2019年6月6日木曜日

プラユット首相続投

昨日の国会は、首相を選ぶために、反タクシン派が推すプラユット首相とタクシン派が推す新未来党の党首タナトーンとの一騎打ちになりました。

お互いに、首相になる資格があるのかと意見が戦われましたが、プラユット首相への批判の方が多く、投票が行われるまでに13時間を費やしたそうです。

投票は、議員の名前を呼ばれたあと自分が推す人の名前をマイクを通して発表するスタイルで、上院の定数は250ですが、1人病欠だったそうで249名、下院は、定数は500ですが、新未来党のタナトーンが議員資格停止中で、もう1人病欠がいたそうで498名、合計447名による選挙なんですが、議長と副議長は投票権がないそうです。

結果は、すでにいろいろなところで報告されていますが、下院ではタクシン派7党が推すタナトーンが244票、プラユット前首相が251票を獲得し、上院ではプラユット氏が全員の249票を獲得。

トータルで、タナトーンの244票に対し、プラユット首相が500票で、プラユット首相が再選となっています。

まあ、すべて反タクシン派のシナリオ通りと言えますね。

いろいろな見方や批判はあると思うけど、一応、批判の多い憲法も、国民投票で支持された憲法ですし、下院でもわずか7票差であっても、一応、選挙で選ばれた下院の半数以上から支持された首相ですし、それを民主的ではないとは、批判しにくいでしょうね。

これからは、タクシン派も、軍事政権と批判も出来ないし、自分たちだけが、民主派とも言えないわけです。

これを含めて、シナリオ通りと言えますね。

今回、裏切り者が出るのではないかといわれましたが、タクシン派からも反タクシン派からも、一応裏切り者は出ませんでしたが、ただ、たった1人、タイ威信党のシリポン議員が、党の決定、プラユット支持に対して棄権しています。

あの揉めに揉めた民主党でも、党がプラユット支持を決めたら、それまで反対していた人たちも、議員を辞任したアピシットと議長のチュワン以外は、全員、プラユットを推しました。

ですから、なぜ棄権したのか、これから党内でいろいろと問題になりそうです。

今国会も、プレーム元首相の喪に服し、ほとんどの議員が、喪服に準ずる服装なんですが、なんといっても、ラマ9世やプレーム元首相やアピシット元首相は、タクシン派が嫌っているわけで、新未来党の広報パンニカ・ワニッチ(Pannika Chor Wanich)さんの服装が、派手すぎるのではないかと批判されました。

彼女は、派手好きというか、かなり自己顕示欲が強そうですね。POEMというブランドの服だそうですが、値段まで高いとかいわれているようです。

彼女も相当な負けず嫌いのようで、反タクシン派の有名な検死女医Khunying Pornthip Rojanasananのトレードマークのピンクや紫色の髪について噛みついています。

とにかく、首相が決まったので、次は、組閣です。問題なく決まるのかどうか、興味深いです。

それから、タナトーンの資格問題や、新未来党の解党問題も注目ですが、プラユット政権がシナリオ通りに決まったから、よけいな問題を起こさせないためにも、無罪放免になるような気もしますが、どうかな?

タクシン派は、すぐに街頭にでて、抗議活動や過激なことをしかねないですから、危険です。

平和が一番です。


2019年6月5日水曜日

オオカミ少年のお話

アリとキリギリス、ウサギとカメ、嘘をつく子供、王様の耳はロバの耳、北風と太陽、金の斧(金の斧と銀の斧)などで有名なイソップ童話ですが、古代からのいろいろなお話をギリシャ語でまとめたものをドイツ語や英語に訳し、それが、キリスト教徒と伴に日本に伝えられたといわれています。

いろいろな教訓が語られていて、明治政府の好みで、日本中に広がったようです。

「嘘をつく子供」は、「狼と羊飼い」とか「オオカミ少年」とか題名がつけられています。

英語だと「The Boy Who Cried Wolf」ですから、オオカミと叫ぶ少年ですね。

タイでは、「เด็กเลี้ยงแกะ」ですから、羊飼いの子供です。

いつも嘘ばかり吐いているといつかひどい目に遇うよという教訓です。

新未来党が、党を裏切って、プラユットを支持すれば、大金をはずむといわれたと記者会見で発表したんですが、証拠はありますかと質問されたら、今は言えませんと答えていました。

どんなお誘いがあっても、新未来党には、裏切り者のコブラはいませんといったので、裏切り者のコブラはいなくても、嘘つきの「羊飼いの子供」はいるようだねと皮肉られているそうです。

今日も新未来党の広報パンニカ・ワニッチ(Pannika Chor Wanich)さんが、いろいろと話題を提供したようです。

彼女とパリナーさん(Parina Kraikupt)さんの対決は、おもしろそうです。

ちなみに、私が名乗っているオオカミおじさんは、イソップからとったんではなくて、一時流行った動物占いからとったモノです。

変わり者のオオカミというのが私だったので、気に入って名付けました。



アピシット元首相 下院議員を辞任

先ほど、元民主党の党首だったアピシット元首相が、民主党として、最終的にプラユット首相を支持すると決定したことを受け、自分が今までプラユット首相を支持しないと言ってきたことの責任をとり、下院議員を辞任すると発表しました。

民主党としては、これ以上、もめ事を増やすことより、連立に加わってプラユット政権を誕生させてから、徐々に憲法改正などを訴えていくことを考えたんでしょうね。

そうなると、アピシットの居場所がないわけで、辞任するのは当然と言えるでしょう。

この辺については、もしよろしければ、私が3月29日に書いたコラムを読んでいただけたらと思います。

これから先、アピシットがどう動くのかはわからないですが、希望的な観測としては、甥っ子のParit Wacharasindhuを前面に出して新しい党を立ち上げるのがいいと思います。

今回の選挙でわかったことは、若い世代の票はバカに出来ないということですし、ネットを駆使しての広報活動は重要だということです。

新未来党から、タクシン派や共産主義者を除いた政党という感じが理想でしょうね。

新民主党は、すでに登記されていそうですから、「新時代党」かな?

シンボルカラーは、「緑」でしょう。

そろそろ議会も始まるでしょう。何が起きるのかな?


注目の6月5日です

今日は、サッカー日本代表がトリニダード・トバゴと試合をする日ですが、タイの国会で首相指名が行われる予定の日でもあります。

昨夜、民主党が、予想通りというか、最終的に国民国家の力党との連立に参加することを決定しました。

連立に対して、賛成61に対して反対は16票だったそうです。

党の決定ですから、原則的に、首相指名選挙で票が割れることはないとのことです。

民主党が連立に参加したことで、自動的にタイ威信党も連立に参加で、タクシン派7党の合計が246議席なのに対し、反タクシン派は、254議席になっています。

一応僅差ですが、下院の過半数を獲得しています。これに上院の250議席が加われば、ほぼ間違いなくプラユット首相が選ばれることになります。

上院は国家平和秩序評議会が選んだといわれていますが、下院は、選挙で選ばれたわけで、その選挙で選ばれた議員に選ばれた首相は、民主的な首相ということになるわけです。

実際の首相指名の投票では、1人1人の名前と自分の投票する人の名前を発表するので、誰が誰に投票したかがすぐにわかります。

タクシン派からも反タクシン派からも裏切り者のコブラが出る可能性はあるといわれています。

一番の注目は、選挙の時からプラユットを支持しないと明言してきたアピシット元首相が、どうするのかです。

プラユットに投票するのか、棄権するのか、それとも、離党を発表し、議場を出て行くのかとか予想されています。

おもしろいのは、今回の3月23日の選挙で、最大の票を獲得したタクシン派のタイ貢献党が、自分たちが首相候補としてあげた3名を指名しないで、新未来党のタナトーンを指名すると発表したことです。

選挙の時には、スダラットを首相候補の一番に揚げて戦ってきたのに、それを実行しないのは、やはり、タクシンの妹などの反対があったのかもしれません。

今は、反軍政ということでまとまっている7党ですが、万が一、タクシン派が政権をとるようなことになれば、揉めに揉めて、分裂するのではないかと思います。

個性も欲望も強い人たちの集まりですから、反タクシン派以上にまとまらないのではないかと思いますね。

東北タイから選ばれたタクシン派の議員たちの間では、まだスダラットを候補にしないのはおかしいとの声が上がっているそうです。当然でしょうね。

そのくせ、アピシットなどに対しては、選挙の時の発言を守れというのですから、完全にダブルスタンダードです。

新未来党が、タナトーンと同じように、メディアの株を持っている議員が反タクシン派にも30名いるから調べろと言っています。もう完全に悪いのはタナトーンだけではないという小学生レベルのクレームです。

それから、反タクシン派から、3000万バーツで引き抜きの話が来たとか、いや6000万バーツだとか12000万バーツだとか、証拠も示さないで、言いたい放題です。

証拠がなければただのデマだって知らないようです。

タクシン派の戦略は、とにかく、プラユットは、クーデターを起こした張本人で、国家平和秩序評議会(NCPO)議長なんだから、首相になる資格はないという批判をするようです。

一応、以前に有資格者だとの決定は出ていたと記憶しますが、どうなんでしょうね。

議長のチュワンが、どういった議事進行をするのかも注目されていて、11時からの議会は、たぶん、深夜まで続くのではないかと予想されていて、高齢のチュワンですから、副議長がサポートするだろうとのことです。

今日中に首相が決まるのか、それとも、明日以降まで揉めるのか、興味はあります。


2019年6月4日火曜日

小学校プログラミング教育からの妄想

文部科学省では、2020年度からの小学校プログラミング教育の全面実施に向けて、平成30年3月に「小学校プログラミング教育の手引(第一版)」を作成し、「小学校を中心としたプログラミング教育ポータル」を通じた実践事例の発信などの支援策を実施してきました。

日本は、いつの間にか、IT後進国になりそうです。それで、慌てて、プログラミング教育ってことのようですが、それはそれで素晴らしいことです。

日本人は、今までに何人もノーベル賞受賞者を出してきている国で、理科系には強い民族だと思います。

教育全般に言えることですが、小学校の頃から、子供たちがどんな分野に興味を持っているのかとか、どんな方面に能力があるのかなどを、しっかり見つけ出してあげることが大切だと思います。

画一的に、みんなに同じことを教えても、興味のない子は、伸びないでしょう。

ダウンタウンの松本くんが、不良品が出るから、不良品同士でやり合ってとかいったそうで、炎上しているそうですが、みんな、能力には違いがあるわけですが、能力にもいろいろとあるから、一つの能力ではポンコツでも、他の能力では、ポンコツとバカにしたヤツよりも優秀であることはよくあることです。

それぞれの持つ能力で伸びるところを伸ばしてやれば、苛められることも減るのではないかと思います。

長距離走でも、最初はビリでも、終わる頃には、上位に入っているということもあるわけです。

これからの時代は、AIが出来ることと出来ないこととに、大きく別れていくといわれています。

例えば、芸術などは、これから、どんどん価値を増すのではないかと思います。

今、朝ドラで、アニメについてやっていますが、コンピューターやスマホのアプリで動画の加工などをするのも、原理は同じで、一枚ずつの絵を何枚も重ねたり動かしたりするわけです。

コンピューターの原理の一つは、画面上の光の点を連続させて直線にしたり、面にしたりし、色も基本の色の組み合わせで、いろいろな複雑な色を作り出すわけです。

ディスプレイ上に写真や映像を出すことと逆に、実際にある物や人をイメージセンサー上で捕らえて、それをデジタル信号化するのがデジカメです。

制御なんかでも、座標上で、どの位置に来たらどんな動きをさせるかを決めていくだけです。

もし何々なら、何々が起きるといった計算式が出来ます。

そういった基本的な考え方を子供の頃に教えて、応用させたり、改良させたりすれば、才能ある子供たちなら、どんどん能力を伸ばすと思います。

プログラミング教育にも英語が必要だという人がいますが、プログラム言語は基本英語ですが、読み書きですから日本人は得意です。

まあ、実際にプログラムを書くよりも、どんなアプリを作るかとかもっと大きな設計図を考える方がいいですね。

チームでの話し合いの時には、AIを使って通訳してもらえばいいだけです。

要するに、コマに使われるよりも、コマを使う側になれるように教育してもらわないとね。まじめでよく働く日本人は素晴らしいですが、外国人のために働く日本人で満足してはイケナイと思います。

そうでしょゴーンくん。

自動運転のプログラムを作るにしても、歩行者など他人に優しくて運転マナーのいい人でないと、いいプログラムは作れないでしょう。

詐欺師の才能がある人なら、いいIT商売のモデルを考え出すことも出来るでしょう。


外国語教育の話

2020年の英語教育カリキュラム開始に伴い、2018年から小学校で英語学習が本格的に始まっているそうです。

日本人は、英語を話すことが苦手です。英語を話す機会が少ないですから当たり前ですね。

最近は、外国人が日本に大勢来るようになったし、日本人も仕事や留学などで海外に行く機会は増えています。ですから、英語を話せた方が便利です。

ところが世の中、AIの進歩も著しくて、もう同時通訳機能などもスマホに常備できる世の中です。実用として使えるレベルになるまでに、そんなに時間はかからないでしょうね。

一般の人が人生で英語を使うことはそんなに多くはないです。ですから、英語など勉強しなくても、翻訳アプリなどがあれば、問題なく人生を送れます。

何で英語英語というのかを考えれば、たぶん、日本人が英語を話したら、外国人にとっては便利だからでしょうね。

あのルノーのおっさんのように、日本語を勉強しないで英語だけで日本人を顎で使えるわけです。

逆にいえば、英語なんか話せなくても、通訳を使えば、外国人と話は出来ます。その方が、難しい話を間違いなく出来ると思います。

外国人が、通訳を使ってでも日本人と話がしたいと思わせるようにすることが重要ですね。

天皇皇后両陛下が、通訳なしでトランプ大統領夫妻と会話したことが、かなり特別に評価されているようですが、私は、出来るにこしたことはないけど、出来なくても問題はないと思っています。

今までのような英語教育でも、英語に興味がある人は、それなりに、自分で努力しているわけで、語学留学をしたり、外国人の友達を探したり、英語の映画を毎日見たり、いろいろな方法で英語を覚えます。

必要な人が、必要に応じて外国語を学べばいいと思います。

言葉なんか、世界中の国で、赤ちゃんは、母親などの声を聴いて耳で理解していきます。文字も文法も知らないで、言葉を覚えて、話が出来るようになります。

言葉は伝達のツールですから、話が出来るだけなら、話の内容はスカスカなわけです。

言葉が出来ても、伝えるべきことをしっかり伝えられないのでは意味が無いです。そして、仕事上の話し合いや交渉の時に、しっかり相手を納得させられるような考えがないと、話をする意味もないです。

重要なことは、自分の生まれた国の言葉をしっかり覚えることですし、自分の国の文化や歴史を覚えることが、大切です。

そして、人柄というか、人格ですね。礼儀正しく話せば、間違いがあっても、馬鹿にはされません。逆に、いくらベラベラでも、態度が悪かったり、下品で内容がない話なら、軽蔑されることもあるわけです。

竹中某氏のように、必要以上に外国語教育を薦める人には、注意した方がいいような気がします。


今朝の話題

今日は、タイの民主党が、党としてのまとまった最終決定を発表すると言われています。

最終的に国民国家の力党との連立を組むのか、それとも、独自に野党となるのかが注目されているわけですが、国民国家の力党との連立を組んだ場合には、アピシット元党首が離党する可能性もあるといわれています。

1年以内に国会の解散があるかもしれないし、その場合に備えて、党を出て、新しい政党を立ち上げて準備することもあり得るわけですが、どうなりますことか。

タイ威信党が、最終決定は明日の国会前に行うと言っているそうで、民主党も、明日まで決定を先延ばしするかも。

まあ、いろいろな駆け引きがあるようです。

そんななか、タクシン派は、連立政権を組む可能性がゼロではないにしても、民主党と組むのは支持者の賛同が得られないでしょうし、タイ威信党にしても同じです。

現在の目標は、とにかく、プラユット首相の指名を断固阻止するということのようです。

新未来党のタナトーンが、議員資格がないとするのなら、プラユットも首相になる資格がないと、明日からの国会で追及する構えのようです。

そんななか、タイのベテラン女優のノック・シンチャイが、ツイッターなどで話題になっているようです。

彼女は、以前からバリバリの反タクシン派女優で、タクシン派からは、嫌われているわけですが、彼女がインスタグラムで、UNHCRに寄付をするステージでスピーチをしたと写真とコメントの載せたことで、タクシン派からブーイングがわき起こっているわけです。

タクシン派の命綱は、欧米から支持されているということですから、反タクシン派が、国連の機関と仲良しと思われては困るわけです。

ですから、寄付をしているだけで、UNHCRとは関係が無いと必死なわけです。

まあ、国際的な機関にもいろいろとあるわけですし、それを利用する人たちもいるわけですが、実際に寄付をしているのは本当らしいし、何が問題なのかよく理解できません。

自分たちは、何をしてもいいんだけど、自分たちに反対する者が同じようなことをすることは許さないというのは、よくあることです。

タクシン派は、タクシンやインラックをはじめ、タクシン派の人たちが、反タクシン派から国外に追放されているとの主張ですが、どう考えても嘘です。

有罪判決を受け、刑務所に入りたくないから国外に逃げているだけです。

嘘が多いから、嘘がばれないように必死になるわけで、何に対して必死になっているかで、嘘かどうかもわかります。


2019年6月3日月曜日

黒魔術の話

魔法というのは、古今東西、普遍の概念で、祈りとか、時には恨みであったり、いろいろな形もあります。

中世のヨーロッパでは、魔女狩りなんていうのもあって、なかなかグロですが、ちょっとエロくもあります。

ドイツのお城にいったことがありましたが、城門の中に、拷問部屋があって、拷問に使った機具が展示されていました。

ポルノ映画に出てきそうな雰囲気の部屋でした。

まあ、日本にも藁人形に5寸クギのまじないもあるし、よく調べたら、世界中に、おもしろそうな話もあるのでしょうね。

黒魔術というのがあって、なんか、気味が悪いイメージです。英語だとblack magicなんですが、black magicといえば、santanaですね。



ところで、タイにもブラック・マジックはありまして、タイ語だとサイヤサート(ไสยศาสตร์)といわれ、タイの土着の精霊信仰や、クメールの影響もあるといわれています。

一般的には、白衣を着たクメールの僧侶が行う儀式で、首には、大粒の数珠をつけたり、体中に入れ墨をしていたりして、なかなか雰囲気があります。

タイには、子供の精霊がいて、幸せを運んでくれるというクマーン・トーン信仰があります。

それで、黒魔術に、昔から、胎児が使われたり、子供が使われたりする事件が起きます。

お墓が荒らされたり、闇の中絶手術をしているところが、堕胎された胎児を供給しているのではないかといった恐ろしい話まであります。

黒魔術の儀式に使われたり、遺骨や遺体が秘密の脂の成分になったりして、それをカラダに塗られたりするとか。

こういった黒魔術は、インドからヒンズー教とともに、クメールに渡り、そこからタイにも入ってきていると思われるのですが、東北タイのカンボジアに近いところに、すごい黒魔術師がいるというのが、タイ人の間で信じられている都市伝説です。

もう、民間信仰とは言えないレベルで、有名なのは、タクシン派の赤シャツ集団がやった、血の儀式です。タイの首相府前の扉の所で、なんの血液かわからないですが、大量の血液をまいて、政府に呪いをかけるといったパフォーマンスでした。

あとは、もう、どう考えても詐欺じゃないかという、男性が離れなくなるおまじないとか、男性の浮気相手が死んでしまうおまじないとか、欲求不満のご婦人相手のエロい施術もあるそうです。

結局、肉体関係になって、そのうち、女性と黒魔術師との痴話喧嘩で訴えられるケースが多いようです。

今日のニュースでは、お墓が荒らされて、子供の遺体が盗まれ、近くのお寺にいる僧侶が怪しまれているというニュースがありました。


IUU漁業とは

IUUというのは、「違法・無報告・無規制漁業」(Illegal,Unreported and Unregulated fishing)の事だそうです。

具体的には

違法漁業・・・漁獲量や漁法に関する国内法や国際法に違反して行われる漁業

無報告漁業・・・法令や規則に反して漁獲量の報告が行われない、又は過少報告されている漁業

無規制漁業・・・便宜置籍船(管理措置が緩い国に登録された漁船)などによって地域漁業管理機関(RFMO)の規制を逃れて行われる漁業

要するに、世界共通の水産資源をみんなで守って、継続的にみんなで利用できるようにしましょうという取り決めのようです。

タイは、2015年4月に欧州連合(EU)からは、違法・無報告・無規制(IUU)漁業国への指定を警告する「イエローカード」が出されていました。

もしも、指定された期間内に改善されないと査定されると、EUへの水産加工物の輸出が出来なくなるという、厳しいモノでした。

タイの水産業といえば、日本人にとっては、海老の養殖が有名ですが、それ以外にも、いろいろな海域で漁業を行っていて、シーチキンの缶詰などは、世界中に輸出されています。

タイは、インドシナの中では、優等生で、経済発展も進んでいるので、隣国のラオスやカンボジアやミャンマーからの労働者が、ものすごい数なわけです。

海外からの労働者の多くが、タイ人が嫌がる厳しい職種で働くことが多く、安い賃金で労働基準法に違反するような苛酷な環境で働くことも多いわけです。

韓国の徴用工問題などと同じように、実際には、自分から求めて就いた仕事であっても、労働条件に対する不満があり、問題になることもあるわけです。

タクシン派政権から軍政に移行したことに関係があるのか、タクシン派の得意な、欧米からの圧力か?タイの漁業に従事する外国人の労働条件の劣悪さに関して、欧米から批判されたわけです。

詳細は、こちらのサイトを読んでください。

タイ:漁業における「奴隷労働」問題の背景

タイ政府は、この問題に関して、出来る限りの対策をして、改善に取り組み、なんとか、今年の1月に、イエローカードを取り消すことに成功しています。

アジアからは、韓国、フィリピン、スリランカ、台湾、ベトナム、タイ、カンボジアにイエローカードが出されていましたが、カンボジア以外は、すでに取り消されているようです。

人権問題とか報道の自由問題は、軍政に限った事ではなくて、タクシンやインラック政権の時であった問題なんですが、それを欧米からの圧力に利用するのがタクシン派の手法です。

日本の野党でもそうなんですが、政府を批判するのは難しいことではなく、国のため、国民のためなのかと首をかしげたくなるような攻撃するための政治になってしまうこともよくあることです。


2019年6月2日日曜日

今週の話題は

明日が王妃のお誕生日で祝日になっているから、タイは、3連休のまっただ中です。

今の予定では、水曜日の5日に首相が指名されるかどうかに注目が集まっています。

今のところ、民主党が、どうするのかが決まっていないわけですが、たとえ民主党やタイ威信党が、プラユットに投票しなくても、上院250名を握っているプラユットが首相に指名されるだろうことは、既定路線のようです。

もちろん、今後の議会運営を考えれば、下院でタクシン派を上回る議席を確保できた方がいいのですが、民主党もタイ威信党も与党に入って、少しでも美味しいポストを得る方がいいわけで、最終的には、全員でなくとも、多くの議員が、プラユットに投票するのではないかと思います。

プラユットには、まだ、議会の解散権も持っているわけで、選挙のやり直しは、どの政党にとってもお金も掛かるし、特に民主党には、逆風が吹き続いているから、まあ、長いものには巻かれると思います。

新未来党にしても、プラユットが追い詰められたら、今度は、タナトーンの議員資格剥奪だけでなく、新未来党への解党命令だって、可能性はゼロではないでしょう。

そんなわけで、まあ、水曜日に素直にプラユットが指名されるかどうかはわからないけど、プラユットに首相になる資格があるかなど、いろいろな追求が議会であったにしても、とにかくプラユット首相が誕生するでしょうね。

その現実をしっかり見つめたら、民主党やタイ威信党だけでなく、野党側からも、裏切り者が出てもおかしくないような気がします。

問題は、議長を務める民主党のチュワンのさじ加減じゃないかと思いますね。

チュワンが、どちらに立った議事進行をするのかで、大きな違いも出るかも知れません。

5日には、キリンカップのサッカーもあるから、それも楽しみです。


タクシーの運転手の話

普段は地下鉄と徒歩が多いのですが、昨日は、タクシーに乗りました。

タクシーを待っていたら、私のたっているところから30メートルくらい離れたところで、タクシーがパーキングランプを点滅させて、乗客を降ろし、そのまま私の所に来て止まりました

私は、助手席側の窓越しに、運転手に行き先を告げて、OKをもらって乗車しました。

そして、タクシーは発進したのですが、その瞬間、後ろにいた別のタクシーが、クラクションを鳴らしながら追い越していったので、私の乗っていたタクシーの運転手が、カッとして、追いかけていって、横に並んで窓を開けて、なんか用があるのかと叫びました。

叫ばれたタクシーは、無言でスピードを上げて走り去りましたが、私の乗ったタクシーの運転手は、怒りがおさまらないようで、同じタクシー運転手同士なのに、乗客を拾う時間くらい待てないのかとか、喧嘩を売るんだったら、逃げるなとか、まあ、いろいろと独り言を言っていました。

私としては、まあまあ、落ち着いてといったんですが、その程度では怒りはおさまらず、しばらく、私に向かって、走り去った運転手の悪口をいろいろと言っていました。

この間の川崎市・登戸の包丁を振り回して子供たちに切りつけ、自分も自殺した事件の後、テレビなどで、コメンテーターが、「死ぬのなら、1人で死ぬべきだ」といったことに対し、そんなことを言ったら、同じように悩みを抱えて自殺を考えている人が、同じような犯罪に走る可能性があるから、「1人で死ね」なんて言わないで欲しいと発言して、炎上したわけですが、発言するタイミングというのもあって、いくら、正論が含まれていても、反発を招くような発言は、賢明ではないわけです。

怒っている人をなだめるのは、なかなか難しいわけで、とにかく、しばらくは、反論せず、話を聞くことにしました。

そしたら、あんた日本人だろと言ってきて、一つ聞きたいことがあるんだけど、聞いていいかいというので、いいよと答えました。

質問は、日本人は、外国人が嫌いだっていうのは本当か?と聞いてきました。

私は、昔に比べて、今は、外国人も多くなっているし、田舎で外国人が少なくても、そんなに嫌ってはいないと思うと答え、もちろん人それぞれで、中には嫌いな人もいるだろうけど、それは、どこの国でも同じだと思うと伝えました。

なんか、日本で働いた経験がある知人がいるのか、いろいろと知っているようでした。

そしたら、今度は、オーストラリアのアジア人差別は、どう思うとか、欧米人の悪口がはじまりました。

自分の国では生活が苦しいからタイに来て、札びらきってえらそうだとか、自分たちが上で、タイ人を見下しているとか。

全く無視も出来ないし、反論は危険だし、同意しながら、早く家に着かないかとそればかり考えていました。

タイ人は、優しいから、外国人にも優しいねとか、タイ人のいいところを持ち上げて、何とか家に着きました。

今は、ネット時代で、多くの人たちが、ネットで、いろいろな情報をゲットしているし、いろいろな意見も知っています。

イライラしている人もいるし、人間関係もなかなか難しい世の中ですね。


2019年6月1日土曜日

伊藤美誠選手

大魔王が女王をのみ込む! 伊藤美誠がリオ金・世界ランク1位の丁寧に大勝利!

伊藤 美誠(いとう みま、2000年10月21日生まれ)は、静岡県磐田市出身の日本の女子卓球選手。 所属は、スターツSC。ITTF世界ランキング最高位は7位。

ちょうど「サワコの朝」に出ていました。彼女の個性のおでこを隠した髪型とお化粧で、かなりの美人になっていました。

彼女は、本番に強いタイプのようで、負けている場面でも不敵に微笑んだり、逆境にはめっぽう強いようです。

中国は、どこかに強い選手が現れると、その選手に似せたコピー選手を育てて、対策を練るんだそうですが、彼女は、自分のコピーはゼッタイに無理だと言い切っていました。

なぜなら、彼女のスタイルは、本番勝負のひらめきなので、練習をいくらみても、本番で何をしてくるのかは、わからないはずだとのことでした。

まだ20にもなっていないのに、ものすごくしっかりしています。もちろん、私生活とかはわからないですが。

東京オリンピックに出場して、金メダルを取って欲しい選手の1人です。


今日は病院の日

糖尿病なので、時々病院でヘモグロビンa1cなどを調べてもらっています。

慢性の運動不足と、最近は、ポテチばかり食べているので、かなり心配でしたが、いつもと同じような結果でした。

もうずいぶんと長いこと薬を服用して、血糖値をコントロールしているから、血液検査と尿検査もしてもらって、腎機能も調べてもらっています。

今日の採血の人は、あんまり上手ではなくて、
注射針のあとが、直径1センチほどのアザ状態。


合併症の腎不全も恐ろしいです。でも、結果は、正常の範囲とのことでしたので、一安心。

健康体の人からしたら、血糖値やA1cの結果は、とんでもなく高いのですが、わたし的には、まあまあで、帰りに寄ったDonDonDonkiでお寿司や揚げカレーパンを買って、またまた血糖値を上げています。

美味しゅうございました。