2018年8月29日水曜日

コンピュータ・フォレンジクス

NHK「クローズアップ現代+」でデジタル・フォレンジクスについてやっていました。

コンピュータ・フォレンジクスというのは、知らなかったんですが、コンピュータやデジタル記録媒体の中に残された法的証拠に関わるデジタル的な法科学の一分野なんだそうです。

一般的には、HDDやSDDに残されたデータから、いろいろなものを読み取ることのようです。

一般的には、壊れたパソコンやスマホの中からデータを取り出したり、亡くなられた方の親族からの依頼で、パソコンやスマホ内のデータを取り出すことですが、時として、犯罪などの証拠を取り出すこともあるようです。

津波とか自然災害で、泥まみれになったパソコンやスマホからデータを取り出す仕事もけっこうあるそうです。

ついうっかり削除した写真などは、無料ソフトでも、ある程度は、復活させることが可能です。

読み取れなくなったHDDなどは、ちょっとハードルが高いですが、それでも、無料のソフトでサルベージ出来ることもあります。

ある程度パソコンの知識が無いと難しいし、HDDをパソコンにつないだり、HDDをケースなどに入れてパソコンにつなぐことが出来ないとダメです。

「HDD 復旧 ソフト」で検索すれば出てくると思いますが、うまくいかない場合もあるし、一度いじってしまうと、その後、もう取り出せなくなる可能性もあるようです。

復活させるソフトには、データを完全に破壊する機能もついていることが多いです。

私の場合は、まだ、いいソフトもなかったからかもしれませんが、10年以上前に、1万円以上したソフトで復旧をやってみましたが、半分くらいしか復活させられなかったですし、ファイルネームが全部英数字になっていました。

最近は、無料ソフトでも、かなり復旧できました。

自分でやるのは問題ないですが、使わなくなったHDDやスマホを捨てるときに、よほど注意をしないと、削除したくらいでは、中身を見られる可能性があることは、知っておいた方がいいと思います。

一番簡単なのは、どうでもいいビデオなどで、数回上書きしてしまうことですが、時間はかかります。

もっと確実なのは、物理的に破壊することです。


HDDを開けると、こんな感じになっていて、円盤部分にデータが、記録されています。

この円盤を飛び散らないように新聞紙などで包んだ上でハンマーで粉々にすれば、もう、ゼッタイにデータは、復活できません。

逆にいえば、この円盤があれば、特殊な器械を使い中身を読み取ることは可能な場合もあります。

左上にある「くの字の金属」の下に、超強力な磁石があって、取り扱いに気をつけないと、他の金属にくっつくときに、指を挟まれて怪我をする危険もあります。

SDカードなどでも、粉々にしてしまえば安全です。

でも、犯罪の証拠とかは、取り出したいですよね。他界した家族のPCやスマホのデータを取り出すかどうかも、大きな問題になっています。

番組でも、仮想通貨やオンラインの銀行取引などの情報がわからないと、遺産相続などで困るんだそうです。

でも、個人のデータの中には、第三者のデータも含まれていることもあるわけで、例えば、父親の不倫の写真が出てきたら、不倫相手のことまでわかってしまうわけです。

番組の中では、使っているパソコンなどの履歴が調べられることもやっていました。

インターネットの履歴は有名で、ほとんどの人が知っていますが、パソコンを使った時間とか、どのアプリを立ち上げたとか、細かなこともわかるのだそうです。

特に会社などのパソコンは、管理者が、いろいろと調べられるから、気をつけないと、首になるようなこともあり得るようです。

スマホなども、パソコンにつなげば、簡単に中身を見る事が出来ます。