2022年9月12日月曜日

洪水の話 その3

タイの洪水は、まだいたるところで起きていますが、私の暮らしているバンコクやその周りのニュースを見て、過去の洪水を思い出しながら、これからの備えについて考えています。

バンコクのまわりでは、バンコクから南南東に150キロほど行ったところにあるパタヤビーチでもかなりの洪水被害が出ているようです。

バンコクからパタヤへの途中でも、バンプリーとかチョンブリなどでも洪水の被害は出ているようです。

地図を見て、シャム湾のまわりとかチャオプラヤ河のまわりは、水が出やすいです。

バンコクの南のサムットプラカーンもチャオプラヤ河の河口ですし、シャム湾に面しているから、毎年のように洪水被害が出ます。

チャオプラヤ河の西も洪水の被害が出ますが、一番被害が出ているのは、やはり、バンコクの北でしょうね。

これは、2011年の大洪水でも同じでした。

大潮で海の潮位が高いところに、北部に降った雨水が南下してチャオプラヤ河の水位も高くなっているところに、大雨が降ることで、ひどい洪水が起きます。

チャオプラヤ河への排水が、ゴミや浮草によって機能しにくくなっていたり、チャオプラヤ河の水位が高いから水門を開けてしまうと水が河から逆流するので水門は開けられず自然には排水できないわけです。

そこで、排水ポンプが活躍するわけですが、常設の排水ポンプだけでは、能力不足なので、移動式の排水ポンプも必要なところに設置しています。

それでも場所によっては焼け石に水状態です。

そして、過去の洪水時に学習したことは、とにかく、情報を集めて、危険を事前に察知することが大切です。

自分が暮らしているところや働いているところなどが過去に洪水の被害に遭っているかどうかも調べておいた方がいいです。

いつも使っている道路の過去の冠水歴も調べておいた方がいいです。車が安全に走行できるのは、メーカーの説明ですとタイヤの半径の水位までなんだそうです。

水は、エンジンルームに入ってくるだけでなく、乗っている人の座席空間にも浸水することがあるし、意外と知られていないのは、排気マフラーからも水が入ってきてエンジンが壊れることもあります。

一軒家とかタウンハウスという長屋のようなところで暮らしていると、車の駐車スペースが冠水しないかも心配ですが、コンドミニアムの場合には、部屋が浸水することはほぼない代わりに、駐車場が地下にあるところもあって、時々、地下駐車場が水没したとのニュースがあります。

安全に駐車ができないときには、前もってどこか高いところを探しておくこともお勧めです。

2011年にはショッピングモールの駐車場とか、高架橋とか高速道路とかに駐車する人が出ていました。

あと、交通渋滞がひどくなるので、車に乗る前には、必ずトイレを済ませておくこと、車の中には飲み水やスナック類、そして携帯トイレやビニール袋も常備しておいた方がいいと思います。

あとは、万が一の時に駐車できてトイレを使えるホテルとかシッピングモールとかも事前に調べておくと便利だと思います。

運転手がいれば、降りてしまえばいいわけですが、自分で運転をしていると、地獄を見ます。

冠水しそうなところにある家具や電化製品を高いところに避難させることも大切ですし、常備薬や救急箱や飲料水や食料の確保も災害時の常識です。

携帯用のガスコンロとか緊急時のトイレとかゴムボートなどは、よほど長期に水が出たままでない限りは、焦る必要はないと思います。

今日のニュースでは、家に水が入ってきて、家の中を泳ぐナマズの映像をアップしている人がいると紹介していました。

いろいろな野生動物、とくにヘビなども流れてくることがあるので、要注意です。すべて毒を持っていると考えたほうが安全でしょう。

ヘビは、入り口とか空いている窓からとか天井裏から侵入するだけでなく、排水溝とか、時には便器の中から登場することもあるそうです。

天気や洪水の情報で参考になりそうなところ