2020年12月20日日曜日

タイとK-pop

 タイに来たばかりの頃、古いベンツのエンジンが実はトヨタのエンジンだったり、ベンツのマークを付けた日野のバスが走っていたりするのを見て、タイ人は見た目が好きなんだなあと思いました。

ブランドモノが大好きですから、本物を買えない人はニセモノでもいいわけです。

美容整形でも今では自然で美しい美容整形が増えていますが、一昔前までは、整形をした女性は一目でわかりました。

タイの女性はスタイルもいいですし目も大きくてきれいですが、鼻の低い人や鼻の穴が正面からよく見える人など、鼻をなんとかしたいと思っている人が多いので、鼻を高くする手術を受けるわけですが、技術的な問題なんでしょうか、低い所にシリコンかなんかを入れて無理矢理鼻を高くするから、ものすごく不自然で一目で整形をしているとわかったわけです。

アジアで美容整形といえば日本と言われた時代もありましたが、今は韓国でしょうね。

美容整形の広告塔としての韓流ドラマやK-POPがあるといっても過言ではなく、韓国の有名女優や有名歌手のような顔に憧れるタイ人は多いわけです。

韓国のサムスンは、タイのテレビに液晶モニターを大量に提供したり、番組スポンサーになるなどして、バーターで、韓流ドラマを流してもらったり、K-POPのグループをテレビ番組に出してもらって、コンサートの宣伝をするといった戦略を行ってきています。

韓国は国内市場だけでは大きく発展できないからと、海外に出ていく戦略でやってきていますが、ちょうど日本がバブル経済がはじけて、停滞している間に、東南アジアでは家電を中心にして、マーケットを拡大してきています。

日本の家電メーカーは、慢心してかゴルフをして接待ばかりしている印象もありました。

そして、21世紀になって、誰もがスマホを持つ時代に、K-POPは、アクセス数を過大にする方法を見つけて、ビルボードなどで上位に入っているなどの宣伝を打ち、成功してきています。

韓国人は体格もいいですし、美容整形という武器を得て、ダンスも歌も映えるわけです。

タイの女性は背の高い男性が好きですし、やはりハンサムが好きです。

それに欧米人よりもアジア人に親近感を感じます。

日本でも少女時代やKARAなどが大人気でしたし、日本で人気になれるほどだというのは東南アジアでは大きな宣伝にもあります。

あと、日本の誰でも会いにいける戦略なども取り入れて、ファンクラブなどの特典として、コンサートの時に握手が出来るとかもやってきています。

韓国のグループは、英語をはじめ外国語の勉強もしっかりやっているので、そのへんも人気の要因のようです。

以前、タイ人をバカにするような発言でトラブルになったこともありましたが、すぐに謝罪して上手に対処しました。

韓国は、かなり早い時点で、外国人を韓国のグループメンバーに入れて、その国でのコンサートを成功させてきています。

2PMというグループで活躍したニックンが走りだったようです。

ベンベン(GOT7)男性  テン(SuperM)男性

ソン(CLC)女性  ミンニ (G)I-DLE 女性  

リサ(BLACKPINK) 今一番人気のタイ人女性などがいます。

タイ人もやはり本音では韓国人よりもタイ人を応援したい人も多く、タイのテレビCMなどに、上記の人たちが起用されています。

タイ人でも中国人でも整形をして歌とダンスの練習をしたら、K-POPのメンバーになれるかもしれないと思うようになっているようです。

新型コロナの影響で、コンサートが出来ないので、いろいろな問題も起きているそうです。

アジアでは、戦前戦後を通して、やはり日本がいろいろな分野でリードしてきているわけで、ドラマでも日本の「おしん」はすごい人気でした。

アニメも人気でしたし、歌でも「X JAPAN」「浜崎あゆみ」とか「きゃりーぱみゅぱみゅ」とか人気でしたし、タイでコンサートを開いた人たちもけっこういますが、力の入れ方が、K-POPとは違う印章です。

AKBは、タイでタイ人中心のグループを作って活躍していますが、ファン層が違っているように思います。極論でいえば、AKBグループのファン層はオタクの男性に対し、K-POPは10代の女性かな。

現在25歳以下のタイの女性の多くが長学校や中学の頃からK-POPのファンで、J-POPなど見向きもしないといってもいいくらいです。

すべてにおいて、日本が好きなのは40歳以上で30歳以下は、日本よりも韓国という感じです。

日本の戦略の負けでしょうね。

韓国が好きな人たちは、ファッションも化粧品も韓国ですし、韓国を美化して、民主主義の国の代表的なとらえ方です。

香港の学生運動と同じように韓国の若者の集会にタイの若者たちは憧れているような感じまでします。

タイでは、若者たちによる反王制の集会で親の世代と子供の世代との間の意見の相違が大きくなっているわけですが、好きなのは日本か韓国かといった感じもします。

日本の時代が長続きしなかったように韓国の時代もいつまで続くかわかりませんし、韓国には、嘘の歴史とか嘘の起源とか、彼らの素行とか、彼ら地震の問題もあるので、これからタイ人のK-POPブームの行方が気になる所です。

がんばれニッポン。