2018年7月12日木曜日

少数民族と無国籍

今回のサッカー少年たちの救出では、いろいろな話題が出てきていますが、ニューヨークタイムズは、さすがですね。少数民族の少年にスポットを当てています。

マイノリティーやヒューマンライツは、読者を増やすようです。

コーチのエーク、Ekkapol Chantawongさんが、シャン族で無国籍であることは、メディアでも取り上げていましたが、12人の少年たちの中にも、無国籍の少年がいるようです。

Adul Sam-onくん14歳は、ミャンマーのワー族で6歳の時からタイで暮らしているそうです。両親は、メーサイにあるバプティストのキリスト教会に彼を預け、彼は、そこで暮らしてきているようです。

彼の通うBan Wiang Phan Schoolには、在校生の20%が、無国籍で、その半数が、少数民族だそうです。

タイ全土には、現在およそ44万人の無国籍者がいるんだそうです。

Adul Sam-onくん以外に2名のサッカー少年が無国籍で、コーチを入れると無国籍は4名になるようです。

ニューヨークタイムズは、ビルマ語・ワー語・中国語や英語を話すAdul Sam-onくんがみんなの通訳係のような扱いをしたいようですが、マルチリンガルの学校に通う生徒も6名いるわけですから、キリスト教や少数民族への思い入れが強すぎかな。

山岳民族の多くは、中国の少数民族で、普通に北京語を話します。カレン族などキリスト教徒も多いです。

中国系ですから、色白ですし、女性には美人も多いです。

国境など、権力者たちがあとから引いた線で、実際には、国境を越えて、人びとは移動しながら狩りをしたり貿易をしたりして生きてきているわけです。

北部の山の中で出会った猟師は、どう猛そうな犬を連れて、銃を背中に背負っていました。

彼らの村で聞いた話では、怪我をしたときとか痛みがひどいときには、ケシから作ったアヘンを薬として使っているとのことでした。

別のもっと開けた観光客用の村では、いろいろなものを売る屋台もありましたが、そこには、ネパールやチベットの民芸品も売られていました。

彼らにとっては、ネパールもチベットも生活範囲内なのかもしれませんね。

象牙に描かれたインド風の春画が何枚もあったのですが、お値段が高すぎて、とても手が出ませんでした。今から思うと、とても残念でした。

今は、もう近代化しているだろうから、村があっても、あくまでも観光客向けになっているんでしょう。

カレン族は、メーホンソンで暮らす首長族の村が有名ですね。

日本のジャーナリストも、あの辺は、話題がいっぱいですから、おもしろい視点で取材したら、おもしろい記事が書けるのではないかと思います。