2020年7月25日土曜日

最近のタイのニュースから その2

今から8年前に世界的に有名なエナジードリンク「レッドブル」の創業者の孫が、早朝に酔っ払い運転で警察官をひき殺した容疑で国際指名手配されているのですが、タイの検察が、刑事告訴を取り下げたとのニュースが出ました。

レッドブル (Red Bull) は、オーストリアのRed Bull GmbHが販売する清涼飲料水で、F1ではHONDAと組んで活躍中ですが、もともとは、タイで売られていたリポビタンDのコピーをタイ人がKrating Daeng (クラティン・デーン) という名で売り出していたのをオーストリア人が、海外での販売権利を買い取って世界に広めたそうです。

Krating Daeng (クラティン・デーン) は今でもタイ国内などで売られている人気商品ですが、海外のレッドブルとは中身に違いがあるそうです。

さて、その創業者の孫ですが、タイから逃げてイギリスで暮らしていると、時々ニュースになっていました。

イギリスでは、いろいろなメディアの取材もあるので、ボディーガードを雇って、常に守られている生活だそうです。

どうも母親が溺愛しているお坊ちゃまのようです。

事故後、全部で7つの容疑があったそうですが、なぜか、アルコール検査を警察がしなかったので、飲酒運転の容疑はすでに消えているし、4つの容疑が時効を迎えているそうですが、海外逃亡中の時間は、時効には含まれないのではないかとか、素人は考えますが、どうなんでしょうね。

とにかく、タイのお金持ちは、逮捕されそうになると、すぐに逃げます。

逃げている間に、警察や司法と話をつけるというのが、お金持ちの持っているマニュアルなのか、今までにも、いろいろな事件が、告訴されなかったり、無罪になったりしてきているので、タイの庶民たちは、またかという、諦め半分怒り半分という感じです。

かなり有名なのは、元警察官の有名政治家の息子が、人気のクラブで警察官と揉めて、拳銃を持ち出して大勢の人たちが見ている前で撃ち殺した事件もありました。

その時も、容疑者は、父の力でマレーシアに逃亡して、帰ってきたときには、無罪放免でした。

その後、警察学校の教官になったとか、タイ人も呆れていました。

レッドブルは、タイの民主党の支持者として有名なので、タクシン派から、ものすごい批判を浴び生ましたが、上記の政治家は、タクシン派の豪腕政治家で、要するにタイでは、政治とか思想に関係なく、お金持ちや権力者は、やりたい放題とも見えちゃいますね。

だから、反政府運動も、反政府と言っている人たちにも、当然ですが金持ちや権力者がいて、やりたい放題しているから、空しさも感じます。

日本でもどこでも程度の差はあっても同じでしょうね。