2018年7月19日木曜日

売国土

土石流などの土砂災害で、多くの人びとが大きな被害を受けるわけですが、土というのも、国の大きな財産です。

山に木が生えて、落ち葉が堆積し、いろいろな生き物たちのおかげで豊かな土が出来上がります。その土が、雨で流されて、川を下ってデルタを作ったり、海の生物に栄養を与えたりしています。

山の木を切ったままにしておくことで、山の保水力が無くなって、土砂災害の原因にもなっているわけです。

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川を下るのは、土だけでなく、石も流されていき、細かくなれば砂となります。

砂というと砂丘などがイメージされて、海の砂ですが、川にも砂はあります。

近代都市には、高層ビルが建ち並びますが、ビルを建てるには、鉄骨とコンクリートですね。

コンクリートには、セメントと砂と小石と水ですが、川の砂や山の砂が使われますが、最近では、海の砂から塩分や石灰分を除去したものも使われているそうです。

あと、海などの埋め立てにも、大量の土砂が使われます。山を切り崩して埋め立てをすれば、国土は広がりますが、土砂災害の原因にもなりそうです。

農地や山林を外国企業が買って、農業や林業をするという話はよく聞きますが、そんなもの買っても、土地までも持っていくわけにはいかないという人も多いです。

ところがどっこい、土砂というのは、海外に持ち運べるわけです。

カンボジアのNGO、シンガポールの砂輸入を非難

シンガポールはなんにもない国ですから、飲料水も食糧も海外から輸入しているわけですが、あの有名なマリーナベイなんかも、コンクリートがなければ建設できないわけで、海外から砂を輸入してきたわけですが、どうも、闇があるようです。

建設業者は、世界中から砂を集めているわけですが、国土をそう簡単には売らない国も多いわけです。

例えば、日本の山を切り崩して得た土砂を中国が南の島の埋め立てに使ったとしたら、日本人は、納得しないでしょう。

日本には、そういったことを規制する法律があるのかな?

日本も、世界中から木材を輸入したり、農産物を輸入したりしてきていますが、海外から土砂を買っている可能性もありますね。

ネットで調べてみたら、カンボジアやベトナムから買っている企業はあるようです。

土砂の中には、細菌とか微生物とか含まれていそうですが、大丈夫かな。

お金が欲しいとか、自分のルーツのためとかで、売国奴と呼ばれる人たちもいますが、自分の国の土地や土砂を売ったら、ホンモノの売国土ですね。