2019年5月23日木曜日

妄想全開で

なんだかんだで、いろいろとありましたが、なんとか選挙も終わり、当選者も決まり、いよいよ国会が開き、議長が決まる予定だそうです。

議長は、民主党から出るようなことがいわれていますが、誰になるのかな?

議長が決まれば、あとは首相指名で、ほぼプラユット首相で間違いないと思います。スダラット女史は下りちゃったし、タナトーンは議員活動停止命令を受けています。

タクシン派の方は、1人が抜けて、現在の所244議席だそうですが、まだまだ「コブラ」が出るのではないかといわれています。

「コブラ」というのは、タイの民話にある、怪我をして農夫に助けられたコブラが、元気になって、農夫に噛みついて殺した話から来ていて、仲間や自分の政党を裏切る議員のことを指します。

「コブラ」は新未来党からも出る可能性があるそうですが、やっぱり、民主党から、30匹くらい出るかもとか。

52の議席ですから、過半数が、プラユットを支持するのではないかと囁かれています。

冷静に考えてみれば、選挙でタクシン派に政権をとらせないために、軍事政権はじっくり準備してきたわけで、反タクシン派が勝つのが当然でしょうけど、新未来党の大躍進があったので、けっこうおもしろかったと思います。

国王のお姉様の登場がなければ、新未来党も、ここまで票を獲得できなかったわけで、タイ国家維持党が解党にならなければ、タイ貢献党と新未来党との3党の合計で、十分に過半数を獲得できたのではないかと思います。

ラマ10世のお言葉が出たことで、一気にタクシン派の敗北が決まったといっても過言ではないかもね。

タナトーンは、こんなに注目されるとは思わなかったためか、脇が甘かったですよね。

知恵袋のピヤブットが付いているのに、メディアの株の件にしても、イージーミスというか、もっと早めに手当てしておけばよかったのに、目こぼししていたのかな?

規則を破ったら、いくら軍事政権の悪口をいっても、欧米の仲間がいても、タイの法律で罰せられます。破る方が悪いというか、間抜けだったわけでしょう。

新未来党に個人的に金を貸している件でも、たぶん、違法の判断が出るのではないかと思います。

左翼らしく、口は達者でも、ピヤブットには、実務をこなす仲間がいないのかもね。党首の右腕にしては、だらしなかったです

最悪の場合、新未来党が解党という可能性もゼロではないだろうし、タナトーンも、最悪だと懲役刑もあるかもしれないですし、20年間の被選挙権の剥奪もあり得るとか。

そうなったら、新未来党が解党にならなくても、党首がいなくなるわけで、新党首とか代理党首は、ピヤブットになるのだろうけど、弁は立っても、人徳はどうなのかな? 資金は大丈夫かな?

そんなことから、「コブラ」の裏切り議員が出るかもと囁かれているのでしょうね。

今回の選挙では、民主党が、最悪でしたね。元党首アピシットの態度表明が、ラストミニッツ過ぎました。

もっと前から、プラユットは支持しないと表明して、独自の路線で行くと表明するなり、それとも、逆に、批判されてもプラユットを支持していたら、こんなにボロボロにはならなかったでしょう。

ボロボロなのに、せっかく新党首が決まったのに、最後まで態度を決めかねて、支持者も、ガッカリでしょうね。

タイのエリートやお金持ちや権力者は、けっこうメンツを重んじるばかり、かなり面倒くさいような気がします。

まあ、これ以上落ちることはないと開き直って、党を割ってでも、新しい再スタートしかないでしょうね。

タクシンさんは、すでに次の手を考えていることでしょうし、新しい政権も、どこまで持ちこたえるのかは、不透明で、また、来年あたりに選挙ということもあるかもね。

選挙で戦うのはいいですが、間違っても、街頭に出ての暴力闘争だけはやめて欲しいです。