2022年7月27日水曜日

車の話 その2

 タイで初めて自分で買った車は、トヨタコロナの5ドアハッチバックでした。当時の写真が見つからないのでネットからの写真をお借りしました。


中古での購入で、当時17万バーツだった記憶があります。当時は1バーツが10円くらいだったかな。

冠水した道路を走ると、ブレーキが死んでしまい、とても危険でした。乾いた道路に出たら、もう何度もブレーキを踏んでブレーキシューを乾燥させないと、追突が怖くて徐行しか無理でした。

この車では、死ぬかと思うことが2度ありました。

一度目が、アユタヤに向かう当時対向2車線の道路で、前を走る大型トラックを追い越そうとしたのに、思うような加速ができないで、抜ききれないときに対向車線を大型トラックが来て、急ブレーキ、もうだめかと思うくらいでしたが、間一髪助かりました。

もう一度は、大雨の中、高架橋で前の車が急ブレーキを踏んだので、こちらも急ブレーキを踏んだら、スリップして蛇行、とっさにブレーキから足を話してハンドル操作でなんとか下の車線に落下しないで済みました。

どちらも、思い出すだけで、背筋が寒くなります。

この次に買ったのが、中古のトヨタコロナのセダンでした。ハッチバックを13万バーツで売って、32万バーツで買った記憶があります。

これもネットから写真を借用。

この車が、初めてまっとうな車というか、問題なく走れる車で運転しやすかったです。

家族もできて、年齢も重ね、安全第一の運転となりました。

その次に買ったのが、初めて新車で勝ったホンダのCR-Vでした。初めての月賦。

日本からの輸入車で、なんだかんだで100万バーツ弱だったと記憶します。コロナを確か25万バーツで売ったと思います。

タイでは新車を買うと、自分がご利益があると信じているお寺に行って、車にお祓いをしてもらいます。

私の場合には、バンコクから100キロほど北東に行ったところにある有名なお寺に行きました。

車の天井とかハンドルにパーリー語でのおまじないを書いてくれます。エンジンに聖水をかけてくれます。

運転する人にも安全運転と無事故を祈願してくれます。

そして、バックミラーから吊るす小旗のようなものをくれ、運転する前には、これを見て、安全運転をしなさいと言ってくれました。

当時は金利がめちゃ高かった。保険も高くてびっくりしました。

あの頃はタイにSUVがまだ少なくて、走っているとものすごく注目を浴びました。

運転もしやすかったし、素晴らしい車でした。10年くらい乗って確か55万バーツで売りました。

そして買ったのが、トヨタのウィッシュ。これもいい車で8年くらい乗ったかな。


そして、今まで乗っていたのがホンダのフリード。こちらも10年ちょっと乗りました。

コンパクトでいい車でした。なんだかんだで90万バーツほどで購入し、37万bahtで売りました。

タイは、新車の価格が高いですが、中古車として売るときの価格が高いメーカーや車種を買った方がお得です。

そして、今夏新しい車を買いましたが、それはその3に書きます。

車の話

 タイで初めて自分で運転をした車は、会社のかなり古いカローラでした。

ブレーキの利きは悪いし、運転にはかなり神経を使いましたが、このカローラで、パタヤには何度も行ったし、600キロ以上離れたチェンマイにも行きました。

当時は、バンコクらからチェンマイに行くまでに2か所ほど検問がありました。パスポートと国際免許証を携帯していたから、問題はありませんでしたが、異国での検問はドキドキしました。

途中スコータイで一泊して、地図を片手に遺跡を観光しました。地図を見ながらの移動はヨーロッパでの経験があるので、全く不安はなかったです。

1980年前のタイはすでに道路標識に英語が併記されていて、とても便利でした。

ベトナム戦争当時に、タイの道路がかなり整備されたと聞いていました。

ボロい古い車ですし、タイで初めての長距離ドライブで、神経がすり減りました。

スコータイのモーテルのようなホテルでは、ホテルのボーイに勧められてマッサージを体験しましたが、部屋に来たのは60代のおばあさんで、マッサージは上手でした。

一応全身のマッサージが終わったときに、おばあさんが、腰が楽になるからと、突然、私の睾丸付近のマッサージを始めました。

これにはびっくりしましたが、あとから、チャップカサイという、タイマッサージの秘技なんだと知りました。

性的なマッサージではないですし、なんといっても田舎のおばあさんですから、妙な気持ちは起きませんでしたが、いい体験でした。

今から思うと、あんなボロい整備不良車で、事故も故障もなく、無事にバンコクに戻ってこられたのは奇跡のような気がします。

タイ国内を自分の運転で行ったのは、北はチェンマイの北にあるチェンライ、メーサイ、チェンセンですし、南はホアヒンまで。西はカンチャナブリ、東はクロンヤイです。

ベトナム戦争は終わっていましたが、まだカンボジアでは内戦も続いていたころに、クロンヤイに行ったのは、いい経験でした。

2022年7月18日月曜日

中古カメラの話 その5

 フィルムカメラの歴史として、露出やシャッタースピードや距離をすべて自分で設定する初期型から、セレンといわれる今のソーラー電池のようなもので発電して、その微弱な電気を増幅して針を動かしてメモリを指し示すシステムが生まれました。

その針を見て、シャッタースピードに合った露出を決めます。

そんなセレン電池を使ったカメラが大量に出回りました。

レンズのまわりとか軍艦部といわれる上部の部分に取り付けられていました。


このセレン電池のついた中古カメラの多くが、セレン電池の劣化で針が動かない問題が多いです。

ネットを見ると、セレン電池が壊れているカメラに、電卓のソーラー電池をはめ込む手が載っています。

私もやってみたことがありました。



このあたりから電池を使って露出を測るカメラが出てきました。電池を使うタイプの古いカメラの問題は、すでに発売されていない電池が多いことです。

ほとんどの場合にはネットで調べて代替えのアルカリ電池を使うことが可能ですが、その場合には、電池室の大きさに合わせる改造が必要になることが多いです。

ネットで、そのための部品も売っていますが、自分で手作りをするのも楽しいものです。




例えば、このカメラは、レンズのお隣に電池室があって、4LR44(6V)が使われるのですが、この電池を手に入れることが簡単ではないので、どこにでも売っているLR44を4個直列につないて、テープなどで固定します。



それを電池室に入れれば、一応使えるようになります。


こちらのカメラも使われている水銀電池がもう手に入らないので、やはりLR44を使い、電圧を合わせて、電池室の大きさに合うように工夫して、バネとアルミフォイルを使って長さを伸ばしました。



電池室に入れて、テストしたら、無事に電気が流れました。




こうした情報はネットで調べられるし、自分なりに手に入るものを工夫するのも楽しみの一つです。

あと、意外と多いのが、電池の液漏れや電池室の蓋が取れない問題です。蓋がどうしても外れないと、ドリルで穴をあけて無理やり外したりしますが、同じ部品がないと、代用品ではかっこ悪いです。

液漏れによる接触不良は分解掃除をすればきれいになるし、ハンダ付けができる人なら、断線したコードをハンダ付けで繋ぐことも可能です。

本格的な修理には、それなりの道具と技量も必要となるので、時間とお金に余裕がないとやめたほうがいいかもね。

中古カメラの話 その4

私のような素人でも、中古カメラの修理の真似事ができることもあります。 

私は、手先が不器用なので、手先の器用な人なら、もっとできることもたくさんあって、上手にきれいに仕上げることもできると思います。

私がやったことで、まあまあの出来だと思っているのは、カメラの革の張り替えです。

中古カメラのは、表面の革が破れたものとかはがれたものがあって、高級なカメラだったら、それもまた味なんでしょうけど、中古の普通のカメラは、やはり革もきれいな方が気持ちがいいわけです。

皮をはがすのは、気を付けてやればむつかしくはないし、薬剤を使えば、簡単にできます。



機種によっては、上蓋や下蓋を外さないときれいにできないものもありますが、外さないでもできるものが多いです。

フラッシュへの差し込みとか機種によっては、タイマーのスイッチなどのつまみがついていると、それを外さないとむつかしいものもあります。

いい加減に破ってしまうと、それを型紙にして新しい革を切るときに苦労します。

カメラ用の張替え革はネットで購入できます。


そして古い革に合わせての切断ですが、不器用な私にはむつかしかった。




型通りに切り抜いたら、あとは接着剤で貼っていくだけです。





実は、もっと便利なものがありました。

モデルにもよりますが、出来合いの型になっている張替え用の革を売っているところがありました。

それを買えば、革をはがすのもいい加減でも構わないですし、汚れをきれいにふき取った後で、それを貼っていけば、本当にきれいに仕上がります。



故障がないものでしたら、きれいに掃除をしてモルトを張り替えて、革をおしゃれな色に変えて、売ることも可能でしょう。

中古カメラの話 その3

 この数年、フィルムカメラなど古いカメラがおしゃれだと若い世代の間でも人気だそうで、実際に撮影するだけでなく、ファッションとして身に着けて写真を撮ったり、インテリアとして部屋に飾ったりと、いろいろなところで目にすることも増えているようです。

私が初めて見たカメラは、父の蛇腹のカメラでした。革のケースに入っていて、なかなかかっこよかったです。

父の蛇腹カメラのメーカーは記憶にないですが、こんな感じのカメラだったと思います。


こういった蛇腹式のカメラは、意外と構造がシンプルなので、素人でも修理ができたりします。

蛇腹の折り畳みの部分がおかしくなっていたり、蛇腹の折り目から光が入り込んだり、レンズのところにシャッターがあり、その具合がおかしかったりするのであれば修理も可能なことがあります。

もう一つ、若い人たちに人気があるのが、二眼レフといわれる正面にレンズが二つ付いたカメラです。

カメラを両手で持って、カメラの上から被写体を見てシャッターを押すのですが、上下左右が反転するので慣れないと戸惑います。

でも、構造的には複雑ではないから、横蓋を外して、作動を確認すれば、問題点がわかって修理できることもあります。

あと、私が初めて父親からもらったオリンパスペンSですが、当時はフィルムも高かったので、36枚撮りのフォルムで72枚撮れるハーフサイズカメラが流行っていました。


私は、このカメラでヨーロッパの写真を撮りました。今思うともっと撮っておけばよかったと後悔ですが、当時としては小さくて軽く、晴れならシャッタースピード250で絞りを11とか、距離もいい加減な設定でもなんとか写真が撮れました。

このカメラ、よくある故障が、シャッターが切れなくなる故障で、フィルムも巻けなくなるので、万事休すでしたが、意外と、裏ブタを外して、レンズを止めているネジを緩め、レンズを少し左右に動かしながらフィルムが巻ける位置を探して、見つかったら、そこでネジを留めれば、正常に動くようになることもあります。

もちろん、バネとか歯車とかの問題ならダメですが。

1973年のロンドンにてオリンパスペンSにて撮影


中古カメラの話 その2

 中古カメラの楽しみは、落札からバンコクの自宅に届くまでのどきどきもありますが、手元に届いてから、手で触るのも抵抗がある汚れを薬品とかを使いながらきれいにして、見違えるような輝きになったときの喜びもあります。

例えば



金属の汚れは、意外と簡単に落とせて、輝きを取り戻します。

皮が破れているとかもあります。

外面の汚れを落とすと、一見まるで新品のようになりますが、なんといってもほぼジャンクですから、いろいろな問題を持つカメラなわけです。

一番古いタイプのフィルムカメラは、露出もシャッタースピードも自分でアジャストしてシャッターを切るので、電池は使われていません。

ですから、故障としては、ネジが失われているとか、バネが折れているとか、油で固まって歯車やシャッタ羽根が動かないとか、反対に油切れで動かないとかが多いです。

あとは、レンズの問題ですね。レンズにカビが生えてしまっているとか、レンズが曇っているとか、レンズに傷があるとかです。

レンズの問題は、素人には、修理できないことがほとんどです。

素人にできることで簡単なことの一つが、モルトの張替です。カメラは、レンズを通してカメラの中に入り込んだ光をフィルムに感光させる仕組みですから、カメラの内部にレンズ以外のところから光が入り込んでしますと、写真におかしな光が写ってしまいます。

そこで、光が漏れそうな上部や下部の蓋とか、一番危ないフィルム室の裏ブタなどにモルトというフェルトとスポンジの中間のようなものを張ってあります。

そのモルトが劣化していることがかなりあるので、それをきれいにお掃除をして、張り替えるだけで、カメラが生き返ることもたまにはあります。

今はネットで調べれば、いろいろな情報が手に入りますから、素人でも、かなりのことができるのではないかと思います。

ジャンクカメラの場合には、失敗を恐れずに、何でもやることができるので、教材としてはお勧めです。

それと、カメラに限ったことではなくて、修理の基本の一つが、「ニコイチ」といわれる二個ないし複数個のモノから部品を集めて、正常に動くものを作る方法があります。

部品取りともいわれますが、ジャンクのモノから使えるものを取り出すことも大切なことです。

ネジとかバネとかレンズとかプリズムとか、もしかすると使えるときがあるかもしれませんので、捨てません。

錠剤とネジは、落とすとなかなか見つからず、とんでもないところまで転がっていることもよくあることです。



中古カメラの話

今から10年近く前に、ヤフオクにはまったことがあって、自転車部品とか古い旅行鞄とか、安いものを探しては楽しんでいました。

直接自分で入札するのではなく、日本にいる弟に頼んでの落札でした。

そのヤフオクで、中古のフィルムカメラを見つけて、大量に落札して、バンコクまで送ってもらいました。

トータルすると100個を超えていたかもしれません。

中古のフィルムカメラといってもほとんどがジャンクか、それに近いものばかりで、送料の方が高いじゃないかといった感じのものもありました。

何事も、やっているうちにいろいろと分かってくるもので、出品者の見極めとか、出品されているカメラの状態とか、素人は素人なりに学習していくわけです。

いくらこれは掘り出し物かもと思っても、競争相手に落札されてしまうこともよくあることなのですが、落札を競い合うのもまた楽しいわけです。

落札できたと一安心したら、実際には時間延長で、ほかの人に落札されることもしばしばでした。

なんといっても第三者を経由しての入札で、タイムラグもあります。

貧乏人ですから高いものは買えませんので、有名なカメラに手を出せません。

安いものばかり入札して、まとめてバンコクに送ってもらいました。


安いレンズなんかも送ってもらいました。



古いフィルムなども落札しました。古いから劣化していて使えないものもありました。


そのほか露出計とか自分で現像するための器具とか修理用の道具とか、とにかくいろいろと落札しました。

ひとことでバンコクに送ってもらったといっても、海外ですから、関税の問題も出てきます。

運が良ければ、非課税で自宅まで届きますが、郵便局まで取りに来てくださいとの手紙が届きます。

最寄りの郵便局だったり、空港近くの大きな郵便局だったりしますので、ハラハラドキドキしながら、受け取りに行きます。

モノを見てもらえば、どう見ても中古ですし、それもゴミのように汚れたものばかりで、大した関税ではないけど、一応、形式通りに課税されます。

むかしのフィルムカメラは、とにかく作りも頑丈な分、重くて、重いものだと一つで2キロとかになり、段ボールいっぱい、制限の30キロですと、車まで運ぶのも大変でした。



2022年7月16日土曜日

男の夢

 誰にも夢はいくつもあるでしょうけど、青春時代に見る夢の一つは、行きずりの知らない女性と目的地のない旅に出ることかもね。

ドラマ「雪女と蟹を食う」は、そんな感じのドラマです。

冤罪により人生が狂い、金も行き場もない状態であった男は自殺を図るが、死にきれないでいた。

テレビのグルメ番組を観て、「人生最後の日は、蟹を食おう」と思い立ち、強盗を決意する。

高級住宅街で見つけた女性の後をつけ、女性が家に入ったところを家にに押し入って、人妻に金を要求するが、彼女は思いがけないことを言い始める。

一緒にカニを食べに行こうと。

高級車に乗って、旅の費用は女性が出し、温泉旅行が始まった。

誰にでも、映画や小説のような非日常の体験があると思うけど、この知り合ったばかりの女性とどこかに旅行に行くパターンは、心躍るのではないかと思います。

そんなにイケメンでなくても、大金持ちでなくても、若さがあれば、素晴らしい夢物語は現実に起こりうると思います。

映画やドラマなら、犯罪がからんでの逃避行なども多いのですが、現実には犯罪と無関係でもかなりのドラマが生まれます。

犯罪といえば、‎ボニーとクライドを描いたアーサーペン監督の「俺達に明日はない」でしょうし、桃井かおりのデビュー作「あらかじめ失われた恋人たちよ」は監督の田原総一朗が、撮影のためにと実際にネコを殺した逸話で、多くの人たちから叩かれていますが、なかなかの出演者たちです。

若い時には、ヒッチハイクとか自転車やバイクに乗ってとか、国内でも海外でも、旅行をしていれば、いろいろな出会いもあるものです。

飛行機とか夜行列車とかバスとか、乗り物の中での出会いも多いです。

危険もあるから、自己責任ですけどね。

いつの時代にも、ちょっと変わった素敵な女性もいるわけで、そういった女性との出会いは、いろいろな意味で一生の思い出になると思います。


2022年7月15日金曜日

餃子とライラック号

 2021年の1世帯あたりの餃子購入額で、宮崎市が、絶対王者といわれてきた宇都宮市と最近追い上げてきている浜松市の2つの餃子王国を上回って初めて日本一になったんだそうです。

全国の県庁所在地と政令指定都市の1世帯(2人以上)あたり購入額は、宮崎市が4184円、浜松市が3728円、宇都宮市が3129円で続いたそうです。

要するに努力すれば日本一になれることを証明したわけです。

餃子は、中華料理の一つといわれ、世界中に類似する料理がありますが、日本に入ってきたのは、戦後、満州から引き揚げてきた人たちが、満州時代によく食べていた餃子の味が恋しくて作るようになったといわれています。

日本の主流は焼き餃子ですが、蒸し餃子や水餃子もありますよね。

皮で包むアンにいろいろな種類がありますが、原則は白菜やキャベツやニラに豚肉とか鶏肉のミンチ、そしてニンニクやショウガなどを加えているところが多いです。

タレは、酢醤油や味噌などで、唐辛子やラー油を入れることも多いです。

むかしは冷凍食品などなかったので、有名な餃子店に行くか、自家製の餃子を食べていました。

親子で餃子を作るのは楽しかったです。

いつのころからか冷凍餃子や生餃子をスーパーなどで売るようになりましたが、手軽に安く冷凍餃子を食べられるようになったのは、やはり全自動餃子製造機のおかげでしょうね。

自動寿司製造機(すしロボット)もすごいと思います。

ネットで検索をすると、自動餃子製造機では、東亜工業とかトーセー工業が有名のようです。

話変わって、小学校の頃のお話です。

むかしの教師には面白い人が多くて、私が通った小学校の教頭先生の話は、とても面白かったです。

例えば、戦後、教科書がすべて黒く塗られた話とか、商売で儲けるには、味の素の穴を少しだけ大きくすることだとか、モノは頑丈過ぎてはいけないとか、とにかく今でも忘れません。

味の素の中蓋の穴を少しだけ大きくすれば、一回振るときに出る量が多くなり、早く減るから、よく売れるというわけです。

モノが丈夫過ぎてなかなか壊れないと、買い替える必要がないからモノが売れないということでした。

その時の例に出したのが、幻の名車「ライラック号」の話でした。

戦後の一時期、自家製のバイクを売る会社が乱立した時代があったそうで、いろいろと工夫をして少しでもいいバイクを作ろうと競争していたそうです。

徐々に淘汰されていって、最終的にはホンダとヤマハとスズキとカワサキが残ったわけですが、その先生いわく、そんな会社のバイクよりも、優れていたのが「ライラック号」だといっていました。

ほかの会社のバイクはよく故障したが、「ライラック号」は丈夫で長持ちしたから、新しいバイクが売れず倒産したと。

当時のバイクは、自転車にガソリンエンジンを付けた初期のモノから、基本、チェーンでの伝導でしたが、「ライラック号」はシャフトを使い、チェーンが切れるなどのトラブルがありませんでした。                                       

日本初シャフトドライブ『ライラック』秘話!

実際には、会社の経営は、地術力だけではないわけで、生き残った会社には生き残れた理由もあり、生き残れなかった会社には、生き残れなかった理由もあるわけでしょうね。

そんな丸正自動車製造会社には優れた地術者がいたわけですが、そんな技術者の一人が、溝渕定さんだそうです。

彼は、バイクの設計以外にも自動餃子製造機なども作ってきた天才で、80歳を過ぎてなお老人介護の分野でも新しい製品開発に取り組んでいらっしゃるそうです。

彼の株式会社テクノ・マイスがNHKの取材を受けた時の映像だそうです。

戦後日本のモノづくりの原点は、とにかく何でも面白いと思ったことをやってみる行動力だったのでしょうね。

最初は、ドイツのBMWの真似だとしても、とにかく解体して、自分で作って盛るということが、現在の日本を支えてきていると思います。

カメラなどもドイツの真似から始まっていますよね。分解は楽しい。


2022年7月4日月曜日

タイの大麻に関する規制緩和(注意喚起)

 タイでは大麻に関する規制緩和が進められておりますが、タイ在留邦人の皆様、また、出張・旅行等でタイを訪問される皆様におかれては、以下の点に十分ご注意ください。


1.タイでは、大麻に関する規制緩和が進められており、大麻を含む飲食物や化粧品等が広く流通しているほか、本年6月9日には、大麻が規制薬物のリストから除外され、家庭栽培が解禁されるなどしております。しかし、タイにおいても、解禁されたのは医療等を目的とする使用や栽培であり、引き続き娯楽目的での使用は認められておらず、公共の場で大麻を吸引することなども禁止されています。


2.日本では大麻取締法に基づき大麻の所持等が禁止されており、日本に大麻を持ち込もうとした場合等には同法による処罰の対象となります。また、国外において大麻をみだりに、栽培したり、所持したり、譲り受けたり、譲り渡したりした場合などに罰する規定があり、罪に問われる場合があります。


3.大麻を乱用した場合には、幻覚作用や記憶への影響、学習能力の低下等の健康被害が生じることも指摘されています。


4.日本及びタイの法令を遵守の上、トラブルに巻き込まれたり、御自身の健康を損ねたりすることがないよう、安易に大麻に手を出さないように御注意ください。

 

○在タイ日本国大使館領事部

電話:(66-2)207-8500、696-3000

FAX:(66-2)207-8511

所在地: 177 Witthayu Road, Lumphini, Pathum Wan, Bangkok 10330

(ウィタユ通り、ルンピニー警察署とMRTルンピニー駅のほぼ中間)


2022年6月27日月曜日

Thailand Passシステム」の7月1日以降の撤廃について

  タイ政府は、タイ入国のための許可申請システム「Thailand Passシステム」の7月1日以降の撤廃について発表しました。7月1日以降に適用される入国措置についてお知らせします(6月23日、タイ政府が告示(CCSA指令第13 / 2565号)により発表)。 

 タイ入国の手続きの詳細については、以下の在京タイ大使館のホームページもご参照ください。https://site.thaiembassy.jp/jp/


(告示原文)  https://ratchakitcha2.soc.go.th/pdfdownload/?id=139D146S0000000002600 

  

(変更点のポイント)

●外国人を含め、タイ入国のためのThailand Passシステムを通じた事前申請が撤廃。 

●新型コロナの治療費等を含む医療保険への加入と同保険証の提示義務が廃止。 

●ただし、入国時に、ワクチン接種証明書あるいは渡航前72時間以内に受検した陰性証明書の提示は引き続き必要。


1. ワクチン接種完了者(タイ政府が認可しているワクチンを規定回数接種した証明書を有する方) 

(1)タイ入国時にワクチン接種証明書を提示してください(ただし、渡航日の14日前までに接種し、タイ保健省が認可しているワクチンを規定回数接種していること)(大使館注)。 

(大使館注)タイ入国に際して、タイ保健省が認可しているワクチンと規定の接種回数は、こちらをご参照ください。 

(2)タイ渡航前及び入国後のRT-PCR検査による陰性証明の提示が免除され、タイ入国後の健康観察期間(隔離)措置についても免除されます。ただし、入国後、渡航者自身が準備したATK検査キットで検査を実施することが推奨されます(大使館注)。タイ入国後の自己ATK検査で陽性が確認された場合は、タイ保健省が定める病院において再度検査及び治療を受けることになります。 

(大使館注)タイ政府は、特に新型コロナが疑われる症状がある場合は、必要に応じて適切な治療を迅速に受けられるように、ATK検査の実施を推奨していいます。 

(3)渡航する14日前までに、タイ保健省が認可しているワクチンを少なくとも1回接種し、接種証明書を有する未成年者(5歳以上18歳未満)は、ワクチン完全接種者と同じ条件で一人での入国が可能です。また、保護者同伴のワクチン未接種 / ワクチン接種未完了の未成年者(18歳未満)は、接種証明書の提示は不要であり、保護者と同様の条件で入国が可能です。 

  

2. ワクチン未接種者/ワクチン接種未完了者(タイ保健省が認可しているワクチンを規定回数接種した証明書を持っていない方) 

(1)タイ入国時に、渡航前72時間以内に受検したRT-PCR検査ないし専門機関による抗原検査の陰性証明書を提示してください(大使館注)。 

(大使館注)自己ATK検査は認められておらず、病院等の医療機関において抗原検査を受検する必要があります。 

(2)タイ入国後の健康観察期間(隔離)措置及びRT-PCT検査のいずれも免除されます。ただし、タイ入国後、渡航者自身が準備したATK検査キットで検査を実施することが推奨されます(大使館注)。タイ入国後の自己ATK検査で陽性が確認された場合は、タイ保健省が定める病院において再度検査及び治療を受けることになります。 

(大使館注)タイ政府は、特に新型コロナが疑われる症状がある場合は、必要に応じて適切な治療を迅速に受けられるように、ATK検査の実施を推奨していいます。


○外務省海外安全ホームページ 

https://www.anzen.mofa.go.jp/ 

○在タイ日本国大使館ホームページ 

https://www.th.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html 

○タイ保健省 疾病管理局(Department of Disease Control) 

https://ddc.moph.go.th/viralpneumonia/eng/index.php 

○厚生労働省ホームページ  

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html  

〇厚生労働省(水際対策に係る新たな措置について) 

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00209.html  

○厚生労働省(新型コロナウイルスに関するQ&A)  

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html  

○厚生労働省(感染症対策の基本)  

https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000593493.pdf  

○TECOT(海外渡航者新型コロナウイルス検査センター)(経済産業省) 

https://www.tecot.go.jp/ 

(問い合わせ先) 

○在タイ日本国大使館領事部 

電話:(66-2)207-8500、696-3000 

FAX:(66-2)207-8511 

所在地: 177 Witthayu Road, Lumphini, Pathum Wan, Bangkok 10330 

(ウィタユ通り、ルンピニー警察署とMRTルンピニー駅のほぼ中間) 


2022年6月16日木曜日

暴行被害の発生

 ・6月15日(水)の日中、首都バンコクのプロンポン地区において、在留邦人(女性)が路上を歩行中、タイ人と思しき中年女性から突然殴られる暴行被害が複数発生しています。

・邦人が多く集まる地域においても、決して油断することなく、特に挙動不審な相手とは一定の距離を置くなど、安全確保には十分注意を払ってください。


・ケース1

午前9時頃、スクンビット通り沿いソイ33/1と35の間(大通りからフジスーパー1号店に向かう路地近く)を歩行中に頭部を殴打されたもの。

・ケース2

午後3時30分頃、スクンビット通り沿いソイ31と33の間(RSUタワー近く)を歩行中に腕を殴打されたもの。

※いずれのケースも相手はタイ人と思しき中年女性で、大声で独り言を言うなど挙動不審だったということです。同女性については、いつもこの付近におり、無差別に歩行者を殴っているなどの情報もあります。


(問い合わせ先)

○在タイ日本国大使館領事部

電話:(66-2)207-8500、696-3000

FAX:(66-2)207-8511

所在地: 177 Witthayu Road, Lumphini, Pathum Wan, Bangkok 10330

(ウィタユ通り、ルンピニー警察署とMRTルンピニー駅のほぼ中間)


2022年6月1日水曜日

タイで日本人がやられている古典的な犯罪

 最近、バンコクの繁華街を中心に、女性(又は女装した男性)から、「所持金をなくしたのでお金を貸してほしい」などと声をかけられて現金をだまし取られる寸借・送金詐欺被害や、歩行中に女装した男性に抱き着かれ、その際に身に着けていたネックレスなどの貴重品を奪われる抱きつきスリ被害(いずれも夜間帯に日本人男性が被害)が多発しています。

見知らぬ人から通りで声をかけられた場合には、詐欺の可能性を疑って、安易に発言を信用しないよう、十分ご注意ください。


1 寸借・送金詐欺被害

・5月までに、首都バンコクのトンロー地区、スクンビット通り沿い、シーロム地区、サートーン地区において、シンガポールやマレーシア等からの旅行者を名乗る女性(又は女装した男性)が、日本人男性に英語や片言の日本語で声をかけ、お金をだまし取る詐欺事案が複数報告されています。

・具体的な手口の一例は、「○○からバンコクへの移動中、財布や旅券をなくして困っている、お金を貸して欲しい、旅券の再発行代等を含め、5万バーツ貸して欲しい、自分の銀行から、借用した現金をあなたの口座に振り込むので、口座番号を教えて欲しい」などと声をかけ、現金をATMで引き出させる、自身の口座へ振り込ませる等させ、お金をだまし取るものです。

・また、犯人は被害者を信用させるために、連絡先や通信アプリ「LINE」を交換する、自身の通帳を見せるなどしますが、現金を得た後も、「さらに現金が必要である」等と繰り返し送金を要求してくることもあります。

・この犯罪手口は数年前から発生していますが、新型コロナ関連規制の緩和に伴い、最近、大使館に被害相談が多く寄せられています。


2 抱きつきスリ被害

・5月に、アソーク地区において、日本人男性が夜間に歩いていたところ、女装した男性に抱き着かれ、身に着けていたネックレスや財布が奪われる窃盗被害も複数報告されています。

・4月に犯人が逮捕されたとの報道もあるものの、5月に入ってからも被害相談が複数寄せられています。また、パタヤなどの観光地でも同様の被害が発生しています。


(問い合わせ先)

○在タイ日本国大使館領事部

電話:(66-2)207-8500、696-3000

FAX:(66-2)207-8511

所在地: 177 Witthayu Road, Lumphini, Pathum Wan, Bangkok 10330

(ウィタユ通り、ルンピニー警察署とMRTルンピニー駅のほぼ中間)