2019年1月12日土曜日

台風とサイクロン

毎年日本に上陸して、大きな災害をもたらす台風ですが、台風の定義としては、北西太平洋に存在する熱帯低気圧のうち、低気圧域内の最大風速が約17m/s(34ノット、風力8)以上にまで発達したものを指す呼称なんだそうです。

我々が、知っていることとしては、日本など東アジアに来るのが台風で、インド洋にあるのがサイクロン、南北アメリカにあるのが、ハリケーンといった分類ですよね。

厳密には、北西太平洋の「東経100度線から180度経線までの北半球」に中心が存在するものが台風で、海域としては北太平洋西部(北西太平洋)およびその付属海である南シナ海、東シナ海、フィリピン海、日本海などにあたり、陸域としては東アジア、東南アジア、ミクロネシアのそれぞれ一部が含まれるとのこと。

同じ最大風速が17.2m/s以上の熱帯低気圧のうち、北インド洋と南太平洋にあるものは「サイクロン」と呼ばれるそうです。

北大西洋と北東太平洋の熱帯低気圧のうち最大風速が32.7m/s以上のものは「ハリケーン」と呼ばれるそうで、最大風速が、台風やサイクロンの約2倍と大型です。

新年早々に発生した台風1号が、強い東風によって、北上ではなくて、どんどん西に向かって進み、マレー半島に接近し、東経100度線を西に越えて「サイクロン」BABUKとなり、大きな被害を出しました。

ここで、はじめて知ったのですが、東経100度を超えて西側でサイクロンといわれ、東経100度の東側では、国際的に気象庁が監視を担当しているのだそうですが、東経100度の西側では、日本に代わって、インドが観察を行うのだそうです。

ですから、ちょうど、日本の観測とインドの観測の境目で、もしかしたら、そのへんの連携がどうなったのかに興味が湧きます。

東からの強風と台風の西への動きが相乗効果となって、かなりの高潮被害が出たそうです。

こんなの初めてと、多くの人たちが言っていました。

塩害の被害も、そのうち出てくるのではないかと心配です。

過去には、台風がハリケーンになって、それから再び台風になったケースもあったそうです。

世界の海が暖かくなっているそうで、水蒸気の量もすごいでしょうから、今年も、大型台風や、大型サイクロン、大型ハリケーンの被害が出そうですが、お手柔らかに願いたいものです。