2019年9月26日木曜日

筆算(ひっさん)の話

「筆算に定規」というのがネットで話題になっているそうですが、「筆算」ってなあにと思いました。

調べてみたら、普通に紙に鉛筆やペンで数字を書いて計算することのようですが、私の世代では、それが当たり前で、当たり前だから、わざわざ「筆算」とかいわなかったんだと思います。

ある世代以上は、はじめて聞く言葉だと思います。

「筆算」以外には、暗算とかそろばんとか電卓などがあるんだそうです。

ようするに、暗算とかそろばんよりも、電卓を使っての計算に対して、紙と鉛筆の計算方法という意味での「筆算」なんでしょうね。

まあ、デジタルに対してのアナログとも言えるのかな。

で、「筆算に定規」というのは、2桁以上のかけ算や割り算の時に使う横線のことで、定規を使って真っ直ぐな横線を書いた方が、手書きの横線よりもきれいだし、間違いが少ないということらしいです。

そのための「筆算定規」も100円ショップで売られているそうです。

世の中には、字がきれいな人と汚い人がいるわけで、それは小学校の頃から変わっていない人がほとんどだと思います。

誤解を恐れずいうのであれば、理数系には字の汚い人が多く、文化系には字のきれいな人が多いように思います。

もっと独断と偏見でいうのであれば、「筆算に定規」と先生から教えられて、素直にそれを実行できる子には文系が多く、何度注意されても、定規を使わないのが、理科系の子ではないかと思います。

字の汚い子には、計算は早いけど、おっちょこちょいというタイプが多いと思います。

ただ、教育は、やはり、正しいやり方、ミスのないやり方、きれいに整理することなどを教えるべきで、社会学者の古市憲寿氏がフジテレビ系「とくダネ!」で、定規で筆算を解かなかったことから、160問のやり直しを言われたという小学校の話題に触れ「筆算とか、漢字のとめはらいとかでバツをつけるって、本当に頭悪い」と言い放ったのは、大きな間違いです。

とくに「漢字のとめはらい」は、漢字の基礎ですから、それを教えないのは、とんでもないことです。

教師は、正しいことをしっかり教える。でも先生の言うとおり出来る子もいるし、出来ない子もいるわけです。

で、字がきれいな子と字が汚い子に分かれます。

字が汚い子は、人生で、いろいろな苦労を味わうことになります。自分で自分の書いた字が読めないこともあります。仕事でもちょくちょくミスをします。

でも、パソコンやスマホを使えば、電卓機能やワープロ機能で、マイナスをカバーできる世の中になりました。

そうなってくると、ミスはするけど細かなことを気にしないで、好きなこと、興味のあることばかりやってきた子が、個性的だと評価され、新しいビジネスをはじめたりすることもあるわけですね。