2020年10月24日土曜日

タイの政治について

 なんでも反政府グループは、今夜22:00までにプラユット首相が辞任しないと、反政府運動をさらにグレードアップするぞといっているそうです。

具体的に何をするのかはわかりませんが、今まで要求していた、臨時国会開催、プラユット首相の辞任、憲法改正、王制改革、違法行為で逮捕された活動家の即時釈放から、プラユット首相の辞任1本に絞っているようです。

というのも26日月曜日には臨時国会が開かれることが決まっているし、一部の学生リーダーたち以外は釈放されています。

そこで、プラユット首相が辞任をしたらどうなるのかということがいろいろと言われています。

プラユット首相が万が一辞任すると、次の首相を選ぶことになります。各政党が昨年の選挙の時に指名している首相候補の中から選ばれる可能性が高いのですが、首相は、国会議員である必要が無いので、プラユット首相の再任もないことはないとか。

首相が辞任すれば、内閣も総辞職ですが、下院議員はそのままですし、上院議員もそのままですから、大きな変化はないかもしれません。

そんなことでゴタゴタしていると、国会は空転して、憲法改正の議論も進まないでしょう。

下院の解散となれば、また総選挙になりますが、憲法が改正されない以上、上院の問題も王制改革も無理でしょう。

総選挙は、準備期間もあるでしょうし、その間は、今の内閣が継続されるわけです。

そして、前回のように、いろいろな問題が出てきて混乱するでしょうね。

反政府グループは、簡単にプラユット首相は辞任しろとかいっていますが、実際問題は、そんな簡単ではないと思うけどなあ。

あと、日本でもよくあることなんですが、政府を批判することは言論の自由でも、政府を批判する側を批判するのは言論の自由ではないという人たちがいるから困りますね。

人権とか平等とか平和とか言っている人たちが、人権無視とか上から目線とか暴力とか平気でしますからね。

タイの人たちにもいろいろな意見があると思うのですが、反政府の学生たちこそが正義であるみたいなのは、それはそれで、かなり危うい考えのような気もします。

とにかく、暴力とか混乱とかない平和なタイが続くことを祈るだけです。