2019年9月12日木曜日

規則か道徳か

最近知る人ぞ知る沖縄県伊江島出身の実力派シンガーソングライターAnly(アンリィ)さんの歌にブラック校則について歌った「MANUAL(マニュアル)」という曲があります。

彼女はクォーターで生まれつき髪の毛が茶色がかっていることで、学校ではよく注意をされたことから、人間には生まれつきもった個性があるのに、それを校則でどうのこうのはおかしいんじゃないかという問いかけです。

家庭内のルールがあるところもあるでしょうけど、学校のルールというのは、人生に置いて、最初に罰っせられることを知る機会です。

廊下を走らないとか、無駄話をしないとか、後片付けをするとか、そういったのはいいと思うけど、髪の毛の色とかスカートの長さとか、そんなのどうでもいいじゃんと思う人が多いですよね。

人間には個性があるし能力にも差はあるわけです。

思ったように背が伸びないとか、目が一重で細いとか、鼻が低いとか、そういった外見の違いは、子供の頃からあって、学校ではからかわれたり、苛められたりする原因にもなります。

勉強が出来ないとか、運動が出来ないも同じです。

私は、どうしようもないくそガキだったので、自分の姉や弟に暴言を吐いたり苛めたりしてしまいました。

すると祖母からひどく𠮟られました。

姉のことをチビといったら、言っても直らないようなことは言うなとか、姉や弟と喧嘩をすれば、女や年下に勝つのは当たり前で、そんなのはえらくもなんともなくて、逆に弱虫のすることだとか、ようするに社会で生きていく時に必要な道徳を教えられました。

最近、日本の社会では、いろいろな問題が起きますが、道徳問題ではなく、規則や法律で解決をしようとしているように思いますね。

差別はイケナイと教えるだけでなく、ヘイトクライムは犯罪だとか、あおり運転は道路交通法違反だとか、法律違反だから罰則はあるし、裁判になったりもするわけです。

日本はどんどん訴訟社会になっていますよね。

気に入らないことはなんでもダメ元でもいいから訴える。

私は、そんな社会はいい社会ではないと思う。

個性を尊重すれば、人との違いを意識するのは当然です。外見の違いや能力の違いなど、個性だから気にもなるわけです。

ハゲだとか、体毛が濃いとか、短足だ、貧乳だとか、言い出せばきりがないほどです。

個性の指摘を今度は、違いを指摘してはいけないというのは、おかしいと思いますね。

胸元を強調したり、短なスカートをはくのはオシャレですが、それを見てしまったら、もう性犯罪者扱いは行きすぎでしょう。

家庭や学校で、人生にとって必要な道徳をしっかりと教えておけば、よほどの重要なことでもない限り、裁判で戦うようなことも少なくなるのではないかと思いますね。

道徳といえば、うさん臭く思う人もいるでしょうし、中には、戦前と同じ軍国主義になってしまうとか、おかしな事を言い出す人もいますが、日本社会がもっていた、お互い様とか、他人の嫌がることはするなとか、人の振り見て我が振り直すとか、そういった日本の美点は、道徳教育から生まれると思います。