2019年3月31日日曜日

ラマ10世陛下のお言葉

タイの投票が終わり、いろいろな動きのある中、タクシンが、しばしば表に出てくるようになってきています。

タクシンは、AFPのインタビューで、タイで行われた選挙には不正があったと述べています。

このままでは、反タクシン派による連立政権が生まれて、プラユット首相が、首相を続ける可能性が高いので、なんとか、選挙管理委員会が公平ではなく、開票には不正があったとアピールしたいのでしょう。

タクシン派による、選挙管理委員会を批判する集会も、昨日と今日行われているようです。

そんなタイミングで、タイのワチラロンコン国王陛下が、公式見解を再び出しました。

国王は声明文の中で、タクシンに与えた王冠勲章を剥奪するよう命令しました。

その理由として、タクシンが、汚職罪に問われた公判への出廷を拒否して、2008年に国外逃亡したことなどを理由に挙げ「極めて不適切な行為」と非難しています。

その裁判では、タクシンは、懲役2年の有罪になっています。

投票日の前夜、3月23日の夜にも、ラマ10世は、ラマ9世のお言葉の中から、こんなステートメントを出しています。

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この国が平和で秩序ある国であり続けるためには、すべての人びとを善良にすることが出来ない以上、選挙で善良な人びとを選ばなければなりません。

私たちは、善良な人々にこの国を統治させ、悪い人々がトラブルや混乱を引き起こす力を持たないようにしなければなりません。

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早い話、タクシンが、善良ではない人ということです。タクシンによって、この国が混乱し続けていると、国王が言っているわけで、もうタクシン派の負けは確定でしょうね。

あとは、タクシン派が、議会で、内閣不信任案や下院の解散を訴えて、これから、いろいろと工作をするしかないでしょう。

タクシンのバックにいる親分たちにお願いして、いつものように欧米のメディアでキャンペーンを張るのかな?

こうした流れから妄想するに、新未来党のタナトーンに「立候補する資格がない」とのレッドカードが出たり、新未来党自体にも解党命令が出る可能性さえあり、その前に、沈む船から、必死で、他の党に乗り換える「コブラ議員」も出るかもしれません。