2019年4月22日月曜日

野獣 松本薫さん

土曜日の早朝にあるテレビ番組「サワコの朝」に柔道家松本薫さんが登場しました。

ロンドンオリンピックの柔道で、唯一の金メダルを取り、その試合前の姿や目つきから、野獣といわれた女性です。

すでに現役を引退し、一児の母親でもあるし、アイスクリームを売っているそうですが、とにかく、阿川さんの聞き上手もあるけど、おもしろい話がいっぱいでした。

オリンピックで金メダルを取った選手であっても、試合は、怖いそうですし、自分よりも優れたモノを持った選手他たくさんいるので、そんなに強くはない自分が、強い選手に勝つためにはどうしたらいいのかを自分なりに考えて、相手を心理的に呑み込もうとして、野獣スタイルを考えたんだそうです。

試合直前に野獣になるのではなくて、試合が決まると、徐々に、日常の中から、野獣になるべく、自分の生活スタイルを変えていくのだそうで、それこそ、生理が止まるほど、女性であることをやめるのだそうです。

例えば、グラスのつかみ方でも、男性のように掴むとか、実際にグラスを掴んで、阿川さんに教えていました。

相手を睨み付けて、相手が目をそらしたり、後ずさりするような仕草をすれば、儲かったと思えるのだそうです。

金メダルを取ったり、大きな大会で優勝するほどの選手であっても、謙虚だし、努力家だとわかる話しをいろいろと聞けました。

リオデジャネイロオリンピックでの準決勝では世界ランキング1位であるモンゴルのドルジスレンに開始早々の背負投で一本負けを喫して銅メダルに終わってしまった。

そのことについて聞かれ、いや、わたしの方が彼女よりもゼッタイに強かったので、ものすごく悔しかったし、今でも悔しいとのことでした。

だから、オリンピック3連覇の野村忠宏さんに「悔しいです」と言ったら、「いや〜俺、負けたことないから分かんねえや」と言われ、そうだ、話す人間違えたと思ったそうです。

柔道家だった頃は、試合をするにしても、多くて一日5~6人が相手だったけど、今のアイスクリーム店では、お客様が何百人も来るので、戦うのに必死だそうです。

今、女子柔道は、素晴らしい選手たちがどんどん出てきて、東京オリンピックでは、いっぱいメダルが取れそうな予感もします。

個人的には、78kg超級の素根輝選手と阿部一二三選手の妹さんの阿部詩選手推しです。

でも、他の国の選手たちも必死で、打倒日本で来るわけで、向かうところ敵なしだった阿部一二三選手が、相手から研究されて負けるようなこともあるわけで、油断しないでがんばって欲しいです。