2017年10月30日月曜日

ジョーン・バエズ

洋楽を聴き始めたのは、小学校高学年の頃からでしたが、ラジオで、「9500万人のポピュラー・リクエスト」という番組を聴いて、いろいろな洋楽を聴きました。

米国では、プレスリーやダイナ・ロスとシュープリームスなど、それからフォークソングも多くて、イギリスでは、クリフ・リチャードとかビートルズ、フランスやイタリアの曲もありました。

最初に感動したのは、ジョーン・バエズの高くて澄んだ歌声と、その歌詞でした。

当時の米国は、ベトナム戦争反対運動や公民権運動が盛んで、抗議のプロテストソングが人気がありました。

YouTubeで検索すればいろいろと聞くことが出来ます。

「We shall overcome」我々は、いつの日にか、必ず勝ちますとか、かっこいいですね。

「Donna, Donna」子牛が売られていって、殺されるという悲しい歌で、世界中で歌われています。

「All My Trials 」わたしの試練ももう少しで終わりになるだろうと悲しげに歌います。鳥肌が立ちました。

彼女は、メキシコ系のアメリカ人で、クエーカー教徒の家庭に育ったのだそうです。

歌詞の中で、「もしも生きることがお金で買えるのだとしたら、お金持ちが生き、貧乏人は死ぬだろう」と歌っていますが、PPMとかポール・マッカートニーの同じ歌では、「生きること」の代わりに「宗教」となっているのが興味深いです。

原曲は、カリブ海のバハマの子守歌だそうで、「静かにしなさい、おかあさんは、何時か死ぬために生まれてきたんだよ。」バエズの歌声が、悲しすぎます。

彼女は、生粋の左翼のようで、一時付き合っていたあのボブ・ディランもついていけなかったようです。

Hush, little babyというのは、泣き止みなさいという子守歌の常套句のようです。

マザーグースにも子守唄「ハッシュ・リトル・ベイビー」があります。マザーグースのことをイギリスでは、ナーサリー・ライム (Nursery Rhymes)というそうで、童謡という意味も含まれているのでしょうね。

子供の頃に母親などから、おとぎ話を読んでもらったり、童謡を教えてもらうと、心が豊かになりますね。

今の日本には、プロテストソングがないような気がしますが、どうなんでしょうね。

若者には、保守よりも革新や反抗が似合うような気がします。