2023年3月31日金曜日

大使館からのメール ノービザの滞在期間

 

・タイ政府によると、41()0時以降、日本を含むビザ免除国/地域からタイに入国する渡航者の滞在可能期間は45日から30日になります。

・タイへの渡航に際しては、入国時に押される滞在可能期間のスタンプをご確認いただくようお願いいたします。

・なお、タイ入国時の新型コロナワクチン接種証明書又は陰性証明書の提示は、引き続き不要です。

 

(問い合わせ先)

○在タイ日本国大使館領事部

電話:(66-2207-8500696-3000

FAX:(66-2207-8511

所在地: 177 Witthayu Road, Lumphini, Pathum Wan, Bangkok 10330

(ウィタユ通り、ルンピニー警察署とMRTルンピニー駅のほぼ中間)

2023年3月27日月曜日

大使館からのメール オンライン手続き

在タイ日本国大使館では、327日より旅券及び証明の一部申請に際し、オンラインでの手続きが可能となりました。また、オンライン申請を行う場合に限り、クレジットカードによる領事手数料支払いも可能です(現金支払いも引き続き可能です)。

 

これらのサービスをご希望の方は、下記の当館サイトをご参照の上、オンライン在留届(ORRネット)上にてお手続きください

https://www.th.emb-japan.go.jp/itpr_ja/consular_passport_online.html

(注)オンライン在留届(ORRネット)は、外務省が提供する在留届の電子届出システムです。

 

(問い合わせ先)

○在タイ日本国大使館領事部

電話:(66-2207-8500696-3000

FAX:(66-2207-8511

所在地: 177 Witthayu Road, Lumphini, Pathum Wan, Bangkok 10330

(ウィタユ通り、ルンピニー警察署とMRTルンピニー駅のほぼ中間)

2023年3月19日日曜日

タイで老後を迎える話

半世紀以上前に 寺山修司は「書を捨てて街に出よう」を書いたし、小田実は「何でも見てやろう」を書きました。

五木寛之は「青年は荒野をめざす」を書き、ザ・フォーク・クルセダーズが同名の歌を歌っていました

日本人が自由に世界に出ていけるようになり、多くの若者たちが海を渡ったわけですが、若いころの苦労は買ってでもしたほうがいいといわれるように、若い時にいろいろな経験をして、いろいろな国や人々を見ることは、人生を豊かにしてくれると思います。

本音を言えば、本を読んだり映画を見たりしても、得るものは多いし、リスクは少ないですけどね。

街に出て行けば、いろいろな誘惑や危険も待っているし、海外でも同じです。無事でいられた人のみが、街に出て、海外に出て、よかったと言っているわけです。

後悔している人も命を落とした人もいるのが事実です。

若いころは、体力もあるし、気力も充実しているから、無理もできるし、多少の苦労も平気ですが、人間、誰もが歳をとっていくわけです。

毎日が非日常は疲れるから、安定の日常生活にあこがれるようになる時も多くの人にやって来ます。

人間が生きていくのに必要なのは、衣食住なわけで、海外生活でも、衣食住は大切です。

温かいところとか日本よりも物価の安いところですと、着るものの心配も少ないし、食費も切り詰められます。住むところも物価が安ければ、家賃も安いでしょうけど、それでも日本人が安心して暮らせるところだと、それなりの金額でしょう。

娯楽は個人差が大きいでしょうね。

タイでは、外国人は基本不動産の所有ができないので、地上権のみのコンドミニアムを所有する人が多いです。

コンドミニアムは治安とか衛生上、問題が少ないですが、毎月、維持費はかかります。

あとは賃貸のコンドミニアムやアパートとなります。

アパートには、かなり安いものもありますが、料金並みの物件でしょう。

以前は、外国人と結婚をしたタイ人女性には不動産を所有する権利がなかったのですが、現在は、女性でも男性と同じように外国人と結婚をしても不動産の所有は可能です。

ですから、タイ人と結婚をして配偶者ビザで暮らす人の場合には、一軒家とかタウンハウスという長屋とか一階が店舗になっているショップハウスとかで暮らすこともできます。

タイの場合には、よほどの大邸宅でない限り、固定資産税があってもないに等しいので、家賃がタダ同然ですと生活費は、かなり低く抑えることができます。

タイで老後を迎える可能性のある人は、早めに信頼のおけるタイ人と結婚をするのがいいと思います。簡単ではないと思いますけどね。

どこの国もいろいろと変わっていくし、近代化すれば物価も上がることがほとんどですから、貯蓄も投資も、将来のことを考えると、確実ではないです。

タイも医療費がかなり高くなっているし、若いころと違って、歳をとれば、体もボロボロになっていくわけで、あまり楽観的に考えすぎていると、厳しい老後が待っている可能性が高いかも。

2023年3月18日土曜日

老いと死の話

 人間、生まれてきた以上、必ず年をとり、いつかは死んでしまうわけですが、いつどこで死ぬのかはその人次第です。

生まれた土地で死ぬ人もいれば、生まれた土地以外で死ぬ人もいるし、時には異国で死ぬことになる人もいます。

病気で亡くなる人もいれば、ケガで亡くなる人もいます。

若くして亡くなる人もいれば、寿命を全うして死ぬ人もいます。

海外で歳をとるといろいろな問題も起きてきます。

加齢に伴って生活習慣病もあるだろうし、老眼や白内障、虫歯や歯肉炎、そして歯を失うこともあります。

ガンになる人もいれば、歩行困難になる人もいるし、アルツハイマーになってしまう人もいるでしょう。

海外で歳をとることは、日本で歳をとる以上に、頭の痛い問題もあり、信頼できる家族がいるのかどうかとか、経済力がどうなのかとか、個人差も大きいわけです。

お金さえあれば、タイでは高度な近代医療を受けることは可能です。でも、かなりの貯えがないと、それも簡単ではないようです。

もしも寝たきりになったらとか想像してみると、寒い冬がないのは老人にはありがたいだろうけど、猛暑の中エアコンのある生活が期待できるだろうかとか、毎日タイ料理だと堪えれないカモとか、マイナスイメージばかり考えてしまいます。

日本でも葬儀の簡略化が話題になってきているそうですが、タイでは、葬儀にかかる費用は日本よりは一般的に安いです。

世界のどこで暮らすのが快適なのかとかネットでも時々話題になります。

まずは物価の安さと気候の良さでしょうか。治安の良さも重要ですし、医療水準とか衛生状態とか、欲を言い出したらきりがないですが、若いころなら我慢できることでも、歳をとったら、なかなか大変なこともあります。

日本に帰ることができて、日本で快適に暮らせるのならいいけど、日本に帰っても快適な暮らしが待っていないのなら、若いころから、老後のことも考えておくべきでしょうね。

今の高齢者たちには年金がありますが、将来どうなっていくのかは、非常に悲観的にならざるを得ないでしょうし、環境問題もあるし、食糧危機や海面の上昇などもあるかもしれません。

日本の生活保護も日本人だけでなく外国人も狙っているようですから、将来はどうなっていくのか。

最終的には、自分の人生は、自己責任で、自分で決めるしかないです。

言葉遣いの話

 日常生活でも仮想空間でも、言葉遣いは大切だと思います。

「親しき仲にも礼儀あり」ではないけど、いくら親しい間柄でも、言っていいこととそうではないこともあるし、二人の間では問題ない言葉遣いでも、まわりの人が聴いたら、とんでもなく悪い評価をされてしまうかもしれません。

YouTubeなどは、ある意味炎上させていかほどという価値観もあるので、わざわざ汚く罵ったりする人もいますが、短期間なら注目されても、長く見ていれば、信用できない人物だと思われることが多いと思います。

海外に行くと、必ず、イミグレーションでの入国審査があるし、荷物検査もあります。

そうしたときに態度とか身なりとか話し言葉とか、意外と重要で、係官は、性善説ではなく性悪説で人を見ていることが多いから、ちょっと注意したほうがいいかもと思われたら損だと思います。

私は、どれだけ旅慣れても、何度も行った国でも、やはり、服装や言葉遣いにはいつも気を遣います。だって、余計なトラブルで時間をとられるのは困りますからね。

これは両親に感謝するしかないのですが、はっきり言って人相はいいほうだと思います。

言葉遣いも日本語はもちろんのこと外国語でも、できるだけ丁寧に礼儀正しく話すことを心がけています。

ですから、今までで、イミグレーションで嫌な思いをしたことはほとんどありません。

一度だけ、スイスからフランスへの国際列車で、当時、日本の赤軍派のテロ事件などもあってか、列車から下りるように言われて別室で、荷物を詳しく調べられました。

もちろん、何もやましくないので、すぐに解放されましたが、あまりいい経験ではなかったです。

私は、子供のころは生意気なガキだったので、教師に対しては、すぐに口答えをして嫌われました。

そうした経験を踏まえて、役人とか係官には、口答えはいいことないと学習しているから、なるべく、嫌われないように生意気なことは言わないようにしています。

特にイミグレーションの係官には、入国させるかどうかの決定権があるわけで、誤解であっても、嫌われたら損です。

医師なんかでも命にかかわるようなことなら口答えは危険ですが、命にかかわらないようなときなら、口答えはしちゃいます。

頭の固い年老いた医師には、頑固なろくでなしもたまにはいるような気がします。

要するに、逆らって嫌われたら、こちらにとってマイナスになるような可能性があるときには、できるだけ丁寧な言葉づかいをし、あまりにも上から目線で来る生意気で頭の悪そうな相手で、ケンカしても直接的なマイナスがないと判断すれば、大いに逆らっちゃいます。

タイのお役人さんなどにはプライドの高い人が多いし、怒ると意固地になる人も多いので、気を付けたほうがいいと思います。

駐在員と永住者の話

タイと日本との友好の歴史は400年といわれるほど長いので、戦前から大手企業の駐在員はタイで活躍していました。

敗戦で、いろいろな変化はあったものの、すぐにタイの日系現地法人も復活して、タイの経済成長のお手伝いをしてきています。

戦争当時は、日中戦争の影響もあり、中国系タイ人の間には抗日運動もあり、日本企業は、中国系との仕事からインド系のタイ人との仕事にシフトを入れ替えたそうです。

戦前からタイにいた日本人の中には、敗戦後も日本に帰ることなくタイで商売を始めた人たちもいます。

バンコクの日本人社会は、中央郵便局から、バンコク中央駅への一帯に集まっていて、道路でいえばニューロードからシープラヤ通りにかけてだったようです。

その後、戦後の商社や銀行などがシーロム通りやスリウォン通りに事務所を構え、徐々に北へと広がっていったようです。

1960年代から70年代にかけてのバンコクには、すでに数多くの企業が進出していました。

手元にある1976年の資料によると、商事・貿易が76社、現地製造が103社、製造会社駐在員事務所が31社、土木・建設・施工が10社、航空・運輸が6社、金融・保険・証券が22社、広告・印刷・書籍が9社、旅行が7社、ホテル・レストラン・サービスが10社、検査・不動産・百貨店が7社、政府関係機関8、団体2となっていて、かなりの数です。

1977年の日本人会の会員数は、2,371名になっています。国際結婚などの準会員が98名となっています。

このころから、企業も個人も、うなぎ上りに増えていくわけですが、当時から、永住組と駐在員組との間には、マウントの取り合いなどもすでにあったそうです。

当時の駐在員といえば、大手企業の駐在員がほとんどでしたから、住居も乗っている運転手付きの車もお手伝いさんから、日本では考えられない贅沢なわけで、当時は限られた人しか利用できなかった高級日本レストランとか高級クラブなどでの接待などもまわりからはうらやましがられたわけです。

永住組の自営業者とか国際結婚組からすれば、そんなお殿様のような待遇も、任期が切れるまでで、日本に帰れば、満員電車と狭いアパート暮らしではないかとか陰口を言う人もいたそうです。

それは事実でもあるわけで、中には、日本に帰るのを断って、独立して自営の道を選ぶ人も出始めたようです。

中には、タイ人との恋愛で、国際結婚をした駐在員もいたし、日本で知り合ったタイ人と結婚をしてタイで暮らし始める人、タイの大学に留学する人たちも増えていきました。

60年代から、日本を飛び出す若者たちもいて、世界を放浪してタイに沈没する人たちもいて、彼らが、バンコク中央駅から中華街、そしてカオサン通りなどにある安宿に泊まって、そんな毎日を小説に書く人も現れた時代です。

当時は、ベトナム戦争が終結したり、カンボジアの混乱が終わったりで、難民関係の仕事をする日本人もいましたし、タイで、仏門に入る人もいました。

アランヤプラテートにあったカオイダン難民キャンプ

2023年3月17日金曜日

オノ・ヨーコ(Yoko Ono)さんと昭和天皇の話

 ジョン・レノンの奥さんとして知らない人はいないオノ・ヨーコ(小野洋子)さんですが、もう90歳なんだそうです。

NHKのファミリーストーリーでも紹介されましたが、彼女の家系は、ものすごいわけで、まさに日本の上流階級の生まれで、帰国子女ですし、学習院で学んでいます。

上皇陛下と同じ1933年生まれですから、もしかしたら、学習院時代に接点があったかもとか想像しちゃいます。

私が、彼女の行動で一番印象に残っているのは、1971年9月から10月にかけ昭和天皇が、ベルギー・イギリス・西ドイツ・デンマーク・オランダ・フランススイスと公式・非公式の訪問をなさったときのニュースです。

10 月 5 日~7 日にイギリス訪問をし、女王夫妻主催晩餐会、ロンドンのギルドホール、ロイヤル・ソサイティ、キュー植物園など訪問されたと、10 月 8 日~9 日にかけてオランダを非公式訪問なさいました。

その時に、戦争当時日本軍に捕虜になった人とか、犠牲者の家族などの中に、過激な行動をとる人がいて、陛下の車列に向かって卵やモノを投げつけるなどしたとんでもないことが起きたのです。

もちろん陛下に直接の被害はなかったものの、当時のヨーロッパには、まだ日本に対する嫌悪感を持つ人たちも多かったわけです。

そんな時に、オノ・ヨーコさんは、滞在先のイギリスから世界に向けて、「涙ながらにお願いだから、陛下にモノを投げつけるようなことはしないでください」と語りかけたわけです。

今の日本には、皇室に対して、いろいろな意見を持つ人たちもいるわけですし、言論の自由ということで、言いたい放題、罵詈雑言を書きつなれたり、SNSで罵倒したりする人もいるわけですが、国内はともかく、海外に向けては、日本国民すべてが皇室を敬愛していると示してほしいです。

滞在ビザの話 その4

日本人の場合、観光目的であれば、ビザがなくてもタイで30日間の滞在が許されています。(現在は45日間)

観光ビザを取得していれば、60日間の滞在が可能で、延長手続きをすればもう30日間の滞在ができるので合計90日間の滞在が許されます。

普通の観光であれば十分なんですが、中には、もう少し長く滞在したいという人たちもいて、ビザの延長手続きをしたりするわけですが、一時はやったのは、ビザランといわれる、いったん隣国に出国した後、再び再入国するという裏技もありました。

 この裏技を使って、何度も隣国へのビザランを繰り返し、中には就労する人もいるということで、今は、ビザランのできる回数は、限られているそうです。

ラオスとかカンボジアなら陸路で簡単に行き来ができますから、それを専門にする業者もあります。

お金に余裕があればマレーシアやシンガポールやベトナムや香港などに空路で行ってくることも可能です。

タイは、バックパッカーの聖地とか貧乏人のパラダイスとか言われた時期が長く、物価が安く、安く宿泊できたし、食べ物もおいしく、娯楽も豊富と、観光以外の楽しみもたくさんありましたから、ビザランを繰り返しながら、何年も長期滞在をする猛者もいたわけです。

でも、裏技は、徐々に規制されるのが世の常ですし、近代化が進めば、物価も高くなるし、いい加減だった取り締まりも、徐々に厳しくなっていくわけです。

かって、タイの風俗系掲示板などに書き込まれた内容で、今は、タイの立ちんぼとか、出会いの場とか風俗店を利用する日本人も多く、タイの女は安くていいとか大声で酒を飲みながら話しているけど、20年30年後には、タイ人の男たちが、日本のどこかで、立ちんぼとか風俗のお店などで、日本の女は安いし色白で最高だと話す時代が来るかもしれないといっていたけど、いまじゃ、まさにそんな時代になってしまったようですね。

風俗だけでなく、日本の法律が抜け穴ばかりで、不法滞在や違法就労にも甘いし、協力してくれる女性や組織もあるし、日本は最高だと外国人たちが高笑いしている図が目に浮かびます。

2023年3月16日木曜日

滞在ビザの話 その3

 タイの場合、長期滞在する場合には、1年ビザを繰り返して延長していく方法と永住許可を取る方法とがあります。

長期滞在をするために就労ビザや配偶者ビザなどを繰り返し延長することは、条件さえ満たしていればさほどむつかしくはないですが、メチャ面倒です。

どんなビザでも嘘の申請をする人もいるので、どんどん必要な書類が増えるし、調査も厳しくなっていきます。

仕事をしていると給与以外に家賃や車や食事などに対する補助が会社から出ているとそういった分も含めての査定になり、慣れないと、びっくりしたりもします。

結婚をしても、偽装結婚が多いからか、配偶者ビザの申請には、お付き合いのいきさつから結婚式の写真とか、一緒に暮らしている場所の写真とか、二人が本当に暮らしているのかの家庭訪問があったりもするようです。

下着から衣類がそろっているかとか、洗面道具も二人分あるかなども調べられることがあるし、近所の人へのインタビューまであるそうです。

結婚するための書類をそろえるのも、個人でするには大変な労力と時間が必要ですし、タイ語と日本語との書類は、簡単にそろえられるわけでもないです。

ビザの申請や延長は慣れても、気を遣います。

専門の手助けをしてくれる業者もいますから、自分でできない人でもお金を使えば何とかなります。

私個人の経験でも、外務省に行ったり、出入国管理局に行ったり、労働省に行ったり、住んでいるところの役所に行ったり、若いころなら、何とかなりますが、歳をとった人には大変でしょう。

今は永住許可証をもらっているので、更新は5年に1回ですし、タイから出るときに再入国許可と永住許可のエンドースメントを取得する必要があります。

これをしないでタイから出国したり、1年以内に再入国しないと、永住許可は失効します。

普通の1年ビザでもリエントリービザ(再入国ビザ)をとれば、その1年ビザで決められた期限内であれば、再入国ができて、以前のビザをそのまま使うことができます。

日本では、難民問題とか移民問題とかもあるわけですが、難民申請中は難民ではなく、難民申請が許可されたときに難民と認められるので、そのあたりも、一部の人道支援組織は、いい加減な説明で誤魔化そうとしているようです。

借金取りから追われているとか、恋愛のもつれから命を狙われているとかでは、難民申請は通りませんよね。

最近は、同性愛は国では認められていないので殺されるから祖国には帰れないとかごねている人もいるようですが、自称○○をいちいち認めていたら法律なんかあってもないようなものでしょう。

滞在ビザの話 その2

 タイの場合には、観光目的でのノービザにての入国以外に、観光ビザでの入国や各種ノンイミグラントビザでの入国があります。

乗り継ぎの時にトランジットビザが必要になることもあります。

各種ビザは、日本国内やタイ以外の国にある大使館や領事館で必要書類をそろえて申請できます。

観光ビザ(Tourist Visa)の有効期限は、ビザ発行日から3ヶ月間で観光ビザにて入国した場合に許される滞在期間は、入国日から60日で、入国後1度のみタイ入国管理国で30日滞在期間延長の申請ができます。

ここでよく勘違いするのは、ビザの有効期限で、あくまでもそのパスポートに押されたビザを使える期限であり、その日までに入国しないと無効になります。

あとビザには1回のみ使用できるものと数回使用できるものとがあります。

ノンイミグラントビザにはいろいろな種類があって、就労目的とか留学とか家族とか退職者用とか、細かく分かれているので、こちらのサイトなどを参考にしてください。

ここで強調しておきますが、タイの場合には、就労用のノンイミグラントビザを持っていても就労はできません。

ノンイミグランとBで入国した後、タイの労働許可証を申請して、それを許可されないと仕事をすることができません。

観光ビザにての就労や労働許可証を持たず働いた場合には、違法就労として逮捕され簡易裁判にかけられます。

近年、タイでは不法就労者の取締りが強化されていて、労働許可証を所持せず、就労すると5万バーツ の罰金と強制送還になることもあります。

外国人バックパッカーの物乞いなどで報酬を得る行為も違法就労で逮捕の可能性も。

タイで就労するには原則として、労働許可書〔ワーク・パミット(WP)〕が必要となる。ただ、15日以内の短期緊急業務には「緊急業務届(ワーク・パミット10)」を雇用局に提出することで、労働許可書がなくとも就労が可能だ。しかし、この緊急業務届について、延長の可否など手続きの詳細が不明瞭だったため、ジェトロはタイ雇用局にヒアリングを行ったところ、15日を超える場合の延長は認められず、労働許可書の取得が必要との見解が示された。

とにかく、外国で仕事をするには許可証が必要ですし、許可証の取得も簡単ではないですし、仕事をすれば納税の問題も出てきます。

海外での滞在や就労経験者がまだまだ少ないこともあってか、日本では、自称人権活動家たちが、不法滞在者や不法就労者たちを助けるといって、支持者やカンパを集めるために、極端な話、あまり外国人問題について詳しくない人たちを洗脳しているとしか思えません。

外国で、その国の法律を守って滞在し、仕事をすることは、簡単ではないわけで、不法滞在者や不法就労者に特例を与えるのは、法律を守っている人たちに対して大きな差別です。

タイにも、日本人のビザ問題や労働問題などを手助けする人たちはいますし、タイはいいところだからと過剰に宣伝をする人たちもいますが、最終的には、自己責任ですし、思っているように甘いことばかりではないことも知っておくべきだと思います。

滞在ビザの話 その1

 最近、日本の入管法改正問題が注目されていますので、タイを例にとって、いろいろと考えてみたいと思います。

日本からタイに入国する場合には、ほとんどが航空機にての入国となりますが、まれに船で入国する人もいます。

日本ではなく、マレーシアとかラオスとかカンボジアなどからの陸上での場合には、国境を越えての入国となります。

日本人の場合には、基本ビザがなくても韓国目的であればタイに入国できます。

以前は、30日間の滞在が許可されていましたが、現在は、特例法で45日間の滞在が許可されています。

日本以外の国に入国するということは、その国の法律や規則を守ることが前提で、滞在期間中は、その国の法律や規則で罰せられることになります。

入国時には、滞在予定のホテルなどや滞在に必要なお金と帰りの航空券を提示することが求められることもあります。

入国管理官の判断で入国を拒否されることもあります。その場合には、基本的には、やってきた国へ帰ることを求められます。

入国時には不審に思われるような態度をとったり、係官に歯向かったりしないことは常識で、身なりや言動には気を付けたほうが、余計なトラブルを避けることになります。

入国管理官は、入国しようとする人のすべてが善人であるとは考えていませんから、時には、その国の国益に反する人物とか、その国の国民の害になるような人は入国を拒否する権限を持っています。

晴れて入国許可のスタンプをパスポートに押されても、次にある荷物検査で違法なものを持っていたりすれば、その場で逮捕され拘留されることもあります。

余談ですが、荷物検査が終わって、無事に外に出ても、時には、係官からもう一度荷物検査を受けることもあり、免税範囲を超えていたりすると罰金を取られることもあります。

日本人の場合には、特にタバコや電子タバコでのトラブルが多いそうです。

滞在期間中にパスポートの提示を求められることもあり、もしも滞在許可の期日を過ぎていれば、オーバーステイとして罰金を取られたり、簡易裁判を受けて国外退去になることもあります。

2023年3月15日水曜日

大使館からのメール 注意喚起

  本年1月以降、バンコク市内において中東系男性から「お札を見せてほしい」などと声を掛けられ、やり取りをしている間に現金・クレジットカードを抜き取られる被害が多発しております。


被害事例

・アソーク駅近くで中東系の男性に英語で声を掛けられ話していると「私たちにはお札にキスをする習慣がある。日本のお札を見せてほしい。」と言われる。お札を見せようとしたところ、財布を強引に掴まれ「ちょっと見るだけ。」と言って中身を確認される。すぐに手を離してくれたが、別れた後不審に思い中身を確認したところ、5万円抜き取られたことに気付く。

・トンローのドンキモール近くで中東系の男性に「来週日本に行く予定なので日本のお札を見せてほしい。」と英語で声を掛けられる。お札を見せようと財布を開いたところ、強引にお札数枚を取り出された。男性はすぐにお札を返してくれたが、後ほど確認したところ、10万円程抜き取られていたことに気付く。

・ホワイクワンのショッピングセンター内で中東系の男性に「タイに観光で来ており、これから両替をする予定だが、タイ通貨を見せてほしい。」と英語で声を掛けられる。お札を見せ、別れた後に財布を確認したところ、クレジットカード1枚を抜き取られていたことに気付く。


皆様におかれましては、見知らぬ相手から上記の様に話しかけられた際は、相手にすることなく、その場を立ち去る様に心がけてください。

なお、今後上記に類似するような被害等に遭われた際には、当館にもご一報願います。


(問い合わせ先)

○在タイ日本国大使館領事部

電話:(66-2)207-8500、696-3000

FAX:(66-2)207-8511

所在地: 177 Witthayu Road, Lumphini, Pathum Wan, Bangkok 10330

(ウィタユ通り、ルンピニー警察署とMRTルンピニー駅のほぼ中間)


2023年3月13日月曜日

大使館からのメール 注意喚起

昨年10月に本社代表者を騙った者からタイ駐在日系企業に不審な電話があったとの相談があり当館から注意喚起を行いましたが、今月も同様の相談が複数件ありました。


今月、本社代表者を騙った者からタイ駐在日系企業に不審な電話があったとの相談が当館に複数ありました。そのうち一件のケースでは、日本本社社長の実名を名乗り、「お疲れ様です。お変わりないですか」などと挨拶した後に、「出金などの手続きについて確認したいことがあるが財務担当者はいるか」、「今社長はいるか。いなければ、つながる社長の連絡先を教えてほしい」などと日本語で指示してきたとのことです。その際、声のトーンや話し方が本社社長に酷似していたこともあって、電話中は疑問を感じなかったものの、不審に思った担当者が日本本社へ確認をとり、そのような事実はないことが判明したため、実際の被害等は発生しませんでした。

今後も同様の手口の事案が発生するおそれがありますので、ご注意ください。このような事案は過去に他国でも報告されています。最近では、AIを活用したソフトを使用して偽の音声を作成して特定の人物になりすましたり、また、電話番号についても、アプリを使用して本社の電話番号など実際の発信元とは違う番号を相手方に表示させることが技術的に可能であると言われております。

皆様におかれましては、心当たりのない電話やメール、手紙等を受け取った場合には、鵜呑みにして、慌てて電話番号を教えたり、容易にメール等を送ったりせず、本社の関係部署等にも必ず確認するなど、詐欺の可能性も疑ってご対応ください。

なお、今後上記に類似するような電話等を受けた際には、当館にもご一報願います。


(問い合わせ先)

○在タイ日本国大使館領事部

電話:(66-2)207-8500、696-3000

FAX:(66-2)207-8511

所在地: 177 Witthayu Road, Lumphini, Pathum Wan, Bangkok 10330

(ウィタユ通り、ルンピニー警察署とMRTルンピニー駅のほぼ中間)

 

2023年3月12日日曜日

海人草(カイニンソウ Digenea simplex)の話

 海藻サラダなどに入っている海藻の「とさか」って言葉を知りませんでした。

鶏のとさかに似た形状から名づけられたのでしょうけど、海藻サラダにするとおいしく食べられます。

この「とさか」の塩漬けを買ってみました。

塩漬けなので、何度も水洗いをしてきゅうりと一緒に酢の物にしたのですが、洗っている時に、ちょっと匂いを嗅いだら、かなり特徴的なにおいに、昔の記憶がよみがえりました。

私が小学生だったころは、日本も戦後のどさくさから完全には立ち直っていなかった時代で、衛生状態も良くなくて、赤痢とか疫痢が流行ることもあったし、寄生虫を飼っている子供も多かったです。

回虫とか蟯虫とかサナダムシといった寄生虫が多かったですが、小学校では、時々、海人草といわれる、恐ろしく臭い飲み物を全員飲まされました。

あの臭いを長いこと忘れていましたが、「とさか」で思い出しました。

日本は、衛生的な国になりましたので、寄生虫も少なくなっているようですが、東南アジアとかアフリカなどでは、まだ、いろいろな寄生虫が人間や家畜の体の中で生きています。

こんなに怖い寄生虫

最近はウイルスの恐ろしさが強調されていますが、寄生虫の中にも、人間を死に至らせる恐ろしいものもいます。

タイでは、皮膚から体の中に入る寄生虫とか、体の中を走り回って、時には脳にまで入り込む寄生虫もいて、日本人でも犠牲者が出たこともありました。

私は、生野菜を食べることもあるし、ネコを飼っていることもあり、タイの虫下しの市販薬を時々飲んでいます。

2023年3月10日金曜日

大使館からのメール  3月27日以降の旅券手続における主な変更点

  旅券法の改正により、令和5年(2023年)3月27日から主に以下の点が変更となりますので、ご注意ください。


1 戸籍謄本の提出

 旅券申請手続に必要となる戸籍については、これまで戸籍謄本又は戸籍抄本のいずれかの提出を受けていましたが、今後は、戸籍謄本の提出が必要となります。


2 査証欄(ビザページ)の増補の廃止

 旅券の査証欄に余白がなくなった場合でも増補はできなくなります。

(1)有効期間が元の旅券の残存有効期間と同じ「残存有効期間同一旅券」、あるいは、(2)切替申請として新たな旅券(5年又は10年の有効期間)のいずれかの発給申請をしていただくことになります。


3 旅券発行後6か月以内に受領せず、再度、旅券を申請する場合の手数料について

 旅券を申請したものの発行後6か月以内に受領せずに同旅券が失効した場合で、失効後5年以内に新たな旅券を申請する際は手数料が通常より高くなります。

 なお、これは3月27日以降の申請分から適用され、これより前に申請した旅券が失効した場合には適用されません。


4 申請書の様式変更

 旅券発給等のための申請書の様式が変更されます。古い様式の申請書は使用できません。


(問い合わせ先)

○在タイ日本国大使館領事部

電話:(66-2)207-8500、696-3000

FAX:(66-2)207-8511

所在地: 177 Witthayu Road, Lumphini, Pathum Wan, Bangkok 10330

(ウィタユ通り、ルンピニー警察署とMRTルンピニー駅のほぼ中間)


2023年3月7日火曜日

JAE LENG ショッピングプラザの話

最近ネットでJAE LENGに関する書き込みをよく見るようになってきています。

一部のバンコク在住者の間で日系スーパーやタイのスーパーとはちょっと違った品ぞろえの店だと評判です。

今でこそ、タイのスーパーでも日系スーパーでも日本の食材やスナックがたくさん売られていますが、1970年代のバンコクには、大丸はあったものの、日本の食品はほとんど売られていませんでした。

まだ暮らしている日本人が少なかったこともあったし、日本食材に対する関税も高くて、商売にならないと聞いていました。

当時は、今のシャングリラホテル近くにバンラック市場という有名な市場がチャオプラヤ川沿いにあって、野菜とか魚介類はそこで買っていました。

その近くには椿商会という日本のお味噌やお豆腐などを売る小さな店がありました。

Foodlandもかなり古くからあって、欧米人用の食材をそろえていたので、それを買って日本食モドキを作ったりもしました。

当時は、売られているローカルの食材で、日本食を作るわけで、料理ができるかできないかで、食生活に大きな開きが出たし、日本料理店もまだまだ高かったです。

バンコクで暮らす日本人は、日本に帰ったときに日本から買ってくるとか、香港やシンガポールのように、日本の食材がかなり売られていて買い出しに行っていました。

私は、シンガポールに行くと、まるで夢の国のような気がして、買えるだけ食料を買って帰りました。

食品関係だけでなく、ブランド品や化粧品などもなかなか手に入らず、バンコクは、いろいろな意味でまだまだ田舎でした。

そんな中、免税品などを中心に安く売っている店がドンムアン空港近くにあると評判になりました。

なんでもタイ航空のフライトアテンダントなどから安く仕入れた免税品を売っている店だといわれていただけでなく、タイ空軍の偉い人のお妾さんがやっている店で、関税を潜り抜けた商品を売っているとのうわさまでありました。

私が行ったときには、ドンムアン空港の鉄道をはさんだ西側にお店があり、店の中は通路も細くてごちゃごちゃしていて、そんなに欲しいものがなかった記憶があります。

でも、香水とか化粧品とか、なかなか手に入らないものを売っていたので、お金持ちのご婦人方には喜ばれていたようで、どんどん店が大きくなっていったようです。

現在は、ドンムアン空港の本当にすぐ南側でJAE LENG ShoppingPlazaという名前で、かなり広い一角にいくつかのビルが建っています。

駐車場もあり、会計の時にスタンプをもらえば3時間まではフリーだと思います。

メインのお店は1階が化粧品などで、エレベーターか階段で2階3階に上がることができ、ワインやスナックなどが2階で、3階には、スナックやインスタント食品や調味料やお茶などが売られています。

思ったほどの品ぞろえではないですが、他では見ることのない商品もあります。

ほかの店は、どこにでもあるようなタイのローカルの洋服とかバッグとか食料などを売っています。

バンコクが、近代化して、普通のデパートなどでもブランド品や高級品が手に入るし、化粧品や香水なども、以前よりは安くなっているし、一説では、まがい物も混じっているという噂が昔からありました。

食品は、もう日系スーパーやローカルのスーパーでもかなり手に入るし、コンビニもスナックはいっぱい売られるようになってきています。

時代が変わったということで、いろいろと変わっていきますね。

2023年3月4日土曜日

日本人の倫理観の低下について

最近、日本人の道徳心が低下しているなあと思うこともしばしばです。

一昔前なら、日本人の道徳心の高さは、世界に誇れると思っていました。

遺失物が持ち主に戻る、列に並ぶ、人間だけでなく鉄道やバスが時間を守る、困っている人に手を差し伸べる、感謝の気持ちを忘れないなどなど。

結局、戦後の教育が間違っていたと思われる部分もありますね。

私の世代ですと、小学校も中学校も体罰があったし、教師は怖かったです。

私は、悪戯小僧で問題児だったので、よく叱られたし、しょーくを投げつけられたり、中学の時には、職員室の机の上で正座とか、竹刀で頭を軽く叩かれたりもしましたが、ビンタされたことはありませんでした。

幼稚園の時には、予防注射が嫌で脱走をしたし、小学校の時には、縁の下に潜ったり屋根裏を冒険したりしたし、隠れて野良犬の子供を飼ったり、中学では木造でしたから、廊下の穴があきそうなところを蹴飛ばして穴をあけたり、コンセントに金属を入れて感電ごっこをしたり、かなり危険なこともしていました。

体罰を受けた時には、自分が間違ったことをしたとわかっているから、仕方がないと思いましたし、教師が、自分の勘定で叩いているのかどうかはわかるものです。

校則なんかは、バレなければいいと思っていたし、高校はかなり自由でしたが、制帽だけには反抗しました。

規則を守ることは社会生活で意味があると思いますね。

何でも自由と勘違いすると社会に出てから大変だと思います。

私は、いい両親といい教師たちに恵まれて、成長できたことに感謝しています。

世界のいろいろな国に行っても、常識のない人間だと思われたことはないと思います。


タイの政治の話 その5

5月に行われるといわれているタイの総選挙に向け、いろいろな話題がテレビにも登場している今日この頃ですが、やはり、注目はタクシン元首相とその一味の動きでしょう。

香港・シンガポール・ドバイの例のお金持ちの支援を受けているようなので、なかなかしぶといです。

タクシンには3人の子供がいて長男・長女・次男なんですが、今回は次女をタクシンが作ったプアタイという政党からの首相候補として登場させています。

タクシンが溺愛しているといわれる次女で、顔だちも性格もタクシンに一番似ているという話もあります。

顔だちの方は、美容整形を受けているという噂もありますが、日本でも話題のColaboの仁藤さんによく似ているような気がします。

タイで一番レベルが高いといわれているチュラロンコーン大学に裏口入学したのではないかという疑惑が語られていました。

ただ、政治家としての実力はないわけで、まわりに実力者を並べて盛り立てています。

普通は中国系だから、長男を後継者にしそうなものですが、なんでもちょっとおかしいのではないかとのうわさも以前からあります。

タクシン自身ももう後期高齢者ですから、なんとしても帰国したいようで、今回の選挙では、最大の議席を確保すべく、いろいろと動いているようです。

タクシンは、昔から、いろいろな仲間を切り捨ててきているから、20年以上前から一番最初にタクシンの批判を始めたSondhi Limthongkulが有名で、最初に黄色いシャツを着て反タクシン運動をしていました。

そんな彼も最初は、タクシンのお友達でしたが、仲たがいしたようです。

そんな黄色シャツと過激な闘争をしてきた赤シャツのリーダーの一人にJatuporn Prompanがいましたが、今では、毎日のように自分のSNSでタクシンの批判をしています。

私利私欲のために多くの仲間や部下を見捨ててきているから、恨みも買っているのですが、とにかくお金持ちですから、お金に釣られる人も次から次と出てきます。

今回の選挙では、今の首相のバックにいた与党が分裂しているのですが、一説では、プラユット首相の陸軍時代からの先輩で、副大臣を務めている、プラウィット・ウォンスワン大将が、タクシンと手を組んでいるとのうわさがあります。

プラユット首相は、新しい政党に入党しています。

タクシンの父親時代からのお仲間であるチットチョーブ一族で、ブリラムの帝王と呼ばれるネーウィン・チットチョーブや大麻解禁で有名になったタイ誇り党のアヌティン・チャーンウィーラクーン保険相をプラユット支持から何とか切り崩そうとこのところ、元風俗王として、多くの支持者を持っているチューウィットを使って派手なパフォーマンスをしているとの噂もあります。

この切り崩しがうまくいけば、タクシン派がプラユット派を上回るだろうといわれています。

ただ、タクシン派でも赤シャツとは別のグループで、若い学生などから支持を受けていたグループの政党が、タクシンから離れて独自の路線で若者たちの支持を広げているようです。

そして、赤シャツも以前のような団結がなく、タクシンに投票しないグループもかなりいるともいわれています。

とにかく、お金次第で動く政治家も多いし、投票する側も依然として少しのお金で買収される人たちがいるようですから、まだまだ分からないです。

ただ、もしタクシン派が勝利してタクシン派から首相が生まれると、また、反タクシン派が、騒ぎ出す可能性もゼロではないと思うし、とにかく、平和なタイであってほしいです。

日本人は、メディアもタイが好きな人たちも圧倒的にタクシンが好きな人が多く、いまだにタクシンが民主主義を守るとか、タクシンは貧困層を救うとかおめでたいことを考えている人もいるようです。