2019年3月15日金曜日

スクール・ストライキ

ここに数枚の写真があります。

私のように、北欧に滞在したことがあると、この写真を見て、プラカードに書かれている言葉が、Oの上に点々がある、ゲルマン系の言葉だと思うし、こちらの写真では、少女の着ているレインコートも、スウェーデン人が好む黄色のレインコートだとわかります。

スウェーデン語は、英語に似ているところもあるから、書かれているのが、‘School strike for the climate’、「季候のために学校を休もう」といった意味だと想像できます。

昨年の8月に、当時15歳だったスウェーデンの少女Greta Thunberが、1人で、環境問題に声を上げました。

季候問題に何もしなかったら、学校にいっても意味が無い。このままでは、自分たちに未来はない。環境問題を解決しないのなら、学校には行かないと、スウェーデンの国会前で、抗議をしたそうです。

そうしたことが、マスメディアによって、世界中に伝えられて、今では、 1,659市町村、105の国と地域で、彼女の運動が若者たちから支持されているのだそうです。

まあ、運動が大きくなっていくと、いろいろな人たちが近寄ってきて、彼女を利用しようとするのが、大人の世界ですが、このたび、彼女を今年のノーベル賞候補にという声が上がったそうです。

環境問題や人権問題をやっている組織が好きそうな話題ですよね。

日本でも、東京新聞の記者に対する管官房長官の対応問題で記者を支持する署名運動を中学生が始めたとか話題になりました。

まあ、少女が1人でしているのか、親がからんでいるのかはわからないですが、まあ、子供が、こうした活動をすることに対し、支持する人、支持しない人とに別れるでしょうね。

Greta Thunberを支持しているのは、ドイツのメルケル首相やアイルランドのバラッカー首相、Paris, Milan, Sydney, Austin, Philadelphia, Portland, Oslo, Barcelona and Montrealなどの市長などがいるそうです。

季候問題というのは、いろいろな問題を含んでいるようで、最近のアジアでは、温暖化よりも大気汚染が深刻になってきています。

きれいな空気ときれいな水がなければ、人間は生きていけません。

空気も水も汚染されているし、ヒートアイランド問題や、異常気象による自然災害もあります。

快適な暮らしは、電気や車によるところが大きいですが、そのために、犠牲になっている環境問題もあるわけです。

環境問題を批判するのは簡単ですが、解決は、簡単ではないし、自分に何が出来るのかも重要ですね。