2019年11月20日水曜日

新未来党のタナトーンに判決

今日11月20日14:00から憲法裁判所が賛成7-反対2で新未来党の党首タナトーンに下院議員資格の無効を決定しました。

下院議員に立候補する資格がなかったという疑惑は、選挙の時から言われてきたことで、タナトーンのいいわけに無理がありすぎでした。

ポイントは、タイの法律では、メディアの株主は、下院議員としての資格が認められないということになっています。

この法律に触れる議員は多数いるそうですが、タナトーンの場合には、V-Luck Mediaの株を持っている疑惑がありましたが、その株を母親などに譲渡したという説明に矛盾や嘘があるとの疑惑があって、裁判になっていました。

タナトーンのバックには、欧米のグローバリストたちがいると言われていますが、今日の憲法裁判所にも欧米の外交官やプレス関係者がいました。

判決が下りてすぐ、ASEAN Parliamentarians for Human Rights (APHR)という人権団体が、けしからん判決だと声明を出したそうです。

これから、いろいろな人権団体や日本のマスゴミが、タナトーンの非を無視して憲法裁判所を批判しそうです。

この決定をうけ、次の注目は、新未来党に対する解党命令が下るのかどうかです。

タナトーンには、まだ複数の裁判が待っていますし、新未来党にもいろいろな疑惑があります。

書記長のピヤブットも裁判を抱えているし、広報のパニカー女史も裁判を抱えています。

そして、新未来党内部にも、内部分裂の話もあるそうです。

これで、タナトーンは、国会議員としての活動が出来なくなったので、あとは、メディアや街頭での活動になるのではないかと言われています。

タナトーン自身が憲法裁判所前で記者会見に応じ、憲法裁判所の下した決定に対して彼の見解を述べて、公平ではない決定だと言っていました。

嘘吐きほど多弁になる傾向があると聞いたことがあります。

この件に関しては、国民自身で判断してくださいと。

そして、議員資格を失った現在も新未来党の党首で、連立野党の首相候補であるわけで、次の選挙では、どうなるかわからないとのこと。

憲法改正など、党の目指す民主主義のために活動を続けるそうです。

今日は、これから若者集まるサイアムスクエアーにて、街頭演説をする予定だそうです。

若者たちの支持を集めるために、徴兵制の見直しなど、若者好みの話が増えて行きそうです。

私の個人的な想像ですが、また赤シャツが出てくる可能性はゼロではないでしょうけど、すでにタクシン派も、いろいろと分裂しているし、赤シャツリーダーたちも裁判を抱えていて、以前のような活動は出来ないのではないかと思います。

香港のように、学生を使った活動は考えられますが、心情的には反政府のタイの若者たちでも、香港のように、命がけでの活動はしないのではないかと思います。

とにかく、微笑みの国タイ、平和なバンコクであって欲しいと祈るだけです。