最近、タイ駐在の日系企業から、取引先企業とのメールのやり取りに割り込み、取引先になりすまして口座に送金させようとする、いわゆるビジネスメール詐欺に関する連絡がありました。

皆様におかれましては、今回と同様のケースに接した場合には、メールでのやり取りのみでなく、電話等の方法で確認するなど、詐欺の可能性を疑ってご対応ください。

なお、今後上記に類似するようなケースに接した際には、当館にもご一報願います。


1.具体的な経緯は以下のとおりです。

・日系企業の仕入れ先である取引先メーカーの担当者(平素からやり取りしている関係)からメールにて振込先銀行の変更通知が届く。

・メールにて複数回やり取りを継続した中で送付されてきた請求書等の書類は、いずれも同メーカーの形式で、社印やサインも同メーカーの正規のものと同様であった。

・日系企業側が振込先の変更について同社の取引銀行に依頼した際に、銀行側から同様の詐欺事件に関する注意喚起がなされた。

・取引先メーカーの担当者にメール以外の方法で連絡し確認したところ、振込先変更を依頼した事実がないことが判明。

・後に確認したところ、取引先メーカー担当者のメールアドレスがハッキングにより乗っ取られていたとのことであり、抜き取られた企業間のやり取りを基に今回の偽装行為がなされたものとみられる。

2.今回は振込前にメールが偽装されていた事実が判明したため、実際の被害等は発生しませんでしたが、このようないわゆるビジネスメール詐欺事案は日本国内を含め過去にも多く発生しており、今後も同様の手口の事案が発生するおそれがありますので、ご注意ください。


(問い合わせ先)

○在タイ日本国大使館領事部

電話:(66-2)207-8500、696-3000

所在地: 177 Witthayu Road, Lumphini, Pathum Wan, Bangkok 10330

(ウィタユ通り、ルンピニー警察署とMRTルンピニー駅のほぼ中間)