2018年1月13日土曜日

The Strawberry Statement

日本語訳ですと、いちご白書で、フォークソングの題名「いちご白書をもう一度」の方が有名かもしれませんが、1970年代に公開された米国映画です。

ごく平凡な大学生が、ふとしたきっかけで知り合った女性リーダーにひかれてゆき、徐々に大学紛争に参加するようになり、やがて大学側の実力行使で講堂に立てこもる学生たちは次々に排除されて行く映画です。

最後の排除されるときの暴力シーンが、見るものをして、権力への怒りを感じさせましたが、時代は、ベトナム戦争が終わろうとしている時代で、学生運動も先細りになって、過激派だけが、暴走を始めていた時代でした。

この映画でタイトルバックで流れたのは、ジョニ・ミッチェルが作詞作曲した「サークル・ゲーム」で、バフィ・セント=メリーが1967年に発表したカバー・バージョンでした。


彼女の歌声が、独特のビブラートもあって、なにげに悲しくて、心にしみてきました。

歌詞もまたいいんですよね。「上がったり下がったりするメリーゴーランドの回転木馬のように季節はめぐり、私たちは、その『時の回転木馬』の上に縛り付けられているよう。」

「私たちは、過去の日々に戻ることは出来ないけど、たどってきた道を振り返ることは出来る。」

当時の歌には、こうしたキリスト教的な価値観の歌が他にもあって、The Byrdsの「Turn! Turn! Turn!」とかThe Rolling Stonesの「As Tears Go By」などにも、時のめぐりについての歌詞があります。

挿入歌も素晴らしい曲ばかりでした。

「サムシング・イン・ジ・エアー」(サンダークラップ・ニューマン)、「ヘルプレス」、「組曲: 青い眼のジュディ」(クロスビー、スティルス&ナッシュ)、「ローナー」、「ダウン・バイ・ザ・リヴァー」(ニール・ヤング)、「平和を我等に」(プラスティック・オノ・バンド)

こうした曲を検索していると、当時のファッションなども懐かしいです。何となく、当時のファッションが、最近リバイバルという感じもします。


恐るべきネットの世界

日馬富士暴行傷害事件から、相撲界の話題が途切れませんが、テレビや週刊誌などで、いろいろな人たちが、コメントを出しています。

そんな中でも、相撲協会の評議員会議長の池坊保子さんが、話題になっています。

彼女の発言がネットなどで叩かれ、彼女はびっくりして、もう取材には応じないと決めたそうです。

ネットには、掲示板やニュースサイトがあって、いろいろなことが、瞬時に批判されたり、調査されたりしていることを知らない人が多いです。

有名人の写真が流出したりすれば、すぐに、本人の特定捜査が始まって、ほくろの位置とか、歯の並びとか、耳の形とか、もう警視庁も負けるんじゃないかと思われるくらいの捜査がはじめるわけです。

素人ですから、ピント外れもあるわけでしょうが、それでも、ネットの世界には、いろいろな専門家もいて、彼らが、掲示板などで意見を言い合って、捜査が進むと、意外と、すごい情報がでてきたりもするようです。

ですから、本人の知らないうちに、いろいろな情報が流れて、「あらま」と驚くことになってしまいます。

日馬富士暴行傷害事件に関しては、個人的にも興味があったので、自分なりの意見をどこかに書き込もうと思ったのですが、海外からですと、書き込みが出来ない有名掲示板もあり、Yahooニュースにコメントを書いてみました。

わたしのような素人の初心者でも、わたしのコメントに、1万を超える同意サインが付き、びっくりしました。コメントに対するコメントも100近くいただきました。

もちろん、そんなことは、1回だけで、他は、一桁から二桁、よくても最高の100分の1くらいですけどね。

とにかく、テレビの偏向報道は、知れ渡ってきているし、ネットに流れるニュースは玉石混淆で注意は必要ですが、SNSでもニュースは瞬時に拡散されるし、掲示板などの書き込みも楽しいわけですから、若者はテレビを見ないわけです。

わたしは、興味も無かったので、調べたりはしませんでしたが、女子アナのW不倫の話題があったそうで、その時に週刊誌に出た写真について、ネットの追跡班が、がんばって写真の場所を特定したそうで、騒ぎになっています。

グーグルアースは、便利ですが、恐ろしくもありますね。

とにかく、ネットの恐ろしさを知らないで現代社会を生き抜けませんね。

タイでは、こんなニュースも話題になっています。


2018年1月12日金曜日

豚3枚肉

若いとき、健康なときには、豚肉の脂身が、おいしいんですよね。


湯麺とか柔らかや焼きそばとか、豚3枚肉のスライスと野菜を炒めた、ちょっと焦げ目のついた脂身が、最高においしかった。

チャーシューとか豚の角煮とかも、脂身がおいしいんですよね。カレーでも、豚の3枚肉のブロックを大きく切って煮込むと、うまいんですよね。

歳をとったり、健康のことを考えるようになると、こうした脂身を食べるには、かなりの勇気も要りますし、食べても、若かった頃と違って、おいしくないです。

身体は正直で、やはり、年相応の食べ物がおいしくなりますし、運動量によって、必要なカロリーも違いますね。

タイでも、豚3枚肉のことは、ムーサームチャンといって、ムーは豚とか豚肉、サームは3,チャンは、階とか層とかいった意味です。

やはり、出っ張ったお腹を見て、からかうときに、ムーサームチャンといいますね。

タイでは、この豚3枚肉をまるごと油で揚げて、油を抜いたものを料理でよく使います。皮付きのまま揚げるので、揚げたてですと皮が香ばしくておいしいです。

生のままのブロックを薄くスライスして、野菜などと炒めるのは、世界共通でしょう。

わたしが、感激した豚3枚肉の料理としては、広東料理(客家)の梅菜扣肉があります。

豚3枚肉のブロックを厚さ1cm弱に切って、青菜の漬け物と醤油味で煮込んだモノですが、白いご飯と食べたら、もう、お腹いっぱいになるまでやめられませんでした。

お店によっては、具の入っていない肉まん、マントウと一緒にでてきます。

この存在を何年というか30年くらい忘れていましたが、昨年、偶然メニューにあったので注文をしてみたのですが、ちょっと失望でした。

庶民の料理なのに、なんか、高級料理になっていて、お味も、力強さに欠けている感じでした。

まあ、こちらの年齢や体調にも関係があったんでしょうけどね。

角煮は、自分でも時々自作しますが、梅菜扣肉は角煮とは違ったおいしさです。

豚3枚肉ブロックは、時々買いますが、使うときには、脂身の部分をカットして捨てています。

カツカレーなんかも、若いときにはおいしかったけど、もう、食べる前からお腹いっぱいになってしまいます。

とんかつは、とんかつで、カレーライスはカレーライスが、精一杯になりました。



2018年1月11日木曜日

時間のお話

今から25年くらい前に、「ゾウの時間 ネズミの時間」という本がでて、かなり注目されました。

生物の時間は、その大きさによって、速さが違っているということだったと記憶します。ネズミの時間は、象に比べるとかなり速く進むということです。

感覚的には、動きの速いネズミとゆっくりした動きの象さんというのは、わかりやすいです。

背の低い人と背の高い人とでは、時間の流れるスピードが違っているようです。確かに、人間でも、背の大きな人はのんびりしたイメージはありますよね。

もっと興味深かったのは、哺乳類の心臓は一生の間に15億回打つと終わりを迎えるという話で、心臓だけに注目するのなら、マラソン選手のように心拍数が60回以下の人は、わたしのように、心拍数が80回くらいある人間に比べると、長生きするらしいです。

心拍数から計算すると、人間の寿命は、26.3年と出てくるそうです。もちろん、心拍数には、個人差があります。

でも、実際には、もっと長生きしているし、100歳を超える人もいますよね。

縄文人の寿命は31年だったという推測値があるそうです。食事事情とか病気とか怪我とか、外敵に襲われるとかもあったでしょうから、まあ、今よりは、かなり短かったはずです。

ベルクマンの法則というのがあって、恒温動物においては、同じ種でも寒冷な地域に生息するものほど体重が大きく、近縁な種間では大型の種ほど寒冷な地域に生息するんだそうです。

確かに、北欧の人たちは、背が高いですし、クマなんかも、寒い地方にいるクマの方が大きいですよね。

アレンの法則ってのもあって、寒いところで暮らす動物は、外気に触れる部分が小さくなるんだそうです。

瞼については、氷河期に強いのは、一重まぶたとか言われてきましたが、寒いところでは、耳とか手足は、短い方が、体温の放熱も少ないし、凍傷になる可能性も低くなるそうです。

手足の短い日本人は、寒さに強いわけですね。耳が小さい人も、寒いところに先祖が暮らしていたのかも。

鼻は、熱帯に暮らす人の方が低いですよね。寒いところの人は、寒気を温めてから肺に送るため、鼻が高いとか。

話が、横道にズレてきましたが、身体の大きい人、のんびりしている人の方が、身体が小さくてセカセカしている人よりも、流れている時間が遅い分、長生きできるかもしれません。

まあ、寿命となると、生きている環境とか、食事、運動、ストレス、病気、怪我など、いろいろな要因もあるから、複雑です。親からもらったDNAも大きいです。

タイなんかは、環境に問題があり、大気汚染や、食の安全、交通事故や、犯罪など、まあ、ハイリスクです。

昔から考えるのですが、わたしは、子供の頃から、睡眠時間が短くて、昼寝も苦手です。

子供の頃から睡眠時間は6~7時間で、歳をとってきたので、もう5時間くらいです。

ですから、睡眠時間の長い人に比べると、同じ年齢まで生きても、起きていた時間には、かなり差があると思います。

睡眠時間が短いと、脳の老化が早まるという研究もあるそうです。

地球は球体ですから、赤道付近では、円周が約4万キロ、北欧などは、北緯60度くらいで、およそ円周は約2万キロと半分です。

その距離を1日かけて1周するわけですから、当然。1時間あたりに移動する距離やスピードが違います。何もしないでも、疲れ方が違うのかな? 老化には?

最近の体重計は、どこで使うかによっての誤差修正装置がついていますよね。地球上では、場所によって重力も違っていて興味深いです。

老化が進むと、1年が速く過ぎ去ることの理由はなんでしょうね。

ジャネーの法則は、あるかもね。

今年も、自分の無知をさらけ出しながら、好奇心を持って、いろいろなことを調べていきたいです。

2018年1月10日水曜日

長い鼻の王女  ミャンマーの民話から


 昔々、ある村に二人の男がいました。二人は、小作人として、いつも忙しく働いていましたが、収穫のほとんどを地主に持っていかれるので、貧しく暮らしていました。二人は、仲良しでしたが、いくら働いても少しも楽にならないことを嘆きあっていました。

 ある日、男の一人が、突然仕事を放り出して、「もうこんな仕事は、まっぴらだ。俺はこの村から逃げ出すことにした。もしも金持ちになったら、おまえも楽にしてやるからな。」と友人にいって、村を後にしました。

 男が、森にさしかかったときに、男は、近くにあるすべての木の匂いをかぎながら先に進みました。

 しばらくして、とても変わった匂いのする木に気が付きました。いったい何の木だろうかと、匂いをかぎました。匂いをかいでいるうちに、鼻のあたりがむずむずしてきましたので、どうしたのだろうと鼻に手をやって、男はびっくりしました。

 なんと鼻が、どんどん長くなってきているではありませんか。ついに1mほどに長さになってしまいましたが、男は慌てず、その木の葉っぱや樹皮や枝や根の一部を袋に入れて、先を進みました。

 男の長い鼻は、まわりの木に引っかかって、森の中を歩くのは大変でした。しかし、彼は、飽きもせずまわりの木の匂いをかぎながら、歩いてゆきました。

 そのうちに、今度もまた変わった匂いの木を見つけました。近くに行って、匂いをかいでいると、彼の長い鼻が、突然、縮み始めて、もとの普通の鼻になりました。今度も、男は、木の葉っぱや樹皮や枝や根の一部を袋に入れて、先を進みました。

 森から出たところに、小さな町がありました。男は、その街に住む独りの婦人の家に下宿することになりました。

 しばらくして、この婦人が、この国の王女のために、時々、美しい花束を届ける仕事をしていることがわかりました。男は、婦人の手伝いを一生懸命にして、婦人から信頼されるようになりました。

 ある日、男は王女に届ける花束に、鼻を長くする木の葉っぱや樹皮や枝や根のかけらを粉にしたものを、密かにふりかけておきました。

 婦人は、いつものように花束を持って、王宮に行きました。

 王女は、寝室に届けられた美しい花束を、いつものように手にして、匂いをかぎましたところ、みるみる鼻が長くなってきたのに驚いて、泣き叫びました。

 知らせを聞いて、王様がかけつけました。しかし、王様も王女の長くなった鼻を見てびっくりしてしまいました。王様は、とにかく国中のすべての医者を呼んで、治療させましたが、誰も、鼻を元通りにすることは出来ませんでした。

 王様は困り果てて、王女の鼻を元通りにした女性には、賞金を出すし、男性であれば王女と結婚させると国中におふれを出しました。我こそはとたくさんのものが王宮に入ってゆきましたが、誰も王女を治すことは出来ませんでした。

 花束に不思議な粉を振り掛けた男は、ゆっくりと王宮に入っていって、森の中から持ってきた、鼻を元に戻す木から作った粉を王女も鼻に振り掛けました。

 するとどうでしょう、王女の鼻が、元通りの普通の鼻になったので、王女だけでなく、まわりのものも、王様をはじめ、みんな大喜びをしました。

 王様は、喜んで、約束通りに、この男と王女を結婚させました。

 貧しい男は、今や、この国の王子になり、何不自由なく暮らしはじめました。

 この王子は、しばらくすると、使いを出して、残してきた友達を王宮に連れてくるように命令しました。そして、昔の友達との約束を守って、友達が王宮の中で働けるようにして、末永く仲良く暮らしましたとさ。


Copyright(c) 1997 北風剛
無断複製、無断頒布厳禁

2018年1月9日火曜日

明治維新と日本人

NHKの大河ドラマで「西郷どん」が、始まりました。

大河ドラマといえば、戦国時代か明治維新かというくらい、主人公が多い時代ですね。

歴史は、勝者の側から書かれるといいますが、敗者の側から描くのが歴史小説の醍醐味でもあります。

西郷隆盛は、西南戦争前は、勝者の側でしたが、西南戦争で敗者になったわけです。

わたしは、江戸時代は、それなりに平和だったのに、外圧によって、日本は開国し、一挙に帝国主義に走り、戦争ばかりやってしまった歴史に興味があります。

取るか取られるかの帝国主義において、軍拡に走り、戦争をしなければ、日本も東南アジアのように強烈の植民地にされたかもしれません。

でも、短期間の間に、造船技術や戦略を学び、武器の調達や開発・製造など、本当に信じられないほどのスピードでした。

わたしは、イギリスの東インド会社にも興味があるのですが、ユダヤ財閥の礎ともいえる彼らは、貿易から戦争もで、いろいろな分野で暗躍してきています。

日本人が優秀だったからだけでは理解できないほどの技術の進歩の裏には、東インド会社の技術者や教師たちがいたのではないかと思っています。

戦争には武器がいるわけですし、資金も必要です。武器も、使い方がわからなければ、意味が無いわけで、戦艦でも、航海術や武器を操る技術が無ければ、ただ海に浮かぶ鉄の塊です。

兵学校などでは、英語による授業が多かったです。でも、日本には、すでに優れた算術があったので、数学の計算には長けていて、すぐに理解されたようです。

戦艦からの砲撃とか、航空機への高射砲攻撃などの計算は、コンピューターのなかった時代は、非常に重要な学科でした。

明治期に作られた西洋式の建物でも、設計したのは、ヨーロッパ人です。鉄道でも航空機でも、みんなヨーロッパから入ってきたもので、技術者も同じです。

でも、日本人は、すぐに自分のものにしたし、日本的に改良もしました。読み書き・そろばんの底力ですね。

明治維新に活躍した多くの人たちは、下級武士たちで、みんながみんな、西洋の言葉や技術に長けていたとは思えません。裏には、武器商人たちや貿易商人たちがいたと、わたしは、妄想します。

伊藤博文ですが、イギリス留学は、1年に満たなかったのに、帰国後は、高杉晋作の通訳として、ユーリアラス号で艦長クーパーとの下関戦争後の和平交渉にあたったわけで、すごい仕事をしています。

下関戦争後の和平交渉では、イギリス側の通訳は、アーネスト・サトウで日本人みたいな名前ですが、スウェーデン系のイギリス人です。

妄想ですが、伊藤博文の留学やその後の活躍の裏には、東インド会社の手引きがあったのではないかと思います。

下関戦争とともに有名なのが薩英戦争ですが、どちらも、イギリスが、兵器の力の差を見せつけて、日本は、徐々にイギリスから、戦艦も武器も購入するようになっていきました。

へそ曲がりな見方をするのなら、武器商人たちが、デモンストレーションで、小規模な戦争を起こし、自分たちの優れた武器を売りつけようとしたとも思えますね。

グラバーや坂本龍馬なども武器商人として暗躍した時代でした。

時代は、米国の南北戦争が終わり、武器商人たちは、新たな市場を求めて、日本やアジアに来ていたワケです。

尊皇攘夷運動などの内戦・内乱は、武器商人たちにとっては、おいしいわけです。米国の南北戦争で売れ残った兵器が、日本に流入したそうです。

内戦・内乱で一儲けの武器ビジネスは、現在でも同じですよね。

アームストロング砲というイギリス製の大砲も、不良品で返品や受注キャンセルが多かったので、日本に売られたという話もありますね。

そして日本は、どんどん戦艦を作り、どんどん兵器を購入し、日露戦争では、とんでもない巨額な戦争資金をイギリスにあるユダヤ財閥から借金をしました。

イギリスにとって都合のいい政治家や軍人が、ますます権力を拡大し、時代は戦争へと突入していったという考え方も、最近では、珍しくなくなってきています。

西郷隆盛は、そういった権力闘争に負けてしまったのかな?


知らないことがいっぱいだった大相撲

日馬富士の暴行傷害事件は、加害者の日馬富士に罰金50万円が科せられ、一応刑事事件としては、結論がでています。あとは、賠償金などを求める民事裁判でしょう。

しかし、この事件で、相撲協会のいろいろなことが、外部に知られるようになり、相撲ファンの中にも、わたしのように、知らないことがたくさんあったと驚いている人たちもいることでしょう。

わたしの世代ですと、大相撲との出会いは、テレビ放送の普及とかぶっています。

まだ、さほどテレビが普及していなかった時代は、近所のお金持ちの家にしかテレビはなかったわけで、大相撲中継を見るためには、そのテレビのある家にいって、見せてもらうしかありませんでした。

普段の悪ガキたちの序列も、テレビを持っている家の子が、上位になるわけです。嫌われたら、見る事ができないから、ある意味、ゴマすりなども覚えます。

テレビがある家は、ただでさえお金がある家ですし、テレビを見せてやっているという優越感も持つわけで、悪ガキたちは、薄汚れた野良犬同然の扱いを受けても、我慢するしかなかったわけです。

そんなわけで、子供の頃から、大相撲は、好きで、ある程度の知識もあると思っていましたが、大相撲の裏については、詳しくは知らなかったわけです。

協会執行部と貴乃花親方の対立では、理事会とか力士会とか、危機管理委員会とか評議員会とか、組織としてのの構図にも詳しくなりました。

そして、今度は、立て行司式守伊之助の酒癖の悪さから起きたセクハラ問題で、行司のことにも詳しくなってきました。

NHKの大相撲中継では、時々、行司さんや呼び出しさんにも注目して紹介されてきましたが、聞き流すというか、さほど真剣には見ていなかったわけです。

今回学習したことは、行司さんも相撲部屋に所属していることで、そんなことで、公平な裁きが出来るのだろうかという疑問が浮かびました。

例えば、今回の立て行司式守伊之助と横綱白鵬は、同じ宮城野部屋に所属していて、式守伊之助の付け人を白鵬がやっていたこともあったそうで、言ってみれば、兄弟弟子なわけです。

若い頃から同じ釜のめしを食って育ってきた2人の間には、やはり、特別な思いがあってもおかしくないわけで、最近話題になっている、白鵬の立ち合い、張り差しについても、関係があるのではないかと思うわけです。

白鵬の場合、張り差しは、右手でも左手でも出来るわけですが、基本は、左手で張って、右からのエルボーです。

立ち合いの張り手を繰り出す場合には、鍼をする側の手が、完全に土俵につく前に立つことが多く、それは、本来は、手つき不十分で仕切り直しのはずです。

相手より先に立つことは、有利になることが多いからです。まして張り差しに行くときは、立ち合いが相手より早い方が間違いなく有利です。

その手つき不十分の判定は、行司と審判員がします。対戦相手も待ったできますが、一瞬のことで、白鵬に待ったをかける対戦相手は少ないです。

相撲協会全体に、白鵬に対する遠慮があるような今、同じ部屋に所属する行司が、公平なのかどうか、わたしは、疑問なわけです。

現在の第40代式守伊之助は、2013年11月場所から式守伊之助となり、行司の最高位木村庄之助がいた、2015年3月場所までは、結び前の一番を努めましたが、木村庄之助引退後、空位になっているので、式守伊之助は、結びとその前の2番を努めているわけです。

わたしのような疑問を持つ人もいるわけで、行司が、相撲部屋に所属しないで、行司部屋というのもあったそうです。

1957年に行司部屋が出来、全員が所属したものの、経済的理由から1973年に今のように相撲部屋に所属するようになったそうです。

疑惑防止のためにも、行司部屋が独立すべきで、協会から、行司部屋の運営費がでるのが普通だと思うけどなあ。

呼び出しさんにもいろいろな階級やお仕事があるそうで、勉強になります。

取り組み前に両力士を紹介するのが主な仕事の呼び出しさんですが、行司さんでもそうですが、力士のしこ名の呼び方には、個性があるし、音痴の人もいるようで、ちょっと注意をして聞くとおもしろいです。

力士名を呼び間違えた人もいます。いろいろと調べてみると、大笑いしちゃうような間違いもあったようです。

しこ名には、似ている名前も多いですから、覚えるのも大変ですし、勝敗でも、さすがプロで、本当によく見ていると思います。スローのビデオ判定で、そのすごさがよくわかることも多いです。


2018年1月8日月曜日

タイの牛肉事情

ナホトカ航路の船中で出された牛肉もまるでタイヤを囓っているようなすさまじさでしたが、タイに来た当時の牛肉も、なかなかのもので、タイでは、鶏肉と豚肉以外はダメだと言われていました。

わたしは、子供の頃から鶏肉が苦手ですから、もう豚肉一択だったわけです。

でも、中華とかイスラム料理にある業肉には、まあまあおいしいものもありました。タイ料理なのか正確にはわかりませんが、ヌアトゥンといわれるトロトロになるまで煮込んだ牛肉のスープは、おいしいです。

マサマンというイスラムのカレーには、チキンとビーフがありますが、ビーフは、甘口のビーフシチュー的なおいしさです。

同じくイスラムには、オックステールスープもあって、これは、お薦めです。牛の尻尾のぶつ切りを煮込んだスープで、味付けは、辛くてしょっぱくて酸っぱいです。

ステーキとなると、高級な店でしか食べることが出来ませんでしたが、タイフレンチという牛肉が出てきて、まあまあのステーキも家で焼けるようになりました。

でも、霜降りとか高嶺の花で、日本からの輸入肉は、べらぼうな値段でした。

タイ人も霜降りが好きで、高級松阪牛とか、神戸牛とか、タイ人の間でも知名度は上がりましたが、一般庶民には、高嶺の花でした。

日本でも、最近は、霜降りは健康上問題だからと、赤身に注目が集まってきているそうですが、柔らかくて柔-ジューシーな霜降り比べると、赤身は、ちょっとかためでパサパサしているイメージがあります。

そこで、注目されているのが、熟成肉です。熟成肉は、極端に言えば、腐りかけの肉で、肉が軟らかくて、うま味もすごくて、おいしくなっているそうです。

芸術でも、廃退寸前に素晴らしいものがあるとか言われますし、人間でも、堕落している人に魅力を感じることもあるわけですよね。

熟成肉には、ドライとウエットの2種類があるそうで、ドライは、手間もかかるし、お値段が高いけど、お肉のおいしさは、さすがだそうです。

ウェットの方は、作り方が手軽な分、お値段は安いですが、お味の方は、ドライにはかなわないようです。

最近、話題になっている熟成肉の店があるというので、行ってきました。


アメリカ大使館の正面にあるARNO'Sという店ですが、どんどん店舗を増やしているそうです。
ニューヨークスタイルというのか、カジュアルで、肩のこらないいいお店でした。


 こちらは、Tボーンステーキで、800グラムちょっとで1100バーツちょっと。
Tボーンですから、T字の骨を挟んで、サーロインとテンダーロインを同時に楽しめます。


こちらは、リブアイで脂身もある部位です。400グラムちょっとで600バーツちょっとのお値段でした。

お肉は、1つ1つ真空パックされてケースに並んでいるので、自分で、重さや料金を確認しながら選ぶことが出来ます。

この店では、45日間熟成、75日間熟成、125日間熟成と選べました。75日間の熟成肉を注文してみました。

今回は注文しませんでしたが、シーフードもありました。

サラダやスープやパスタ類もあり、みんなでシェアすれば、いろいろと楽しめます。

ランチは、ハンバーガーが売れているとか。

今回学んだことは、ウェットで作られた熟成肉は、間違いなく柔らかいですし、うま味も増して今しているように感じました。

しかし、部位によっては、ぱさつきを感じるものもあるし、レアーで注文して鉄板に乗せてもらわないと、すぐにウェルダンになってしまい、柔らかさも半減します。

今回食べての個人的な感想では、サーロイン<リブアイ<テンダーロインでした。

北海道産ホタテのパスタもおいしかったです。

今回は、5名でお腹いっぱい食べて、総額で3500バーツ弱。コスパはいいと思います。

ワインを持ち込みましたが、持ち込み料も無料でしたし、店の前で写真を撮っていたら、スタッフが近寄ってきて、写真を撮りましょうかと声をかけてくれるフレンドリーなお店でした。


2018年1月7日日曜日

タイランド4.0

タイは、軍人のプラユット首相が、いろいろな批判を浴びながら、がんばっていますが、今年は、民政への移行の年とも言われ、これから、どうなっていくのか、国民は関心を持ってみています。

そんなタイで、昨年から、よく耳にする言葉が、「タイランド4.0」です。ちょっと気になったので調べてみました。

タイは、常夏の国で気候にも恵まれ、一時は食糧自給率が300%とも言われた農業国でしたが、戦後になると、徐々に軽工業も増えてきて、80年代まで、順調に発展してきました。

そして、その後は、プラザ合意以降、外国企業の進出の本格化を背景に「重工業」、「輸出指向」、「外資導入」で東南アジアの優等生になりましたが、政治の混乱もあり、「中所得国の罠」といわれる、今までの戦略での伸び悩みから、どのように進んでいくのかが、重要なポイントとなっていました。

そこで、ドイツの「インダストリー4.0(Industrie 4.0)」を参考に考えられたのが、「タイランド4.0」です。

ドイツの「インダストリー4.0」は、おおざっぱに言えば「工業のデジタル化」だそうで、タイも、第一段階の農業、第二段階の軽工業、そして第三段階の重工業の次にデジタル化された産業でのステップアップを計画しています。

目標は20年先で、それまでに「イノベーション」、「生産性」、「サービス貿易」をキーワードとする付加価値を持続的に創造し、すでに始まっている少子化に対応し、経済成長を目指すようです。

安い労働力を外国企業に提供する時代から抜け出したいと願うのは当然で、デジタル社会では、教育のボトムアップの重要性もあるので、学生が不足する日本の高専などにも、可能性ある学生を送り込むプロジェクトもスタートしたようです。

アジアのリーダー日本も、もっともっと、教育に力を入れないと、日本に追いつけ、追い越せの国々がいっぱいです。


2018年1月6日土曜日

ミミの寝相





体長を計ってみたら、頭から足の先っぽまでで70センチ強でした。
ネコは、手足が短いので、こうした寝相の時は、メチャ可愛いです。



過呼吸や憑依について

大晦日の紅白歌合戦では、「欅坂46」のメンバーが、過呼吸と思われる症状で倒れたことも話題になりました。

NHKの生中継でのことで、その時を見ていた人もたくさんいたはずで、わたしも、びっくりでしたが、紅白歌合戦は、何事もなかったように、進められていました。

カメラが司会者に切り替わったとき、後ろの審査員席にいた吉岡里帆さんが、心配そうにステージを見ている姿はありましたけどね。

過呼吸になる原因には、いろいろなことがありそうですが、睡眠不足とか、ストレスや緊張、そして激しい運動などもあったのではないかと思います。

過呼吸と言えば、AKB48の前田敦子と大島優子が、ステージ裏で、過呼吸になっている様子が、ドキュメンタリー番組で放映され、YouTubeにアップされていました。

年頃の女の子たちが、集団で、極限状態に近いところまで歌ったり踊ったりすると、ある種の集団ヒステリー状態のようになるのかもしれません。

過呼吸になったら、紙袋などで口と鼻を包み込み、ゆっくりと深呼吸をすればいいと言われていましたが、酸素不足になる恐れもあるので、途中で普通に呼吸させるなども必要なんだそうです。

欅坂はほかのAKBグループと違い、暗い曲が多いし、センターの平手さんは“憑依体質”で、曲の世界観にどっぷり入り込んでしまうという話もあるそうです。

憑依(ひょうい)というと、日本には、狐憑き、神宿り、憑き物などの言葉もあるように、古くからあることですね。

ある種の催眠状態というか、トランスらしいのですが、宗教なんかにも登場してきます。

カルト宗教の洗脳などでもテレビなどで語られましたが、心身を極限状態に追い込んだ状態では、理性が失われて、洗脳されやすいのだそうです。

日本では、民間信仰の教祖さまとか、修験道などに、神宿りは見られることがあります。

わたしは、小学生だった頃、御嶽山に祖母と登ったときに、こうした先達さまと一緒でしたので、行く先々で、先達さまが神がかりになって、ワケのわからない言葉を発し、それをお付きの人が、普通の言葉に翻訳していましたが、小学生のわたしは、信じませんでした。

ただ、わたし自身が、憑依体質かもしれないです。まあ、多くの人が、第6カンとか、胸騒ぎとか、経験あるはずですよね。

タイでも、こうした民間信仰は多くて、あやしい黒魔術とかは有名ですし、昨日のテレビでは、ヒンズー教的な踊る宗教とかやっていました。

信じて、お金をいっぱい寄付する人たちもいるようで、驚きます。まあ、信仰は自由だと思いますし、そうした信仰で救われる人もいるわけで、詐欺まがいや反社会的でなければ、いいんじゃないかと思います。

西洋では、精神的な病や女性に多いヒステリーからくる特異な状態や奇妙な行動に魔女という概念を結びつけ、長い間魔女狩りも行われてきました。まあ、ある種の集団的なイジメなわけですが、いじめる側こそが、集団ヒステリー状態で、理性を失っていたと思います。

ドイツにいたときに、古いお城を見学に行って、そこにこじんまりとした拷問博物館があったので驚きました。

魔女を拷問したり敵を拷問したりしたのでしょうけど、金属で出来た拷問の装置は、ドイツの精密工業の礎ではないかと思いました。

撮影禁止だったかどうかも思い出せませんが、写真に収めておけばよかったと後悔しています。


2018年1月5日金曜日

真珠の首飾り戦略

無知をさらけ出すようで恥ずかしいのですが、「真珠の首飾り戦略」というのを知りませんでした。

最近は、「一帯一路」の方は、よく耳にしますが、「真珠の首飾り戦略」というのは、はじめて知りました。

一帯一路の陸の部分は、中国からヨーロッパへと続くシルクロードで、それに対して、海の方にあるのが、「真珠の首飾り戦略」ということらしく、香港から東シナ海を南下して、カンボジア、マラッカ海峡、ミャンマー、バングラデシュ、スリランカ、パキスタン、アラブ諸国、アフリカ東部とインド大陸にかかる首飾りのようなルートなんだそうです。

これに、インドネシアとか、オーストラリア北部とか、いろいろな拡大もあるようです。

中国は、中東からの原油を安全に運ぶために、船舶の中継地点をおさえ、湾岸設備へ投資し、そこに運営会社を作っているわけですが、戦略的に、国家財政の苦しいところに、美味しい話を持っていって、投資した分を回収する段になって、お金を返せないのなら、運営権を全部くださいとやっているようです。

まるで高利貸し “借金のカタ”でスリランカの港を奪った中国のやり口とは

中国としては、当然の戦略でしょうけど、やり方が露骨で、反発も出てくるのではないかと思います。

オーストラリア北部ダーウィン港なんかも、中国からの多くの観光客が来て、お金を落とすからなどと美味しい話に乗せられ、スリランカと同じ運命か?といった話もあるようです。

中国にとっては、仲の悪いインドが、頭痛のタネで、インド包囲網でもあるように見えます。

最近話題になっているミャンマーのロヒンギャ問題でも、実は、中国のパイプライン建設と道路の整備、港湾整備プロジェクトが関係しているという話もあります。

ミャンマーとバングラデシュとの国境付近の港から、パイプラインで直接中国に原油を送れたら、それは、中国にとっては、大きなメリットです。

日本も、かっては、マレーシア半島の付け根部分にあるクラ地峡に運河を建設して、マラッカを通らなくてもいいようにと計画していましたが、実現されず、今は、ミャンマーのティラワ国際港から、陸路でタイ、カンボジア、ベトナムまで運ぶプロジェクトが進行中です。

どこの国も、マラッカ海峡など通りたくないわけですが、シンガポールに大きな利権を持つ、国際的な巨大企業群が、いろいろな妨害をしてきた歴史もあるようです。

高速鉄道でもそうですが、日本が先行して計画すると、豊富な資金力で、中国が、競合し、落札し、日本は、どんどん取り残されています。

日本国内でも、中国企業が、水源地を手に入れたり、かなりの不動産が、中国資本のものになっているそうですが、原発や自衛隊基地の近くの土地を自由に外国人に所有させていいのでしょうかね。

中国は、軍事力だけでなく、経済力や、移民などを使って、中華大帝国を建設していくのではないかと妄想すると、恐ろしいです。

日本には、中国から、侵略されても、ハイどうぞと領土をさしだした方がいいと考えているような恐ろしい人も実際にいるようですから、そちらの方も恐ろしいです。


2018年1月4日木曜日

2018年もよろしくお願いします。

紅白歌合戦は、思ったほど視聴率が高くないどころか、史上3番目に低かったそうです。

でも、若者のテレビ離れもあるし、好みの多様化や、他チャンネルの努力もあって、充分りっぱな視聴率だったと思います。

内村さんの優しさ溢れる総合司会は、よかったと思います。

2018年は、「優しさ」の年になって欲しいな。

NHKは、すべての国民から受信料を取ろうとしている以上、すべての国民から支持される番組創りと経費の削減に努力して欲しいですよね。

今回は、テレビ東京の中高年をターゲットとした歌番組に、かなり喰われたのではないかと思います。あれに、もっとグループサウンズとか、フォークの神々とかでてきたら、もっと注目されたのではないかと思います。

他に注目を集めたのは、RIZINと朝青龍でしょうね。格闘技好きは、男性ばかりではなく、女性にも増えているようです。

日本の格闘技もレベルアップしてきていますが、柔道や柔術の本家として、寝技、絞め技、関節技をもっともっと強化して欲しいです。

大相撲の朝青龍や白鵬でも注目されるように、モンゴルは、柔道でもレスリングでも日本のライバルになってきています。今回の朝青龍の企画は、大相撲のルールに近いルールでしたので、今度は、柔道のルールで朝青龍を日本の柔道家に倒して欲しいですね。

格闘技に限らず、世の中には、いろいろなルールがあり、統計なんかは、どんな基準でデータを集めたのかによって、結果は大きく変わってきます。

自分にとって都合のいいルールというのが、世の中には氾濫しているから、本当に公平なルールなのかを見極める目も重要です。

さて、大晦日の番組では、紅白の次に視聴率を稼いだのが、ガキの使いでしたが、浜田さんが、エディー・マーフィーの真似で、黒塗りの顔で登場したことが、問題になっています。

差別ではないのだから、いいんじゃないかという声も多いそうですが、これこそ、アウトですね。ケツバットです。

ユダヤ人問題や黒人問題は、シャレにならない国際問題に発展しかねないことだと、テレビ関係者たちは、肝に銘じておくべきです。

日本人は、イジメに対して、鈍感すぎます。

脳科学者の中野信子さんは、貴乃花イジメに関してのコラムの中で、こんな事を言っています。

「人間の脳内では安心感を抱かせ、やる気を出させるセロトニンという神経伝達物質が分泌されているが、日本人はセロトニンを再利用するセロトニントランスポーターの量が少ない人が極めて多く、世界一不安になりやすい民族といえる。そのため、「裏切り者検出モジュール」の感度が高く、フリーライダーとはいえない人までも「将来的な不安の種」と認識し、過剰に排除してしまう。これが「いじめ」のメカニズムだ。」

「村八分」とか、「出る杭は打たれる」とか、日本人は、排他的になりやすい民族ですが、それが故に、イジメに対する感受性が鈍ってしまうことがあり、イジメている自覚がなかったりもします。

イジメられる側にも問題はあるというのもよく言われることです。確かにイジメに至るまでには、いろいろな要因もあり、原因もあるはずですが、忘れてはならないこととして、理由如何にかかわらずイジメは悪いということです。

わたしは、関西の漫才師たちに多い、ドツキ漫才が嫌いです。頭を叩いて笑いをとることは、実に不快です。

関東でもカミナリなんか、叩かれる方の脳を心配しちゃいます。もちろん、あれもある意味ワザでしょうし、思うほどの衝撃はないのでしょうけど。

ダウンタウンの笑いは、ドツキであり、ケツバットだと思うんですよね。お互いの呼吸が合って、ある意味笑いの会話が続いていくわけですが、でも、やっぱり、イジメですし、見る側が、イジメに鈍感になってしまう可能性も強いです。

ベッキーにタイボクシングのキックを受けさせるのも、ある意味、イジメでしょう。DVが、問題になっている今、女性に対する暴力は、いけませんね。

で、黒人問題に戻りますが、いくら、現在の日本の若者たちにとって、黒人は、かっこよくて、スポーツや芸能で憧れだとしても、米国では、白人によって、顔を黒くして、黒人を卑下し、笑ってきた歴史があり、そのことを反省し、顔を黒くすることに対する抵抗があるわけです。

ですから、ユダヤ人たちが、ナチスを非難し続けるように、黒人問題には、敏感な人たちがいることを日本人は学習すべきです。

冗談ではすまされない問題なんですよね。

学問として、ユダヤ問題や黒人問題を研究し、そこから発せられる主張であるのであれば、大いに議論すればいいと思うけど、お笑い番組の中では、誤解されるのが当然です。

今年も、テレビばかり見る不健康な毎日になりそうですが、皆様は、健康な毎日をお過ごしください。今年もよろしく。