2020年6月28日日曜日

Sean Buranahiranってだあれ?

このところ時々耳にするSean Buranahiranって、誰なのかなあと、ちょっと調べてみました。

米国生まれのタイ系アメリカ人で、Facebookのフォロワーが、400万人近くいるんだそうです。

YouTubeのチャンネル登録者も150万人近くいるようです。

インスタグラムは、フォロワーが50万人強。

1991年カリフォルニア州ウエストコビナで生まれ育った29歳だそうです。なかなかのイケメンで、なんと言っても低音の声が魅力的です。

アメリカ合衆国の大学で心理学を学んだそうです。

本人曰く、アジア人であることからイジメにも遭い、ムエタイを身につけたそうです。

若気の至りで、16歳の時に少年院に入った経験もあるそうです。

その後、社会貢献などをして、社会のために生きることがいかに大切かを知り、人権問題や環境保護について関心を持ったようです。

肉体の力ではなく、心の力や知の力で、対立する相手と戦うことが重要だと理解したそうです。

23歳でタイに来て、タイの芸能界で端役をもらったこともあったそうですが、若者のために本を書いたり、ユーチューバーとして、活躍をはじめたそうです。

2019年にはランシット大学から優れたジャーナリストに贈られる"4th Estate of the Gold"を受賞し、名声を得ています。

最近は、タイ北部のチェンマイに居を構え、環境問題に力を注いでいるようです。

順風満帆のSean Buranahiranくんですが、ここに来て、急に批判する人たちが現れているようです。

事の起こりは、今年、5月21日に行われたhe 「Climate Festival @ North "Supernatural Power" 」植樹祭に関するビデオクリップを25日夜にフェースブックにアップしたところ、なんと120万以上の視聴があり、9000のシェアー、そして、2万以上のコメントが付いたんだそうです。

理由は、ビデオの中で、この植樹祭のゲストとして招かれていた、プラウィット副首相について、彼が、「よく知らなかった頃は怖そうな人だと思っていたけど、近くで見たら魅力的で可愛い老人だった。」とコメントしたことが炎上の原因だったようです。

プラウィット副首相は、今のプラユット政権を裏で動かす陰の実力者と言われている人物で、過去には、いろいろな疑惑やスキャンダルもあるわけで、反政府の人たちや若い世代からは、あまり好かれていません。

てか、かなり嫌われているので、環境問題や人権問題に興味を持つようなリベラルからすれば、敵のような人物なわけで、Sean Buranahiranくんは、あちら側の人だったのかと炎上しているわけです。

で、Sean Buranahiranくんのあら探しもネット上でははじまっているそうです。

彼の生まれ育ったところは、アジア人の多いところで、彼のいっているようなアジア人への差別があったとは思えないとか、彼の通っていた私立学校は、かなり裕福でないと通えないとか、彼の家は、かなり広い敷地とプールがあるとか、現地からの情報も出てきているそうです。

見た感じも色白で、肌の色で差別されたというのも説得力が無いですし、ハーフでないにしても、背も高いし、体格もいいので、純粋のタイ人には見えないかもしれません。

そして、前からの夢だったというBMW i8を買ったりしているところもプラウィット副首相の高級腕時計疑惑を連想させるのかも。

それから、彼が取り組んでいる北部タイで昔から行われてきている焼き畑農業というか、野焼きが山火事の原因となり、大きな環境破壊となっていることから、野焼きをやめるような啓蒙運動もしているそうです。

PM2.5の問題や化学肥料の問題などにも取り組み、その活動のための募金を集めていたのですが、実際に山火事をなくすために活動している人が、彼からの金は誰ももらってはいないと告発しています。

彼のやっている "Life Coach" は、90万バーツ近い金を集めたけど、宣伝広告費などですでに25万バーツほど使っているといっているとか。

有名になると揚げ足を取りに来る人も出るだろうし、タイの場合には、軍政に加担すればタクシン派から攻撃されるし、反政府に加担すれば政府に睨まれるしで、世渡り上手でないと、なかなか大変のようです。