2019年3月14日木曜日

運び屋について

昔から、運び屋という職業はあって、例えば、工場などで、急に部品などを日本から調達しなければならないような場合に、通常の郵送などでは間に合わないので、スタッフが、自分で運んだりするわけですが、需要があるところには、ビジネスが成り立つわけで、それを代行する人たちがいます。

世界中、頼まれた書類とか部品などを持って飛び回って、多少の収入を得るわけですが、彼らの最大の儲けは、マイレッジだとか。

ものによっては、グレイなものもあるのではないかと思いますが、もし空港で係官に見付かっても、通常の手続きを踏み、必要な関税を支払えば、問題はないようです。

もう少し黒に近い灰色の運び屋としては、日本の食材を運ぶ人たちもいます。

日本の牛肉とかトロとか、高い関税をかけられているものとか、輸入が禁止されているものもあるそうで、それを運び屋たちが、日本から運んで、現地の日本料理店を助けているそうです。

真っ黒けは、もちろん麻薬とか禁制品ですね。

バンコクで、友人から日本に持っていって欲しいと頼まれたゴルフクラブが、どうもおかしいと、日本大使館に届け出た日本人がいたそうです。

シャフトに書かれているメーカー名とヘッドのメーカー名が違っているし、通常のクラブに比べて、異様に重かったからおかしいと思ったんだそうです。

それで、大使館がタイの警察に連絡を取って、調べたところ、7本のゴルフクラブのヘッドに「アイス」と言われる麻薬が入っていたのが見付かったそうです。

それで、その人が頼まれたという日本人の住居を調べたら、そこから、覚醒剤とか大麻とかが見付かったそうで、逮捕されました。

本人曰く、ゴルフクラブに麻薬が入っていることは知らないし、自宅にあった麻薬は、自分で楽しむものだったといっているそうです。

Mr.Ono Kazuhiko(57)で、タイの報道によれば、もとヤクザだそうで、左手の小指がなくて、背中には、全面の入れ墨があるそうです。

タイ人が考えているヤクザの典型ですね。

10年ほど前からタイに来て、退職者ビザをとって滞在しているそうで、タイ人の奥さんがいるようです。

こういった、知ってか知らないでか、預かった荷物に麻薬などの禁制品が入っているケースで捕まる日本人が、毎年かなりいるそうです。

知らない人からの荷物はゼッタイに預かってはいけないですし、自分の知り合いからの荷物であっても、なるべく、断るべきだし、どうしてもという場合には、自分で、納得できるまで調べてからにすべきだといわれています。

もしも、捕まったら、荷物を持っている人の罪になります。国にとっては、死刑もあるわけで、もっと気をつけるべきです。

最近では、日本の和牛の精子とか、日本の農産物の苗とか、日本の国益を失いかねないようなモノを運ぶ人もいるそうですし、もっとも危険なのは、日本から、核兵器に関する技術やその部品を中国とか北朝鮮に流すことでしょうね。

テロリストに関する武器なども、重い刑罰が待っていると思います。

軽い気持ちで運び屋のアルバイトとか思うと、後戻りできない人生になってしまいます。