2019年10月21日月曜日

紳士のスポーツの嘘

サッカーもラグビーもイギリス発祥のスポーツですが、どちらかと言えば、初期の頃はラグビーは上流階級のスポーツで、サッカーは中流以下のスポーツととらえられていたそうです。

サッカーは、貧しい家庭の子供たちが野原や街中でボールを蹴って遊ぶイメージがあるのに対して、ラグビーは、有名高校や有名大学で一部の愛好家たちが練習するイメージもあります。

どんなスポーツにも商業化の波は押し寄せるわけで、裾野を広げるための努力をしています。

さて、いろいろな競技で活躍する日本の選手たちは、礼儀正しくて、規律を守り、組織としてのプレーに長けていると言われます。

ハリルホジッチ元サッカー日本代表監督が言っていましたが、日本の選手は、PKをとることが苦手だそうです。

ペナルティーエリアの中で相手にファールをされると、PKになるわけですが、時には、自分から倒れてPKを取ることもあります。

そういったいわば狡賢いことをするのは南米の選手の得意技というイメージですが、南米だけではなく、ヨーロッパやアフリカの選手もしているわけです。

アジアでも、日本以外の国では、けっこう狡いことをしています。

ルールというのがあると、日本人はルールを守ろうとしますが、世界には、ルールは破るためにあると考える人たちもいるし、どうしたらバレないでルールを破れるかを真剣に考えている人たちもいるわけです。

昨日のラグビーの試合について、こんな事を言っている人がいます。

審判さえ欺いた南アの出足、経験差に泣いた

相手の出足が早かったのは、オフサイド気味だったから。私の目には完全にオフサイドに映ったが、審判が笛を吹かなければペナルティーにはならない。全員がオフサイドラインよりも1歩ずつ前に立ち、さらに飛びだすタイミングも早かったと思う。

ただ、うまいのは、それを全員がきれいにそろってやること。1人だけが飛びだせば文句なくオフサイドになるが、ラインがそろっていると審判もとりにくい。そういう駆け引きを巧みに使ったところが、W杯上位常連国の経験なのだ。


さすがに専門家の意見ですね。

サッカーなんかですと、オフサイドに対しては、オフサイドトラップがあって、相手のオフサイドを審判にとらせるように動きます。

そうしたオプションをもってないといけないわけで、そのへんも経験なんでしょうね。

ルールの範囲で、出来ることを考えるだけでなく、ルール違反であっても、審判に反則をとられない方法を考えるということでしょうね。

審判の見ていないところでの反則とか、いっぱいあるようです。

この辺りが、多くのスポーツで、日本人が不得手なところではないかと思います。

日本人としての美徳を持ちながら、世界の中で活躍する方法を考えるしかないでしょうね。