2018年7月8日日曜日

プーケットの海難事故

南タイにある国際的なリゾート地プーケットで観光船が沈没した事故ですが、タイ政府としては、あまりありがたくないニュースなのか、死者の数の割りに大きな話題にはなっていません。

ニュースバリューとしては、やはり北部の洞窟に閉じ込められた13名なんでしょうね。

タイは、観光立国で、観光は農業と同じように重要な産業ですから、観光客が逃げるような報道はしたくないんだと思います。

今回の海難事故では、大きく分けて二つのことが言われています。

一つは、なぜ、嵐が来ることが予想され、警報がでていたのに、船が出港したのか。もう一つは、船の安全性と、管理会社の問題です。

タイには、ものすごい数の中国人観光客が来るのですが、それに伴って、中国系旅行社や、お土産屋などの問題も時々ニュースになっています。

中国人は、不法滞在や不法就労など、なんとも思っていないようで、時には、タイ人の国籍を買ったりして、タイでビジネスをしているようです。

プーケットの大きな旅行社は、以前にも、実際の経営者が、中国人だと手入れをされています。旅行社が、船会社やレストラン、お土産屋などを経営し、中国人観光客の落とすお金を吸い上げていて、タイには少しもお金が入ってこないというクレームもあります。

ガイドは、タイの法律で、タイの国籍を持つ者でガイドライセンスを所持する者だけが出来る職業ですが、実際には、中国人がガイドをして、タイ人をアシスタントとして雇っているケースが多いそうです。

以前は、日本人観光客でも問題になったように、観光客を案内するお土産物店などは、ボッタクリも多いそうで、中国人観光客の方からの苦情も多いそうです。

こうしたシステムは、もはや国際的ですから、日本でも同じようなことが起きているはずです。

日本で最近問題になっている中国人による白タクや無許可のバスなども、同じような、中国マフィアたちによるビジネスでしょうね。

あと、中国人観光客のクレーム体質もありそうです。予定されているツアーを中止すれば、すぐに苦情がでるようです。それも、出発時の天候はよかったようですから、天気がいいのになぜ中止なんだというクレームは想像できます。

そして、目的地について、天気が怪しいから、シュノーケリングなどをやめて、すぐに出発と言っても、中国人なら、まだまだと、なかなか船に帰ってこないのではないかと思います。たぶん。

そんなことで、帰る時間が遅れた可能性もありそうです。

海難事故の方は、6日夕の時点で33人の遺体が発見され、23人が行方不明になっているそうです。

転覆したのは、乗員12名と乗客93名を乗せたボートと42名を乗せたヨット2艘で、これまでに91人が救助されているそうです。

救命胴衣を着けているのに、どうして死者が多いのかという問いが多いそうですが、客室の出入り口が一つで、逃げ遅れた人が、客室内で救命胴衣をつけていたために、余計に脱出が難しかったのではないかといわれています。

浸水してしまうと、救命胴衣のために身体が浮いてしまい、潜水が出来ませんから、室外にでられません。

飛行機などでも、非常時の案内で、救命胴衣は、機内では膨らませないようにとの案内がありますよね。

飛行機には墜落の可能性があり、船には沈没の可能性があります。最悪のケースも覚悟しておく必要はあります。