2019年4月10日水曜日

スパンブリと大麻の話

バンコクの北北西100キロちょっとの所に、スパンブリ県があります。

スパンブリといえば、貧しい移民の子として産まれ、土建屋として成り上がり、第28代首相(1995年-1996年)になったバンハーン・シラパアチャーの地元として有名ですし、若くして亡くなった演歌の女王プムプアン・ドゥアンヂャンの故郷としても有名で、他にも、多くの有名な歌手や女優を出す、美人の産地としても有名です。

地獄寺やドラえもん寺があるところでも有名なんですが、今回の話題は、大麻です。

スパンブリにある、有名なKhaokwan Foundationという、農業研究をしているところに、麻薬取締官が、調査に入って、大量の大麻や大麻から抽出した物質などを押収しています。

この財団は、Daycha Siripatrという研究者が作った財団で、稲作の改良などをやってきていますが、最近は、医療大麻の研究もしていて、貧しい農民たちのために、大麻の有効利用の研究もしているんだそうです。

ところが、タイは、医療用大麻が合法になったとはいえ、厳しい規制があって、許可された機関でしか栽培も研究も出来ないので、今回のように、無許可の所は、摘発されます。

この先生、以前から、農業に関しての研究や、自然の植物からの医療などで有名なんだそうで、多くの支持者がいて、不当な摘発だと抗議しているそうです。

この件で、「タイ威信党」の党首や、今月、大麻フェスティバルを開催予定のブリラムの大物ビジネスマン、ネーウィンも、デイチャー先先を支持するとフェースブックなどで応援しているそうです。

まだまだ研究中で、実際に、どの病気に対して、どれほどの効果があるのかは、はっきりしていない部分もあるそうですが、でも、可能性としては、かなりのポテンシャルで、すでにいろいろな国でいろいろな大麻製品が売られているようです。

ネーウィンの話では、スイスでは、大麻成分の含まれた飲み物が合法的に売られているそうです。

こういったビッグビジネスにつながる可能性がある分野には、いろいろな勢力が蠢くわけで、利害が対立する人たちは、大反対します。

医療関係には、巨大企業がありますし、特許のことなど、早い者勝ちだけではないようです。

大麻は、栽培が簡単なんだそうで、誰にでも手軽の栽培が出来て、それを買い取るルートが出来たら、農民にはメリット大だと思うのですが、世の中、簡単ではないですね。

何度も書きますが、嗜好品としての大麻は、タイ国内での使用も所持も栽培も違法で、タイ人でも外国人でも罰せられます。

日本も医療用大麻の研究だけは、すぐにはじめた方がいいと思うけどなあ。

日本で栽培されてきた大麻や自生する大麻には、嗜好品として使えるような成分は少ないそうですし、神道では、昔から麻を使っているわけですしね。


2019年4月9日火曜日

Big Jokeスラチェート警察中将

行方がわからなくて、いろいろな噂が囁かれていたBig Joke(ニックネーム)スラチェート警察中将ですが、昨日の午前中に、笑顔で、警察本部に現れたそうです。

しかし、移動については、自分が話すのは適当ではないから、上司に聞いてくれと、言葉は少なかったそうです。

ある情報筋によると、国家警察署長は、6件の不正行為でスラチェート警察中将を取り調べているとのことですが、署長本人はその件を否定しているそうです。

元気そうでよかったですね。


国際世論操作

以前から書いていることですが、タクシン派は、海外メディアとか、人権団体を上手に使ってきています。

タクシン自身は、タクシン政権時代にやった、裁判にもかけることなく、容疑者をその場で射殺した麻薬戦争の時に、海外の人権団体などから非難を浴びていましたが。。。

タクシン派の得意ワザは、自分たちは、弾圧を受けている、被害者だ、民主勢力だと主張するわけですが、正しいときもあれば、正しくないときもあると思います。

タイ外務省は、先日、タナトーンがパトゥムワン警察署に出頭した際、EU、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、オランダ、フィンランドなどの大使館職員、ならびに国連職員が、警察署前にいたことに関し、タナトーンからの要請によって、彼らが警察署に行ったことを明らかにしています。

タイの外務省は、やるべきことはしっかりやっていて、この件で、海外の大使館員が、内政干渉をするのかと大使館に質問をしたそうです。

その結果、いや、タナトーン氏から、警察署に来てくれとの要請を受けたので、3等書記官など、下級の職員が出かけて行ったとわかったようです。

中には、本当に大使館職員?という疑惑もある人物がいたとかいないとか。

タクシン派には、海外のメディアとか人権団体との繋がりを持った人たちがいます。反体制とか、人権とか、好きな団体はいますからね。

タナトーンの新未来党は、記者からの、タナトーンが要請したという話は事実なのかとの質問に、事実であろうがなかろうが、彼らは、要請が無くても行ったと思うと、例によって、論点をずらしていました。

質問の答えは、要請したですよね。それを認めたくないわけです。

みんな狡賢いから、うっかりしていると、騙されちゃいます。

自分たちは、弾圧されているけど、世界は、自分たちの味方なんだというイメージ戦略ですね。

自由に行動できるし、自由に発言できているわけなのに、弾圧を受け、民主主義が危険に瀕しているとか、かなりオーバーだと思います。

タイの軍事政権は、他の国々の軍事政権に比べて、非常にゆるいというか、独特です。


報道のとらえ方

戦前の日本人は、ラジオ放送を聞いて、いろいろなニュースを知ったわけですが、あの「大本営発表」のように、ねじ曲げられた真実に騙されていたわけです。

ラジオだけではなく新聞社も、デタラメの記事で国民を騙しました。

戦後になって、民主主義とか報道の自由とかいわれ、新聞やNHKのいっていることに間違いがあるなどと思う人は少なかったと思います。

でも、平成になり、インターネットが普及した現在は、NHKでも民放でも新聞社でも、決して真実だけを伝えているわけでもないことがばれてきています。

朝日新聞の慰安婦に関する取り扱いなどがそのいい例で、軍による強制とか、嘘だったわけです。

それは、日本に限った事ではないわけで、アメリカでも、トランプ大統領対民主党系メディアの対立で、フェイクニュースという言葉が注目されました。

日本のメディアは、海外のニュースに関しては、海外のメディアから情報を買っていたり、提携していたりするので、相手先が間違っていれば、日本のメディアも間違ったニュースを流します。

それで、トランプが、大統領になるだなんて予想したメディアは少なかったわけです。

日本のニュースだって、日本のテレビや新聞社などから、海外に発信されていくこともあるわけで、発信元が偏ったニュースを流したら、世界中に誤解を生んでしまいます。

ネット時代ですから、いろいろなことがいわれるようになっていて、NHKは、反日的な発言や報道が多いとか、韓国贔屓じゃないかとか言われるし、朝日新聞も同じです。

テレビの報道番組でもMCや評論家によって、かなり偏りも生まれます。

プロだったら、片方だけの意見ではなく、両方の意見を出すべきだと思いますね。

それがないと、例えば、左翼的な意見ばかりだと、ネットでは、右翼的な意見が出てくるし、お互いに過激になるし、どちらかに偏る危険もあります。

タイに関するニュースを見ていても、情報を得ているのが、偏っているような気がします。もちろん、いろいろな業務提携もあるでしょうけど、でも、ジャーナリストなら、個人的に、いろいろな意見を集めて、自分なりに分析すべきだと思いますね。

新聞も同じですが、タイのテレビでも、タクシン派と反タクシン派のテレビ局だと、同じニュースでも、当たり前ですが、取り上げ方が、全く違います。

片方だけしか見ないと、危険だと思いますね。


2019年4月8日月曜日

お化けに扮した焼き豚売り

まずは、こちらのニュースを見てください。タイ語の記事ですが、写真を見てください。

白塗りの顔に赤ちゃんを抱いて、道路際に立っています。

この女性は、バンコクの北約90キロほどの所にある遺跡の街アユタヤに夜な夜な現れて、赤信号で止まる車に、串に刺した焼き豚を売り歩いているそうです。

夜、薄明かりの中、こんな女性が立っているのを見たら、一瞬、ドッキリでしょうけど、けっこう、運転手たちから注目を浴びて、話題になっているのだそうです。

この女性、もともとアユタヤにある有名な水上マーケットにあったタイ伝統文化の舞台で女優をしていたそうです。

ところが、火事で、その舞台が燃えて、仕事が出来なくなってしまったので、少しでも生活費を稼ぐためにと、路上での物売りを考えたのだそうです。

タイには、「メーナーク」という誰もが知っている怪談があって、映画やテレビドラマにも何度もなっているのですが、親から反対された結婚相手と駆け落ちして、子供を授かったのですが、愛する恋人が兵隊に出かけているときに、出産したものの、母子共々亡くなってしまったそうです。

でも、なんとかして愛する人に会いたいと、その思いで、幽霊になり、愛する男に会いに行き、その後、故郷に戻った夫と仲良く暮らしたそうですが、ある時、夫は、彼女が、人間ではないことに気が付いてしまうのです。

そして、彼女の霊は、僧侶によって、壺に封じ込められて、川底に沈められたといったお話です。

焼き豚売りのおねえさんは、そのナークさんに扮しているわけです。

以前の仕事の時の民族衣装もドーランもあるので、それを利用しているようです。

抱いている赤ちゃんは、お人形です。

焼き豚ともち米というのは、タイを代表する軽食で、小腹が減ったときにタイ人はよく食べています。1セット25バーツで売っているのだそうです。他にも、イサーン(タイ東北部)のソーセージも売っているそうです。

最初は、普通の格好で売っていたんだそうですが、あんまり売れず、何かいいアイディアはないものかと考えた末に、思いついたんだそうです。

本当は、路上での販売は禁止されているはずですが、バンコクだけなのかな?


軍事裁判所

新未来党の党首タナトーンに関してですが、彼の容疑は、軍事政権下に起きたことで、彼の裁判は、一般の裁判所ではなくて、軍事裁判所で行われることになっているのだそうです。

軍事裁判所で行われる裁判には、被告が控訴する権利はなくて、一発で判決が下るんだそうです。

そして、自分で弁護士を選ぶ権利もなくて、軍事裁判所の弁護士がつくのだそうですから、容疑者になったら、かなり不利のようです。

反軍事政権をやっている活動家は、当然その程度の知識を持っているはずだし、そうした不利な状況であっても、自分たちの信念を貫くのでしょうね。

600万人を超える支持者がいると、支持者に対して扇動をするようなことがあれば、また、新たな罪状で起訴されちゃうでしょうし、迷惑だし、また観光客も減ってしまうだろうし、景気にも影響するだろうし、街頭闘争はやめて欲しいです。

それから、タイ外務省は、先日、タナトーンがパトゥムワン警察署に出頭した際、EU、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、オランダ、フィンランドなどの大使館職員、ならびに国連職員が、警察署前にいたことに関し、タナトーンからの要請によって、彼らが警察署に行ったことを明らかにしています。



二つの頭を持つ鳥

土曜日から、いろいろな噂が飛び交っているBig Jokeスラチェート警察中将の話題ですが、突然の人事異動は、まあ、さほど珍しいことではないわけですが、彼の場合、突然すぎたし、彼のフェースブックから、彼に関するwikiなど、まるで存在しない人のように内容が消されていて、彼自身も行方不明だし、不思議すぎるとネットが騒がしいです。

観光警察がレンタルした車60台にからむ汚職に関係したのかとか言われていますが、そのくらいでは、ここまで徹底的に追放されないだろうとの見方もあるようで、もしかしたら、「二つの頭を持つ鳥」だったのかもとかいった噂もあります。

タイの格言で、「二つの頭を持つ鳥」というのは、どっちつかずで信用できないヤツとか、二重スパイとかいった意味があります。

ヨーロッパなどだと、「双頭の鷲」は、国や王家の紋章だったりして、東西左右に目を光らせる権力者的な意味もあるようです。

もしかして、タクシン派?みたいなことをいう人もいるようです。

他には、ちょっと詳しいことは書けないですが、ある方の逆鱗に触れたのでは?という噂話もあるとか。

タイには、前から都市伝説があって、悪い事をすると、秘密の監獄に入れられて、時には、命さえも危ないといわれたりもします。

タイのことわざに、ニワトリを絞めるところをサルに見せる」というのがあって、オリジンは、中国の格言らしいのですが、見せしめにニワトリをサルの目の前で絞め殺して、サルを服従させるという意味だそうです。

要するに、刑罰には、抑止効果があるわけで、いい気になっていると、ひどい目に遇わされるぞという戒めですね。

実際、彼が何をして、どうなっているのかはわからないですが、何か不自然ではあるわけです。

こうした話は、ネットでいろいろなことが囁かれますが、どこまでが本当で、どこからが嘘なのかは、なかなかわかりません。

例え正しくても、余計なことをコピペしたり、リツイートしたりしない方が、いいんじゃないかと思う、今日この頃です。特に、タイで暮らす日本人は。

ネットに余計な情報を流すグループに関係があったの?という話がありますからね。


マリファナフェスティバル

今回行われたタイの選挙で話題になったことのひとつが、医療用大麻の栽培自由化を訴えた「タイ威信党」が、意外と支持者が多かったことです。

他には、自由タクシーの(GRAB)の自由化も訴えています。

この「タイ威信党」は、ブリラムの大物ネーウィンが影のボスと言われているわけですが、最初タクシンのお友達だったネーウィンが、その後、タクシンから離れて、反タクシン派となり、政治家から、ビジネスマンに専念し、ブリラムにプロサッカーチームを作ったり、世界に通用するチャンインターナショナルサーキットを作ってきました。

90歳を超えてなおお元気なネーウィンの父君は、その昔、タクシンの父親と組んで、なんか、闇ビジネスで、大儲けをしたといった噂話もありました。

天秤棒ひとつで、タイに来て成り上がった中国系の人たちには、表の顔だけでない裏の顔もあるようです。

さて、今日の話題は、今月の19日から21日にかけ、チャンインターナショナルサーキットで行われる予定のマリファナフェスティバル開催の話題です。

知っている人は少ないかも知れませんが、タイは、医療用の大麻を合法化しています。

ただし、いろいろと細かな規制があって、政府の許可を得た機関でしか栽培は許されていません。

そこで、タイでもっとも貧しいと言われてきた、東北地方のブリラムをなんとか豊かにしたいと考えるネーウィンが、医療用大麻の栽培自由化に向け、今回、コンサートと講習会をかねてマリファナフェスティバルを開催するようです、

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ブリラム県のチャンインターナショナルサーキットで4月19-21日に行われる一流アーティストによるコンサートで。医療部門は医療用途の利点を専門家が語り合います。

一流のアーティストからの素晴らしいコンサートで世界中から15万人以上の参加者がこのイベントに参加すると予想されています。

過去には、タイのマリファナは世界最高の品質と言われてきましたが、今では、合法化が遅れたことにより、多くの国に先を越されてしまっています。

多くのタイの人々はまだマリファナについて、麻薬だとの誤解を抱いています。

そこで、正しい知識を広めることで、栽培方法などを含め、大麻に関する情報と知識を提供することに焦点を当てています。

そして農業知識、民営化まで、このイベントに参加した人がマリファナに関する完全な情報を得ることができるようにする。

これは、薬用植物のタイへの帰還のひとつです。タイの大麻はタイ国民みんなの宝だから。


大麻は、医療用としても注目されていますが、それ以外にも、食用として、オイルなども注目されているし、化粧品や民芸品など、いろいろな分野に可能性を秘めているようです。

ただし、タイでも、嗜好品としての大麻は非合法ですから、所持も使用も売買も逮捕されます。




2019年4月7日日曜日

新未来党党首タナトーンの出頭

結局、昨日の出頭での嫌疑は、2015年6月に行われた反政府集会で騒乱に関する刑法116条違反と、犯人の隠匿や逃亡を助けた刑法189条違反、そして、当時禁止されていた10人以上の集会に参加した刑法215条違反の3つだそうです。

その3つの罪状に対する無罪である証拠を5月15日までに提出するように言われたそうです。

選管による選挙の最終結果がでるのが5月の9日ですから、この件は、選挙結果がでてからですね。

タクシン派にとっては、タナトーンやピヤブットに来た出頭命令やタクシン支持のテレビ局のコメンテーターに来た出頭命令や学生運動家に来た出頭命令など、すべては、タクシン派への弾圧だと訴えて、これから、集会をする可能性もでてきています。

日本でも、新聞社やテレビ局によって、政府に批判的なところとそうではないところがありますが、タイでも、新聞社やテレビ局によって、タクシン派と反タクシン派に別れていて、わかりやすいです。

タナトーンやピヤブットは、反軍政を訴えて、若者たちから支持されているのですが、実は、タクシンを支持していて、タクシンは、不当な裁判で有罪になったとか、インラックのコメ裁判も不当裁判だと発言しています。

タナトーンの一家は、タクシン政権時代に、スワナプーム空港に関する土地の売買や荷物検査に使う大型スキャナーなどの利権で、タクシンと組んで大儲けしたと囁かれもています。

きれい事を並べてみても、あの品のない顔立ちだけで、お里が知れるのではないかと妄想してしまいます。

自分たちにとって都合の悪い裁判は、不当だと言っているのでしょうけど、あまりにも無理があります。

ピヤブットに関しては、反王制の嫌疑もあるわけで、その件に関しては、有名な女性歌手が、いろいろな過去の発言を収めたビデオなどとともに、彼を訴えています。

ハルタイという40代の歌手で、過去には民主党の党員だったそうです。

何となく、見た感じ肝っ玉母さん的な女性です。


Big Jokeの話題

タイの軍人とか警察官のニックネームによく使われる枕詞が、ビッグで、ビッグ◯◯といったニックネームが多いです。

例えば、首相のプラユット将軍のニックネームは、Big "Tuu" ビッグ・トゥです。

で、話題になっているのは、Surachate “Big Joke” Hakparn警察中将です。

この人、史上最若年で将官に駆け上がった警察官だそうで、昨日までの役職は、イミグレーションの長官でした。

タイに来る中国人観光客が激増する中、中国人に関係する事件などでテレビにも登場して、テキパキと仕事をする姿に、けっこう人気もありました。

それが、突然の人事異動で、連絡がつかなくなっているようです。最初は、冗談だろ?みたいな感じで捉えられていたのですが、正式な移動命令の文書がでてきたので、みんなびっくりだったようです。

おいおい、Big Jokeじゃなくて No jokeかよぉ、みたいな。

ネットの噂話としては、ツーリストポリースがレンタルした60台の車に関する汚職疑惑とか囁かれていますが、まだ、よくわかっていないようです。

スラチェート中将は、現政権の実力者である、プラウィット副首相に近く、そのおかげで、出世が早かったとも伝えられています。

何か、話題になる事件が起きる度に、テレビで会見をしていて、最近多い外国人による国際電話を使った詐欺事件や若者による暴走事件などでも、捜査に力を入れていたようです。

サウジアラビアの女性が、親による結婚を拒否して、バンコクに逃げてきてタイの空港で身柄を拘束されたときも、バーレーン国籍のサッカー選手が、オーストラリアから新婚旅行に来てバンコクの空港で逮捕されたときも、彼が活躍していました。

スラチェート中将は、キングパワー所有のプルマンホテルに秘密の部屋を提供されていて、そこで身柄を拘束されたとの噂もあります。

ちょうど、ラマ10世がドイツから帰国中で、そのへんにも、何かがあったのかもしれないといった話もあるそうです。



2019年4月6日土曜日

タイ貢献党と対民主党の内紛

現在、タイの政治の中心にいるのは、新未来党ですが、小選挙区で最多議席をとったのは、タイ貢献党です。

今回のタクシンの戦略で、小選挙区はタイ貢献党に任せ、比例代表は、解党されちゃったタイ国家維持党と役割分担をしていたので、タイ貢献党が、小選挙区に候補者を立てたのは、350のうち250しかありませんでした。

それでも、137議席もとったのですから、やはり、東北部や北部では根強い人気があることが証明されましたが、ただ、全盛時に比べると、多少の翳りはあるようです。

反タクシン派の引き抜きや同じタクシン派の新未来党の躍進も影響があったのでしょう。

今のところ、タクシン派が連立を組むことが出来るかどうか、微妙だと思われますが、ここに来て、タクシン親分のツルの一言で、首相候補は、スダラット女史から、CHAIKASEM Nitisiriにするという話もでています。

スダラット女史は、タクシンが政治家になった頃からの同志で、タイで最初の女性首相になるかもと囁かれていましたが、それをタクシンの妹インラックにとられ、今度こそと思っていたら、ウボンラット王女が登場し、まあ、実現はしませんでしたが、ついに自分にチャンスがと思っていたら、CHAIKASEM Nitisiriの話です。

いい加減、バカにしてんじゃないわよと、ちゃぶ台をひっくり返すところでしょうけど、女史は、仏教の敬虔なる信者ですから、北部タイへと自分を見つめ直す旅に出ているようです。

新党作ればいいのにと思っちゃいます。

前々から囁かれてきていることですが、タクシンの妹のデーンおばさんとの折り合いがよろしくないとか。タクシンの妹は、インラックの上に、ヤオワレート、ヤオワパー、マッターティップといるそうです。

そして、選挙で大敗した民主党ですが、今日で党が誕生して73年になるそうで、タイでは、一番古い政党です。

祝賀会が行われているそうで、そこには、「国民国家の力党」とか「タイ威信党」なども花束をもってお祝いに駆けつけていました。

ただ、民主党の最高名誉顧問のチュワン元首相は、まだ、どこと連立するかなど、決まってはいないと発言しています。

噂では、党が割れていて、反タクシン派と連立を組みたいと考えている人が半数以上いるようですが、反タクシン派でもタクシン派でもない、独立した野党がいいといっている人たちもいるようです。

個人的には、新未来党からタクシン派を消したような新民主党がいいように思いますね。



新未来党のこれから

今日は、祝日だというのに、新未来党の党首タナトーンに出頭命令が出ていて、タナトーンは、10:00にパトムワン警察署に出頭したようです。

警察署のまわりには、多くのサポーターたちが集まって、がんばれコールを送っていたようです。

3年以上も前の話をこの時期に蒸し返すのは、まあ、彼らが主張するように、「暗黒の権力」側からの嫌がらせの可能性はあると思います。

でも、違法な抗議集会をしていた仲間の逃亡を手助けしたのは、たぶん、事実だったと思われます。

軍事政権が、5人以上の集会を禁止しているときに、集会をしたのですから、捕まるのが当然です。それを覚悟の上で集会をしたんでしょうから、だったら逃げるなと思いますね。

個人的には、この件でのタナトーンへの起訴はないのではないかと思います。

タナトーンが、危ないのは、V-Luck Media Companyの株に関する疑惑だと思います。もしも、立候補の時点で株を持っていたと証明されたら、当選できませんし、公民権も最長20年間停止されるそうです。

タイのタクシン派幹部や左翼の学者たちは、すぐ逃げるから、軽蔑しちゃいます。

歴史を見ても、命をかけて戦わないと、彼らが望むような社会は無理だと思いますね。命をかけても無理かもしれませんが。。。

タイには、タクシン派のケーブルテレビやラジオ局があって、タクシン派から見たいろいろな分析や批判を流しているから、反タクシン派のテレビなどと比べながら見ると、興味深いです。

タクシン派のテレビに出ている学者などにも、出頭命令が出ているのだそうで、まだ出頭命令なのに、もう、死刑判決が下ったかのように、過剰な批判をしているのが微笑ましいです。

出頭して嫌疑を晴らせばいいし、もしも起訴されたら、法廷で戦えばいいし、万が一有罪で服役するようなことになったら、その時こそ、無実だと、抗議すればいいと思います。

普通の人たちは、そうしているはずですよね。タイの高学歴の人たちには、口ばっかりとか、狡賢い人たちも多いような気がします。

でも、彼らは、最初から出頭命令は、不法弾圧だとか、まるで国外追放だとか、過剰反応で、見方によっては、もう逃げる準備かと思っちゃいます。

実際に、今まで、多くのタクシン派の政治家や学者が逃げていますからね。

新未来党の書記長であるピヤブットは、フランス留学生で、奥さんがフランス人のようです。

一時は、タイなんかに住みたくないといった発言もあったそうですし、フランスには、国外逃亡中の左翼の恩師たちも数人いるようです。

ピヤブットは、過去に、いっぱい、危ない発言を繰り返してきているから、タナトーンよりも、彼の方が、リスクが高そうです。

さて、2人は逃げるか逃げないか、注目ですね。


タモリ倶楽部のあいみょん

タモリ倶楽部にあいみょんがでまして、17歳から好きになったという官能小説について語りました。

あいみょんといえば、「貴方解剖純愛歌 ~死ね~」みたいなかなり過激な歌詞でも有名ですが、評価は分かれるようです。

個人的には、かなり好きです。

「いいことしましょ」とか「君がいない夜を越えられやしない」、「今夜このまま」、「おっぱい」とか、やばめの歌詞は、官能小説を読んできたことから生み出されているのかも。

タモリ倶楽部」の中でも、はじめて性に目覚めた男子中学生たちの悪のり風な雰囲気がよかったです。でも、やはり、ちょっと恥ずかしそうでもありました。

あいみょん大好きです。