2017年9月30日土曜日

「タイで優雅な年金生活」の夢が破綻、大惨事も
物価高騰のバンコクからチェンマイ、チェンライへ、しかし・・・

タイは、70年代から、バックパッカーのパラダイス的なところで、インド旅行やヨーロッパ旅行の途中にタイによって、そのまま沈没する人も少なくありませんでしたし、80年代のバブルの時に、札束をもって、豪遊しにタイに来た人たちも多かったです。

その後、外こもりの流行もあり、早期退職者も夢を抱いてタイに来ました。

そして、団塊の人たちが、定年退職をする頃になって、退職後は、年金でタイで優雅に暮らそう的な流行もありました。

退職者ビザとか、ロングステイビザなどもあって、計算上は、年金で、優雅に暮らせるはずのタイでの暮らしも、いろいろな問題もあるし、物価の上昇もあるし、病気になった時のこともあるしで、なかなか理想通りに暮らしている人たちばかりでもないようです。

たぶん、現地の言葉も話せない日本人でも、日本料理以外は苦手の日本人でも、治安や親日度などを考えても、タイは、世界でも、日本人が暮らしやすいところに間違いは無いと思います。

でも、やはり、言葉が出来なければ、苦労しますし、日本料理しかダメだと、お金も掛かります。病院でも、日本語が話せる医師のいるような病院は、かなり高いです。

現地人価格と外国人価格(特に日本人価格)には、大きな差があることが多いです。

世の中、なかなか甘い話はないのもで、美味しい話には、裏があります。日本人退職者をマーケットとしている、業者も多く、美味しい話をしているときには、気をつけて方がいいかもね。

若いときから、しっかり準備をして、少なくとも、タイ語を不自由なく使えるくらいでないと、よほど、余裕ある貯蓄がない限り、タイでの老後暮らしは、厳しい可能性が高いと思います。

昔から言われてきたことは、タイは、仕事をしたり、暮らしたりするところではなく、たまにお金を持って遊びに来るところかもしれません。

今や、経済的なことだけなら、日本の田舎暮らしの方が安上がりで安心かもね。

今年になって、ビザなしで、隣国との間を行ったり来たりする長期滞在者が、ビザ規制で、帰国しているとの話もあり、日本人相手の商売も過当競争で、店を畳む人が多いそうです。

いい時は、すべてがいい方向に進みますが、いったん潮が引き始めると、下り坂を転げるように、日本人が減っていく可能性もあります。

ちなみに、以前は、隣国マレーシアとタイ入国者数で競っていた日本ですが、今は、中国が1番ですし、日本は、韓国よりも少ないのが現実です。

テレビを見ていても、韓国ヨイショが多いですし、街には中国人が溢れています。