2018年7月9日月曜日

オオカミ少年と避難勧告

広島や岡山などでは、たいへんな被害が出て、犠牲者の方々も想像を超えています。

最近の大雨や台風は、大きな災害につながることが多く、本当に自然の力の大きさを痛感させられますね。地震も、怖いです。

大雨注意報とか、洪水警報とか、避難指示、避難勧告など、いろいろとありますが、一般的には、避難しても、しなくても、たいした違いが無いことが多く、別に避難するほどではないと思っているときに、大きな災害が起きたり、大きな被害がでたりするものですよね。

個人的な印象としては、警報や注意報の類が、出すぎではないかと思いますね。あんまり簡単に出すと、どうしても、まだいいだろうといった油断が生じます。

まあ、出す側としては、出さないで被害が出た場合よりも、出して、𠮟られた方が責任が軽いという感じかもね。もう少し、プロの実力を見せて、予想して欲しいですね。

結果論なら、なんとでも言えますが、本当に必要な時に、必要な指示や勧告を出すことは、そんなに簡単でもないです。

避難命令は、罰則が伴う以上、万が一、過剰だということになったら、命令を出した者や役所の責任も問われかねません。

今回は、非常事態宣言が出されてもよかったかもしれませんが、そんなことを予想する人は少なかったのではないかと思います。

山があれば、土砂災害の可能性はあるし、川があれば、氾濫する可能性があります。海があれば津波です。

土砂災害や洪水が予想されるところに住まないのがいいのですが、先祖代々の土地をそんなに簡単には離れられないでしょう。

今まで大丈夫でも、今回は大丈夫ではないという可能性もあり、やはり、最悪のケースも想定し、避難計画を立てておくべきでしょうね。

特に高齢者の多い自治体では、早めに行動しないと、手遅れになります。

今回の堤防の決壊では、ジェットスキーによる救助がかなりの活躍をしたそうです。自治体でジェットスキーを準備するよりも、ボランティアでジェットスキーを所有する人たちのネットワーク作りをしておくのがいいかも。

一家に一台ゴムボート運動もいいかも。

昔から、日本の政治は、治水が基本だといわれてきました。堤防など、かなり整備されていると思いますが、それでも、決壊することはあります。

上流の環境破壊などもしっかり見ていないと、今までにはなかったような水量がやってくることもあります。

もう一度、大雨が降ったときに危険が予想される地区を調査し、住民には知らせるべきだと思います。

人口が減れば、自治体の収入も減り、老朽化したインフラ整備も遅れてしまいます。

温暖化に進むとか、寒冷化に進むとかよりも、大雨が降ることが多くなり、地震も多くなっているようですから、自然災害が起きたときにどうするのかが、大きな問題です。

オオカミ少年のように、警報・注意報の出し過ぎは、やめた方がいいと思いますが、いかがでしょうか。