2023年12月21日木曜日

大使館からのメール  【注意喚起】年末年始における注意事項

 当館では、旅券の紛失・盗難を始め、各種盗難、詐欺被害に関する相談が多く寄せられておりますところ、年末年始を迎えるにあたり、在留邦人及び渡航者の皆様におかれましては、以下の点に留意し、安全に十分注意して行動していただくようお願いいたします。


1 一般犯罪に対する警戒について

(1)旅券の紛失・盗難相談の急増

本年1月以降、旅券の紛失・盗難に関する相談が急増しております。1月から11月までの相談件数は249件(うち盗難は67件)で、昨年の相談総数(103件)の約2.5倍となるなど、高水準で推移しております。

旅券は貴重品と同様に保管管理に努め、また第三者に取り出されやすいポケットなどに無造作に入れることなく、紛失や盗難防止に努めてください。電車内やイベント会場など、人が多く集まる場所においては、バッグを体の前に持つように心がけてください。

【盗難事例】

・空港に到着し電車にてバンコク都内の駅まで向かう途中に、背負っていたリュックに入れていた旅券在中のポーチを抜き取られた。

・バンコク中心部のショッピングモールで開催されたイベントに参加していたところ、背負っていたリュックに入れていた旅券及び財布を抜き取られた。

・バンコク中心部のスーパー店内において買い物中に、肩に掛けていたトートバッグに入れていた旅券が入った巾着を抜き取られた。

・スクンビット通りを徒歩で移動中に、肩に掛けていたバッグに入れていた旅券在中の財布を抜き取られた。


〇 当館ホームページ「タイで旅券を紛失(盗難被害)した場合の手続き」

https://www.th.emb-japan.go.jp/itpr_ja/consular_lost.html


(2)寸借・送金詐欺被害

バンコク中心地区において、近隣国からの旅行者を名乗る女性(又は女装した男性)が、日本人男性に英語や片言の日本語で声をかけ、お金をだまし取る詐欺事案が報告されています。この犯罪手口は昨年から本年にかけて大使館に被害相談が多く寄せられており、中には複数回にわたってだまし取られ、被害額が高額となった事例も含まれます。

路上で見知らぬ人から声をかけられた場合には、詐欺の可能性がありますので、十分ご注意ください。

【特徴】

「〇〇からバンコクへの移動中に財布や旅券をなくして困っている」、「旅券の再発行代など、5万バーツ貸して欲しい」、「借りた額を振り込むので、口座番号を教えてほしい」などと声をかけ、お金をだましとるもの。


(3)外国人による現金・クレジットカード抜き取り被害について

本年1月以降、バンコク市内において中東系の男性(または男女)から「お札を見せてほしい」などと声を掛けられ、やり取りをしている間に現金・クレジットカードを抜き取られる被害が多発しております。

【被害事例】

・アソーク駅近くで男性に英語で声を掛けられ話していると「私たちにはお札にキスをする習慣がある。日本のお札を見せてほしい。」と言われ、お札を見せようとしたところ、財布を強引に掴まれ「ちょっと見るだけ。」と言って中身を確認される。すぐに手を離してくれたが、別れた後不審に思い中身を確認したところ、5万円抜き取られたことに気付く。

・トンローのドンキモール近くで男性に「来週日本に行く予定なので日本のお札を見せてほしい。」と英語で声を掛けられる。お札を見せようと財布を開いたところ、強引にお札数枚を取り出された。男性はすぐにお札を返してくれたが、後ほど確認したところ、10万円程抜き取られていたことに気付く。

・ホワイクワンのショッピングセンター内で男性に「タイに観光で来ており、これから両替をする予定だが、タイ通貨を見せてほしい。」と英語で声を掛けられる。お札を見せ、別れた後に財布を確認したところ、クレジットカード1枚を抜き取られていたことに気付く。

皆様におかれましては、見知らぬ相手から上記の様に話しかけられた際は、相手にすることなく、その場を立ち去る様に心がけてください。


2 年末年始の閉館日

当館は、12月29日(金)から、明年1月3日(水)まで閉館します。旅券、証明書等を申請予定の方はご留意ください。


【海外安全 虎の巻2024~海外旅行のトラブル回避マニュアル】

https://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pdf/toranomaki.pdf 

【ゴルゴ13の中堅・中小企業向け海外安全対策マニュアル】

https://www.anzen.mofa.go.jp/anzen_info/golgo13xgaimusho.html 

https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_009327.html

【安全の手引き】(当館HP)

https://www.th.emb-japan.go.jp/files/000207735.pdf


(問い合わせ先)

○在タイ日本国大使館領事部

電話:(66-2)207-8500、696-3000

所在地: 177 Witthayu Road, Lumphini, Pathum Wan, Bangkok 10330

(ウィタユ通り、ルンピニー警察署とMRTルンピニー駅のほぼ中間)


2023年12月19日火曜日

海外で年寄りになる

生まれてきた以上、誰でも歳をとっていくわけですが、海外に滞在している人が海外で歳をとっていくことには、いろいろな問題があります。

若いころなら、どこの国が住みやすいとか、楽しいとか、いいことばかりを考えて、海外で暮らすことに憧れたりするものですが、実際に海外で生活すれば、いいことばかりではありません。

日本人が海外で滞在するためには、ビザや滞在許可の問題があります。

労働許可の問題もあるし、病気やケガの時の医療費と保険の問題もあります。

老後には、年金やそれ以外の収入の問題もあります。

最近、ネットなどでも時々話題になっているのが、国際結婚をした人の離婚問題や、離婚や死別後の滞在許可の問題があります。

仕事がうまくいかなくなったり、失業したりのケースもあります。

場合によっては、すぐに帰国ないし、他国への出国が必要になるケースもあって、びっくりされる方もいらっしゃるようです。

一定期間の駐在なら、非日常の生活を楽しめばいいわけですが、長期滞在ともなれば、もう日常生活で、悩みもたくさん生まれてきます。

外国ですから、言葉や習慣の問題もあるし、対人関係もあります。治安や衛生問題もあります。

海外で心の悩みを抱える人も少なくありません。

国際結婚は、半分近くがうまくいかないという話もありますし、海外での暮らしになじめない人も少なくないですし、信頼できる友人も限られていたり、専門医も日本語では対応してもらえないことがほとんどです。

日本国内にある問題は、海外でもあるわけで、不倫問題とか子供との関係とか、原因のはっきりしない体の不調とかもあります。

海外での更年期とか、加齢に伴う問題は、日本よりもきついかもしれません。

個人差はあると思いますが、加齢で、味覚も変わっていくし、現地の言葉の発音も、若いころに比べると相手に通じにくくなったりもします。

海外で認知症とか、海外で、寝たきりとか、考えたくなくても、一度は考えておいた方がいいと思います。

事故や病気で死んでしまったら、その時にはどうするのかも。

2023年12月2日土曜日

パイロットとコーパイロット

 AIがどんどん進化していて、いろいろなところにコーパイロットと名付けられたAIを使った手助けの機能が増えてきています。

わからないことがあると、検索してもらったり、アイディアを出してもらったり、書類を作ってもらったり、フラフや画像を作ってもらったり、もう大活躍です。

でも忘れてはいけないことは、そういった機能はコーパイロット(副操縦士)であってパイロット(操縦士)ではないわけです。

パイロットはパソコンやスマホを使う人間です。

人間が指示を出さない限り、コーパイロットはただそこにいるだけで何もしません。

これが、AI時代を生きていく若者たちへの大きなヒントになると思いますね。

要するに、一番重要な事は、どんな指示を出すのかを考えることが重要なわけです。

例えば、翻訳機能があっても、何を翻訳してもらうのかがないと翻訳できないし、どんなデザインをしてほしいかの指示を出せないときれいな絵も描いてもらえません。

道具の部分は、AIがやってくれますから、計算なども電卓がするようなもので、人間は電卓の使い方と、電卓の仕組みを知っていればいいだけです。

外国語なんかでも、必要なことは日本語で何を考え何を伝えるのかが重要なわけで、それがあれば、あとはAIが自動翻訳してくれます。

これから必要になるのは、日本語を正しく使う能力だったり、日本語で考える能力だったり、日本の歴史や文化を正しく知っていることでしょう。

独創的な発想力とか、誰にも負けない趣味を持ったり、独自の知識を持つ分野があったり、個性が大切になるでしょうね。

真似ることなど、AIの得意分野です。

裁判なんかも、AIが過去の判例をすべて解析すれば、人間よりも正しい判決を出せるかも。

外国語を通訳する人がいないから告訴できないとか、馬鹿みたいで、そんな時こそAIを使った自動翻訳でしょう。