2019年9月17日火曜日

神風ドローン

ドローン10機がサウジ石油施設を攻撃」なんてニュースがありました。

時速250キロくらいで低空を飛んでいく軍事用ドローンは、レーダーでとらえにくく、今までのミサイル防衛システムが無力化されるおそれもあるそうです。

そして、飛距離が最大1500キロとか、とんでもない長さで、朝鮮半島から日本全土が射程に入るほどなんだそうです。

ここ数年、いろいろなところで話題になるドローンは、だいたい航空写真というか、上空からの写真を撮るための水平に取り付けられている4つとかそれ以上のプロペラで上昇や移動が可能な無線制御の飛行物体です。

GoProなどのカメラを取り付ければ、素人にも素晴らしい写真や映像が撮影可能です。

ドローンはホビーだけでなく、民間や軍事でも活躍しているわけで、民間では、農業用ドローンなどが注目されています。

郵便物や商品の配達業務にも使おうと研究されています。自然災害の時にも、洪水や土砂崩れで車が走れなくなった時などに、ドローンで救助物資を運ぶことも可能です。

小笠原諸島の海底火山の活動で出来た西之島の観察や研究にも、ドローンが大活躍しました。

船の上から飛行機型のドローンやヘリコプター型のドローンを飛ばし、撮影したり、調査のための器機をすえたりしました。

昨年もドローンにて調査しているようです。

最近では、水中で動き回るドローンも話題になっています。

軍事利用から発達してきたわけで、今回の神風ドローンのように、機体にカメラと爆発物を取り付けて、目標に向かって攻撃します。

事前にプログラムされたコースをGPSを使って飛行し、最終的には、機体のカメラで細かな軌道修正をしながら目標を爆破するそうです。

趣味用のドローンは、中国とか台湾の製品が多いそうですが、そもそも、この分野では、日本のヤマハ発動機が民間としては、先駆けだったそうです。

1987年に世界で初めて産業用無人ヘリコプターを開発・販売したのも、日本のヤマハ発動機です。

ところが、2005年にヤマハ発動機が中国に農業用無人ヘリを不正に輸出しようとした件で強制捜査が入り、大きな問題となりました。

無人ヘリの制御システムは、軍事に転用できるから、中国に輸出するとはとんでもないわけです。

いろいろな技術が、中国や北朝鮮やイランなどに流出しています。