2019年1月12日土曜日

日本文化の話 その1

日本は、古代から、中国などから、いろいろなものを取り入れて、独自に進化させてきました。

欧米から、いろいろなものを取り入れてからでも、それを改良し、進化させ、本家よりもいいものはたくさんあります。

中国は、愚かにも、文化大革命の時に、古い書物を燃やすという愚かなことを行ってしまいましたので、現在は、中国よりも日本に、中国の古い本がたくさん残っているという皮肉な話もあります。

昔は、人びとの知恵を後世に残すのは、書物でした。日本は、源氏物語の時代から、活字に親しむ人びとも多く、そのおかげもあって、新しい知識が入ってきても、それを活字化して、多くの人が学ぶことが出来ました。

日本人は、長い間、世界で一番活字を読む人が多い国の一つだったのではないかと思います。満員電車の中でも、新聞や文庫本を読む人でいっぱいでした。

活字は、一度印刷されると、それは、紙が朽ちるまで、活字の色が褪せるまで、内容は変わりません。

本は、改訂版が出れば、内容が多少は変わりますが、自分の持っている本の内容までは変わりません。

テレビが普及して、みんながテレビを見る時代には、「1億総白痴化」と言われました。

確かに、テレビばかり見ていると、想像力や思考力を低下させてしまうことはあると思います。

3S政策を日本を占領したGHQがやったという説があります。

3Sというのは、Screen(スクリーン=映画)、Sport(スポーツ=プロスポーツ)、Sex(セックス=性産業)のことで、人びとの好奇心を政治や特定の国への批判に向けさせないようにする愚民政策とする説です。

現在の社会を見ていると、確かに言えている部分もあるように見えます。若い世代は、アメリカの悪いところばかり真似しているようにも見えます。

今は、テレビよりも、ネットという若者も多いわけですが、やっていることや興味を持っていることを見ると、「白痴化」はある程度の結果を出していると思われます。

テレビやラジオや新聞は、一方的に情報が入ってくるけど、ネットは、自分からも発信が出来ると言われています。

確かに、今までと比べると、一つのニュースに対するいろいろな意見を知ることができます。

でも、嘘もあるし、意外と、影響力を持つ人たちの考えに染まりやすいということもあると思います。

自分自信の考えがあるとか、自分に嘘を見抜く力があるとか、そうしたことが重要だと思うわけですが、それを鍛えるには、やはり、子供の頃から本を読んだり、いろいろな経験を積むことが大切で、疑似体験をバーチャルの世界で積み重ねてることも、無意味とは思いませんが、実体験の方がいいと思いますね。

何が言いたいかと言えば、日本人が、文字を読むことを捨てることは、大きな損失だと思うのです。

日本は、寺子屋などが古くからあり、読み書きそろばんを習っていました。

朝鮮はハングルを庶民に普及させなかった時代が長く続き、明治の時代までには、日本と大きな差がついてしまったわけですが、日本の統治下で、日本が、ハングルを多くの学校を建設し普及させてから、一挙に知識レベルや生活レベルが上がったわけです。

ネットや漫画やアニメもいいけど、若いときにはもう少し、小説やノンフィクションを読むとか、ネットでも、映像ばかりではなくて、文字を読むことを増やした方がいいと思うわけです。

そうすると、世の中には、いろいろな考え方や文化があることを知ることができるし、自分で考える力がついて、騙されにくくなると思います。

世界には、悪党や嘘つきがいっぱいいるのが、現実です。