2019年2月4日月曜日

出入国カードの話

はじめて海外に行ったときに、けっこうドキドキするのが、出入国カードが配られたときでした。

ほとんどの国では、その国の言葉と英語との併記が多いと思いますが、名前は問題ないけど、Nationality(国籍)の所で、JapanなのかJapaneseなのか、悩みます。

パスポートには、Nationality:Japanとなっています。

今なら、インターネットでチェックして、どちらでもいいという答えが多いと思うのですが、私が、はじめた海外に出た1970年代には、そういった便利なモノもなく、本当に不安でした。

ビザ申請や労働許可証の申請など、いろいろな機会に、こうした不安が登場です。

今なら、間違ったら書き直せばいいとか、係官に聞けばいいとか、いろいろな知恵も、神経の図太さも身についています。

国によっては、国籍だけでなく、国民(national)と市民(citizen)とを分けている国もあるそうです。

County of origin(祖国)とかCounty of birth(生まれた国)とか聞かれる場合もあります。

この辺まで来ると、同じ日本人でも、多少違っている人もいるかもしれませんし、在日外国人などは、二重国籍とか、いろいろなケースがあるでしょうね。

最近は見なくなっていますが、RACEという欄もありました。人種ということはわかり、Japaneseと書きます。

ETHNICITYなんて英語もあって、RACEが人種なのに対して、ETHNICITYは民族と訳されるようで、日本人だと、JapaneseとかAsianとなるようです。

religionなんて欄があると、これも、いろいろと考えちゃいます。日本人は、神道や仏教徒が多いと思うのですが、でも、そんなに信心深くなくて、日本では、無宗教とか言ったりすることもあるわけです。

でも、書類となると、あやふやではいけないし、誤解を与えてしまうから、Buddhist / Shintoist / Christianなどと書いておいた方が無難のようです。

I'm an atheist. 「私は無神論者です。」なんていったら、ちょっと危ない人物ではないかとか疑われちゃうかも。

日本は、単一民族とかいわれますが、細かく見ていけば、縄文人と弥生人とか、南太平洋から海を渡ってきた人や、日本海を渡ってきた人たちもいるわけです。

最近では、世界中から外国人がやってきて、日本に定住しているし、日本人との国際結婚も多いです。

大坂なおみ選手に代表されるような、国際結婚の両親から生まれた子供が大活躍をする時代です。

大坂選手の二重国籍が話題になっていますが、日本国籍であっても、米国国籍であっても、彼女の母親は日本人ですし、父親は、ハイチ系アメリカ人です、民族的には、日本とハイチにルーツがあります。

最近の外国人やハーフ(ダブル)の人たちは、自分の出自を隠したりしません。それは、中国人でも韓国人でもフィリピン人でも同じです。

ところが、在日朝鮮人・在日韓国人の多くが、まだ、出自を隠して通名を使っているわけで、不思議だなあと思います。

3世4世になっても、自分の祖国との繋がりにこだわっているわけで、それを誇りに思っているのでしょうから、隠そうとするのは矛盾していますね。

大相撲の高安でも御嶽海でも貴源治や貴ノ富士でも、母親が、フィリピン人だと公表しています。

在日朝鮮人や在日韓国人が、帰化することも出来るのに、帰化しないのには、大きな理由がありそうです。

日本で暮らすのですから、日本の国籍があった方が便利だと思いますが、帰化しない方がメリットが大きいのかな?

芸能界やスポーツ選手には、在日の人たちも多いそうで、それを公表している人もいれば、隠している人たちもいるようです。

公表するしないは、その人の考え方とか、事務所の意向でしょう。

私が、法律を作ってでもはっきりさせるべきは、政治家や公務員の出自だと思います。

NHKやテレビや新聞も影響力が大きいですから、出自をはっきりさせるべきだと思います。

やはり、産まれたときに日本人でない人には被選挙権を与えない方がいいと思います。

もしも与えるのなら、出自をはっきりさせて、日本の国家機密に触れるような要職には就けない規制が必要だと思いますね。

すぐに差別とか言い出す人もいるわけですが、差別ではありません。国益のために多くの国々で規制しています。